正しい油の捨て方、知ってる? 家庭にあるものでできる油の処分方法
わが家には小学生男子が二人いるので、大好きなんですよね、揚げ物。コロッケ、唐揚げ、トンカツ……一度にたくさん作ることができるし、美味しいので、わが家では結構出番の多い料理でもあります。でも、困っちゃうのが使い終わった油の処分。そこで今回は、覚えておきたい「使い終わった油の捨て方」をご紹介します♪
こんにちは、ライフオーガナイザー®の片元友紀です。
子ども達の大好物といえば、揚げ物ではないでしょうか? 揚げたては美味しいですよね、ホカホカでサクサクで!
一度に大量に作ることができるので、わが家でもよく食卓に登場する揚げ物。しかし、揚げ物って、作るときはいいんですけど、作った後のコンロ周りや油の処分がめちゃくちゃ面倒……。
そこで今回は、知っておきたい! 覚えておきたい! 油の処分方法をお伝えします。
これだけはダメ! 油の処分方法
まずは、油を自宅の排水口に流しちゃうのは絶対ダメ! ということを最初にお伝えしておきます。当たり前といえば当たり前のことなんですが、なぜダメなのか知らない方って意外と多いかもしれません。
油を排水口に流します。
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大量に流した油が冷えると、排水口の内側に付着します。
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その量が多くなると、排水管が詰まって水が流れなくなります。
といった、「自宅内でのトラブル」がまず一つ。
油を排水口に流します。
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川や海に流れ込んだ場合、分解しきれない油が時間の経過とともに酸化し、生物に影響を与えます。
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また、油自体が浮遊してオイルボールと呼ばれるものになり、腐敗して悪臭を出します。
といった、「身の回りの景観や生体に影響していくトラブル」もあります。
その他にも、河川での水質事故を引き起こす原因になったり、下水処理施設の機能低下でメンテナンスに多額の税金が投入される、といったことも挙げられます。油を不用意に捨ててしまうことでいいことってひとつもないんですよね。
ということで、やはり油を自宅の排水口に流しちゃうのは絶対ダメだよ! と重ねて伝えておきます。
どれが簡単? 市販の凝固剤を使わない油の捨て方2つ
ここでは、「凝固剤」を使って処理するのではなく、家庭にあるものでできる簡単な油の処分方法を紹介します。
不要になった牛乳パックを利用!
まずは、牛乳パックですね! 牛乳パックを使う方法は、いたってシンプルです。
新聞紙や使用済みのタオルなどを敷き詰めた牛乳パックの中に、しっかり冷ました後の不要になった油を入れていきます(わが家では古布を使用していますよ)。
そして、これは「燃えるゴミ」と一緒に廃棄することになるので、とても大事なのが……。
しっかり“密閉すること”!
袋の中でぐちゃぐちゃになってしまったり、ゴミ袋から漏れていてゴミステーションでご迷惑をかけるようになってしまってはダメですよね。
牛乳パックは形状に角があるので、ゴミ袋に入れる時、袋に引っかけて穴が開かないよう少し意識する必要があります。特に私の住んでいる広島市では、燃えるゴミは紙袋で出すことになっているので、特に気をつけなければいけません。
どこのお家にもある! ビニール袋を利用する
こちらの記事でも触れているように、私たちの身近にあるモノ、ビニール袋やレジ袋。
牛乳パックを使用する油の捨て方でちょっとストレスがある方や、そもそも牛乳自体飲まないので牛乳パックがなかなか手に入らない方にオススメなのが、ビニール袋を使用する方法です。
ビニール袋に新聞紙や、なるべく吸水性のいい紙、古布や古タオルなどを入れ、しっかり冷ました後の不要になった油を入れていきます。もちろんビニール袋の口をしっかり閉じないといけないのですが、持ち手部分を結ぶだけではなく、輪ゴムなので口をしっかり止めることが大事です。
そしてビニール袋なので、穴が空いていれば惨劇は目に見えています(苦笑)。
使用する袋には穴が空いていないか? 油を入れる前にしっかりチェックし、袋を2重3重にしておくくらいがちょうどいいかもしれません。
牛乳パックとポリ袋を利用するときの注意点
家庭用の燃えるごみとして廃棄する時に気をつけたいことが、油は自然発火するということです。油は、酸素に触れると酸化反応を起こし、その時に発生する熱の蓄積で高温状態から自然発火してしまいます。
自然発火する要因はいくつかの要素が組み合わさって起こるそうですが、私たちでも簡単にできそうな対策は、「水を少し入れること」。これだけで自然発火を抑えることができます。
特に夏場は、部屋の温度が上がることも多いので、気をつけたいですね。
もっと環境のためになる方法は?
2つの方法をご案内してきましたが、以上の方法は油を捨てる方法です。それでは少し視点を変えて、もっと環境のためになる方法はないでしょうか?
廃食油は、今はまだ技術的には発展途上であるものの、バイオディーゼル燃料と呼ばれるガソリンに変わる次世代のエネルギー燃料を創造することが可能です。
バイオディーゼル燃料を製造している企業へ廃食油を直接持ち込むことも、ひとつ選択肢としてありますが、手軽ではないのが実情ですよね。そんな場合、利用しやすいのは自治体での回収・スーパーなどでの店頭回収です。
お住いの自治体のホームページで「油 回収」と検索していただくと、自治体ごとの回収日が記載してあったり、自治体での回収がなくても、スーパーや企業での店頭回収先を紹介しているページがあります。
私の住んでいる広島市でも、紹介ページがありました!
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1468541255484/index.html
お近くに該当のスーパーなどがあるなら無理せず続けられそうだし、いらなくなった油も次世代の環境に繋がるエネルギーになるんだ! と思えば、行動できそうですよね。
※まずはお住まいの自治体の廃油回収方法をご確認ください。
まとめ
油を直接排水口に捨ててしまうのがダメだ、ということももちろんですが、油の処分方法を誤ると他に迷惑がかかったり、火事になってしまったりと危険な要素もあるため気を引き締めて行いたいですね。
また、廃棄の方法ひとつでこんなに危険だ、ダメだと言われている油も、エネルギーに変えることができます。いろんな選択肢を無理せず、続けられる方法で実践していきたいですね!
今回の記事が参考になれば嬉しいです♪