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2019年01月17日 21:30 更新

使い捨てカイロを素早く温める裏技! 「揉む」以外の方法とは?

寒い季節に大活躍してくれる使い捨てカイロ。とても便利なのですが、温かいと思えるくらいになるまで時間がかかってしまいますよね。揉んで温めるのが当たり前と思われがちですが、使い捨てカイロを効果的に温める方法が他にあるのをご存知ですか? 今回は、使い捨てカイロを速攻で温める裏技についてご紹介します。

使い捨てカイロを素早く温める手順とは?

Lazy dummy

外袋から出して数回振る

手軽に携帯できて暖かい使い捨てカイロ。冬になると手放せなくなるという方も少なくないのではないでしょうか。

使い捨てカイロを温める際、ガシガシ揉んでしまうという方が多いはずです。ところが、使い捨てカイロのパッケージにも書かれてあるとおり、外袋から出したあとに何度かシャカシャカと振るのが正しい使い方だとされています。

振るのが正しい理由は、使い捨てカイロが発熱する仕組みと関係しています。

使い捨てカイロの原料の多くは鉄粉です。水や保水剤、活性炭なども配合されています。鉄には、空気中の酸素に反応して酸化する際、化学反応を起こして発熱するという特徴があります。使い捨てカイロには、この発熱の仕組みが応用されているのです。

使い捨てカイロのなかには、鉄粉や水などがそれぞれ密封された状態で販売されています。つまり、鉄粉が空気や水に触れて発熱しないようになっているのです。

外袋から出して振ることによって、多くの面を空気に触れさせる必要があります。そのため、揉むよりも振ることで、内側にある鉄粉も表面に出てくるため、空気に触れやすくなるというわけ。

ポケットの中に入れておくor服に貼る

Lazy dummy

使い捨てカイロを素早く温める方法としては、ポケットのなかに入れておくのがおすすめです。冷たい外気に触れると、使い捨てカイロの温度も思うように上がらなくなってしまうため、できるだけ暖かいところに入れておくのがよいでしょう。

ポケットのように狭い空間であれば、熱が逃げにくくなるため、スムーズに温度を上昇させることができます。

貼って使用するタイプの使い捨てカイロであれば、暖かくない状態でも早々に服に貼ってしまうのもよいでしょう。冷たい外気に触れた状態ではないので、熱がこもりやすく、暖かさを感じやすいです。

使い捨てカイロを揉まないほうがいい理由

Lazy dummy

数回シャカシャカと振るだけで、使い捨てカイロのなかの鉄粉は酸素に触れて発熱し始めます。なかには、振るのではなく揉む人も多くいますが、実は揉むことで発熱が速くなるというわけではないといわれています。

多くの人が使い捨てカイロを揉んで温めようとする理由は、かつて揉んで温める使い捨てカイロが一般的であったからだといわれています。使い捨てカイロが普及し始めたころ、使い捨てカイロといえば、揉んで温めるタイプだったのです。

ところが、1988年に揉む必要のない「貼るタイプ」の使い捨てカイロが発売されたのを機に、一般的な使い捨てカイロも振るだけで温かくなる仕様に変更されました。しかし、揉んで温めるという過去の習慣だけが残ってしまっているようです。

揉むことでデメリットがある?

Lazy dummy

使い捨てカイロを揉むと、意外なトラブルを招く恐れがあるので注意が必要です。使い捨てカイロのパッケージには、酸化のきっかけとなる空気を通さないように特殊なフィルムが使用されています。そのため、使い捨てカイロには使用時に空気を取り込めるようにミシン目が入れられているのが普通です。

使い捨てカイロを激しく揉むと、このミシン目が目詰まりを起こしてしまうことがあるよう。すると、空気をなかに取り込めなくなり、鉄粉が思うように酸化できなくなって発熱しにくくなる可能性も……。

早く温めようと思ってやっていることが、かえって温めるのを遅くしてしまう可能性があるわけですね。使い捨てカイロは揉むのではなく、振って温めましょう。

まとめ

使い捨てカイロは、揉んで温めるというあまり好ましくない使い方をしている人が多いです。けれども、使い捨てカイロを揉んでしまうと、温めるスピードを遅くしてしまう恐れがあるため、おすすめできません。使い捨てカイロは、振って温めてお使いくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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