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2019年01月05日 15:00 更新

衣類の素材や洗濯表示はどう見るの? 洗い方・洗剤選びの裏技

「洗濯表示」の通称で親しまれている、衣類の内側につけられている取り扱い絵表示ラベル。消費者を保護するためのものですが、絵柄自体がとても抽象的で、見ただけで意味を判断するのはちょっと困難なのが正直なところです。そこで今回は、衣類の洗濯表示の見方について解説。素材に応じた洗い方や洗剤選びの裏技とあわせてご紹介します。

洗濯表示を正しく理解するコツ

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家庭で洗える洗濯表示は?

衣類を正しく取り扱うためには、洗濯表示に描かれているマークの意味をきちんと理解する必要があります。逆のいい方をすれば、洗濯表示に従ってさえいれば、必要以上に衣類を傷めることがないということです。

なにより知っておくべきなのは、家庭で洗える衣類なのかどうか。まずは家庭での洗濯の可否を示すマークについて解説しましょう。

洗濯機のようなマークが描かれていれば、洗濯機で洗ってOKということ。桶に水をはったマークがついていれば手洗いできることを意味しています。桶に水をはったマークに「×」がしてあれば、家庭では洗えないということになります。

ただし、大事をとって「×」としている場合も少なくありません。なかには手洗いして問題ないものもありますが、そのあたりは自己責任ということになるでしょう。

洗濯表示がすべて「×」の場合はどうする?

まれに、洗濯表示にすべて「×」がつけられている商品もあります。つまり、家庭ではもちろん、ドライクリーニングを利用したとしても洗うことができないということを意味しています。

洗濯表示にすべて「×」がついている商品でも、高い技術をもったクリーニング店であれば、対応可能な場合があります。クリーニング店や製造しているメーカーに問い合わせると、解決策を提案してくれるかもしれません。

洗濯方法を見極めるポイント

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衣類の洗濯可否を見極めるポイントとして挙げられるのが素材です。綿や麻、ポリエステル、アクリル、ナイロンなどの素材は、縮みにくく風合いの変化も少ないため、家庭で洗える場合が多いようです。逆に、レーヨンやキュプラ、ウールなどは縮みやすい性質があり、家庭での洗濯が不可となる場合が多くなります。

衣類の素材表示に応じた洗剤の選び方

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一般的な洗濯用洗剤が使えるもの

使用する洗剤にも注意を払う必要があります。衣類にあった洗剤を使うことで、必要以上に繊維を傷めることなく、洗いあがりをキレイにすることができます。洗濯洗剤の「用途」表示と、衣類についている洗濯表示の両方を参照するのがポイント。

「用途」とあるところに「綿・麻・合成繊維のお洗濯用」と記されている洗濯洗剤は、普段使いする衣類に向いています。洗濯表示に洗濯機のようなマークがついている衣類や、桶に水がはられたマークがついている衣類に使うことができます。

なお、桶に水がはられたマークに「30」「40」などの数字が入っている場合がありますが、これは洗濯に使用できる水温の上限を示しています。これ以上高い温度の水を使用すると、衣類を必要以上に傷める恐れがあるという意味です。ご注意ください。

おしゃれ着用洗剤を使った方がいいもの

「用途」とあるところに「毛・絹」などと記されている洗濯洗剤は、おしゃれ着を洗うのに適している洗濯洗剤です。界面活性剤だけでなく、衣類が本来もっている質感を維持するための成分が含まれているのが特徴。縮んだり、毛羽立ったり、型崩れしたりしやすいデリケートな衣類を洗うのに向いています。

以下のような衣類に使うことができます。

・洗濯機のようなマークのなかに「弱」という文字が入っている衣類
(弱水流・手洗いで洗濯するのが適している意)

・桶に水がはられたマークの下に二重線が引かれている衣類
(洗濯機で弱いコースで洗うことを推奨している意)

・水がはられた桶のなかに手をいれているところが描かれている衣類
(手洗いを推奨している意)

洗い方にも注意

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衣類の洗濯表示に「中性洗剤使用」とある場合は、洗濯時に必ず中性洗剤を使ってください。中性洗剤には、繊維のこすれや絡まりが原因で生じる縮みや型崩れを防ぐ繊維潤滑剤が配合されていて、衣類をダメージから守ります。

毛や絹などデリケートな素材は、やさしく洗うのが基本。洗濯機を使用する場合は「手洗いコース」などを選択し、手洗いする場合も強くこすったりしないよう心がけてください。

まとめ

洗濯するたびに、衣類はダメージを受けてしまいます。大切な衣類を必要以上に傷めないためにも、洗濯洗剤の表示や衣類の洗濯表示をきちんとチェックすることが大切です。マークの意味を正しく理解して、衣類を適切に扱い、できるだけ長くよい状態を保ちたいですね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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