捨てられない方に送る、捨て方のコツ
お片づけサポートのお仕事をさせていただいていて、よく伺うお悩みが「私、捨てるのが苦手なんです……」というお言葉。うんうん、わかります。なんせ私もそうでしたから。「捨てる」という言葉にとても反応してしまうんですよね。今回はそんなあなたへ、手放す選択肢のご紹介♪
簡単に手放せる場所を知っておくこと
こんにちは、ライフオーガナイザー®の片元友紀です。
私は現在、お片づけのプロ・ライフオーガナイザーとして、お客様のご自宅でお片づけサポートをさせていただいているのですが、よくお伺いする言葉があります。
「私、捨てるのが苦手なんです……」「ものを捨てられないんです……」という言葉。
空間をお片づけしていきたい、ご自身の好きな空間にしていきたい、と思って行動していく中で、「捨てる」という言葉に敏感になってしまい、なかなか行動できない……。「捨てることが忍びない」「なんだかもったいない」「悪いことをしている気がする」と罪悪感を持たれている方が多いのも事実です。
今日はそんなあなたのために、手放す選択肢についてお伝えしていこうと思います。
買う前に、手放せる仕組みがある場所
有名なところからお伝えしていくと、アパレルで有名なユニクロ・GUでは、全国のショップに必ず「リサイクルボックス」があります。
お手軽なお値段で、品質の良いものやトレンドのものが手に入るショップなので、これまで私も何度も利用していますし、愛用されている方も多いかと思います。
足を運ぶ回数があるだけ手放せる回数があるということも、店舗においてある「リサイクルボックス」の利点だと思います。わざわざ手放すためだけに訪れるのではなく、買うことの“ついでに”手放すことができることは、今まで重荷に感じていた“手放すこと”を少しでも簡単に実行する、ひとつの良い方法ではないでしょうか?
なお、「リサイクルボックス」に入った衣類達はどうなるかというと……。
ユニクロを運営するファーストリテイリング社が発表している「全商品リサイクル活動」では、2018年度8月末までの実績で、回収点数は7,757万点、65の国と地域への寄贈点数は3,029万点と報告されています。衣料支援対象としては、難民や避難民、災害被災者、妊産婦や母子など社会的支援が必要な人々などに届けられているそうです。
「リサイクルボックス」に入っても、支援として届けられなかった衣類は、およそ20%程度あるそうです。こちらに関しては、破砕機で細かく裂き、金属を取り除いてから紙とプラスチックを混ぜ合わせて圧縮することで、廃棄物固形燃料として石炭など化石燃料の代替として、大手製紙会社の専用ボイラーで使われているそうです。
こういうリサイクルの取り組みは、大手アパレル各社が期間を絞って行っていることもありますので、対象の商品を調べてみてくださいね!
ご自身の手放したものが、そのまま困っている人たちの元に届いたり、再利用される仕組みがあるならば、手放すことへのハードルは少し下がるのではないでしょうか?
UNIQLO・GUのリサイクル▽
https://www.uniqlo.com/jp/sustainability/recycle/
譲れる場所を探しておくこと
子どもがいるご家庭では、いらなくなったおもちゃの行き先にも頭を悩ませている人は多いのではないでしょうか?
私には、9歳と7歳の小学生男子の子どもたちがいます。最近でこそ、欲しがるものはゲームソフトやカードなどになってきたので、大きさは小さくなってきましたが、幼少の頃はヒーロー戦隊やライダーに憧れる時期も長かったので、たくさんの武器やアイテムがわが家にあります。
ちなみに、わが家ではおもちゃをお片づけする時期が年に何回かあります。
そこで、もう子どもたちが不要と判断したさまざまなモノ。「もう電池はないけど、まだきれいなおもちゃなんだよなぁ……」「子どもたちは使わないみたいなんだけど、誰か使って欲しいなぁ……」という場合。
こういうおもちゃは、先に譲れる場所を何件かリストアップしておくことをオススメします。
・知り合いに譲る
自宅に来てもらった時、相手のお家に遊びに行った時などに渡せるので、あまり複雑に動かなくてもいいですし、子どもの友達のママだと共通の場所(幼稚園のお迎えや支援センターなど)での受け渡しができます。できれば、年齢としては同じか少し下くらいのお友達に声をかけるとスムーズです。
・幼稚園・保育園・支援センターに寄付
さまざまな年齢のお子様が集まったり預かったりする場所なので、経験上、小さくて口に入るサイズではない方が喜ばれます。絵本なども、寄贈シールを付けてずっと我が子の名前を覚えていてもらえたりしますよ。
子どもたちが不要だと判断したものの、その先がなかなか決まらないうちにまたごちゃごちゃした状態が通常になってしまったり、行動がなかなかできずにイライラが出てくる可能性もあります。事前に自分が簡単に譲れる場所をいくつか考えておいて、そのモノに適した先にすぐ動けるようにしておくと、手放すことへの気持ちが軽くなりますよ。
まとめ
「捨てる」という言葉に敏感になってしまう方は、ゴミ袋に詰められて収集車に持って行かれる姿を想像してご自身のことを責め、行動に移せない方もいらっしゃいます。だからこそ、そのモノの行く先を社会貢献やリサイクルにしてみると、心も納得し、気軽に手放すことができるのではないでしょうか?
もちろん、手放す痛みを知ったからには、次回からご自宅に招き入れることもよく考えなければなりません。
今回は売却する、という方法以外の手放す選択肢をご紹介してみました。
もし「私、捨てるのが苦手なんです……」という方はご自身で実践してみてください。また、捨てるのが苦手な家族がいる場合にも、ご提案してみてくださいね!
この記事が参考になれば嬉しいです♪