まずは汚れの種類を見極めよう! シミ抜きの裏技と洗濯方法
気をつけているつもりでも、大切な衣類に汚れがついてしまったという経験は誰にでもあるはず。汚れによっては落としにくいものもあり、下手すると汚れがさらに広がってしまったなんてことにもなりかねません。そこで、シミ抜きの裏技や洗濯方法について解説。汚れの種類の見分け方や、シミ抜きする際の注意点なども合わせてチェック!
シミを落とすには、汚れの種類を見極めよう
霧吹きで水をかけてみよう
的確にシミ抜きするためには、汚れの種類について知ることが必要です。汚れの種類によって、対応の仕方が異なるからです。
シミ汚れは大きく分けて、水溶性と油溶性の2種類に分けられます。まずは、衣類につけてしまった汚れが、どちらの汚れなのかを見極めましょう。
シミ汚れを見分けるためには、霧吹きを使って衣類に水をかけてみるのがおすすめです。もし、水が汚れにしみこんでいくようなら、そのシミは水溶性です。逆に、水がしみこみにくいものなら油溶性ということになります。
ただし、ウールは水に濡らすと縮んでしまう可能性があります。行う際には、あまり影響がでない少量で試してみてくださいね。
水溶性の汚れを落とす裏技
シミ汚れが水溶性だとしても、汚れの具体的な原因が何かによってもシミ抜きに必要なアイテムが異なってきます。
◆しょう油やソース、ケチャップ、ビールなどの汚れ
◆紅茶やコーヒーの汚れ
・布(もしくは綿棒)
・中性洗剤
お湯(水でも可)で湿らせた布もしくは綿棒で、シミをたたき洗いします。それでも落ちないシミは中性洗剤をつけてたたき洗いしてみてください。
◆果物、赤ワインの汚れ
・タオル
・中性洗剤
・消毒用アルコール
タオルで汚れを拭いたあと、中性洗剤をたらしてやはりたたき洗いを。シミが残るようなら、アルコールを使ってたたき洗いして落としましょう。赤ワインの色素はアルコールに溶けやすい性質があります。
◆血液の汚れ
・綿棒
・酸素系漂白剤
あらかじめ、お湯に酸素系漂白剤を溶かしておきます。綿棒などに洗剤水をしみこませ、シミが気になる場所に塗布します。そのまましばらくおいたあと、水を綿棒に吸わせたものを使ってたたき洗いしてください。
素材によっては、つけ置きもOKです。洗濯表示を確認して、問題なければ試してみましょう。
油溶性の汚れを落とす裏技
油溶性の場合も、汚れの原因によってシミ抜きに必要なアイテムが異なるので注意。
◆卵や牛乳など
・綿棒
・酸素系漂白剤
酵素入り洗剤を溶かしたお湯を綿棒にしみこませて塗布してください。そのまましばらく放置してから、水を吸わせた綿棒でたたき洗いします。汚れの範囲が広ければ、つけ置きをしてください。
◆口紅
・消毒用アルコール、クレンジングオイル
・中性洗剤
・タオル
口紅は、まずは油分を溶かすことからはじめましょう。シミが広がってしまわないように、外側から内側に向かっていくようにたたき洗いをしてください。口紅を溶かすことができたら、衣類の下にタオルを敷き、中性洗剤を使って下のタオルように移すようにたたきます。
◆油性ペン
・液状タイプの洗濯洗剤
・ティッシュペーパー
インクが移らないよう、下にティッシュペーパーを敷いておきましょう。その上で、洗剤を汚れ部分に塗布してたたき洗いを。洗剤は最後によくすすいでくださいね。
シミ抜きをする際の注意点
洗濯表示を確認すること
はじめに必ず洗濯表示を確認してください。素材によっては、型崩れしやすかったり色落ちしてしまったりする可能性があります。さらに、製品によっては自宅で洗濯できないものも。
洗濯表示に、「洗濯機の使用可」もしくは「手洗い可」マークがあれば、自宅でシミ抜きすることが可能です。
また繊細な素材の場合には、無理せずクリーニングに出すのも手。
型崩れさせずに洗濯するコツ
洗剤選びや干し方を工夫することで、型崩れなく洗濯することができます。お気に入りの衣類であれば、毛玉や縮みの発生を抑えたり、摩擦を軽減してくれる洗剤を使いましょう。おしゃれ着専用の中性洗剤がおすすめです。
洗い方にも配慮してください。強くこするのではなく、手早く洗って水につける時間を短くするよう心がけましょう。
とくにニット製品の場合、干し方は平干しが基本です。平干しとは、ハンガーを使わず、平らなところにのせた状態で乾かす方法。服にかかる負担を分散させることができるため、型崩れを起きにくくすることができます。
まとめ
衣類についたシミは、まず汚れの原因を調べたうえで適切に処理することが大切です。洗濯表示をきちんと確認して、自宅で洗えるかどうかをチェックすることをお忘れなく。洗剤や洗い方、干し方にも注意して、上手にシミ抜きしてくださいね。