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2019年02月17日 21:00 更新

傘の撥水効果を復活させる裏技! ドライヤーor撥水スプレーを利用

雨の多い梅雨、秋雨の時期は、傘の使用頻度が上がります。雨傘には撥水加工が施されていますが、経年劣化によって撥水効果は徐々に低下してしまいます。でも、お気に入りの傘は長く大事に使いたいですね。そこで、傘の撥水効果を復活させる裏技をご紹介します。手入れしながら使えば、傘の寿命も長くなりますよ。

ドライヤーで撥水効果が復活する?

Photo by Alex Presa on Unsplash

フッ素樹脂の繊維は熱で戻る

雨傘やレインウェアには、撥水加工が施されています。撥水加工には、主にシリコン系撥水剤を使用したものと、フッ素系撥水剤を使用したものがあります。どちらも布の表面で水をはじき、繊維に染み込ませないようにしてくれます。撥水加工がきちんとされていれば、水は布の表面で玉になり、転がっていきますね。

フッ素系撥水剤を使った撥水加工は、フッ素樹脂を布の表面に塗ります。すると、たくさんの小さなトゲが並んだような構造が作られます。布の表面が毛羽立ったような状態になるのです。このトゲが水をはじくのですが、トゲは、摩擦や紫外線、傘の使用によってだんだん寝てしまいます。そのため、撥水効果が薄れてしまうのです。

寝てしまったトゲは、温めることで元に戻ります。そこで、ドライヤーの出番です。ドライヤーの温風を当てるとトゲが復活し、撥水効果を長持ちさせることができます。

ドライヤーを使う際の注意点

ドライヤーの温風を当てる時間は、一箇所につき30秒くらいでOKです。あまり長く当ててしまうと、傘の布が傷むので注意してください。ドライヤーは、傘から10cmくらいはなして当てましょう。温風の効果があるのは、フッ素樹脂を使用した製品のみです。 ビニール傘にはドライヤーを当てないようにしましょう。温度によってはビニールが変色して破れてしまいます。

アイロンでもOK

ドライヤーではなく、アイロンを弱めに設定して当てても撥水効果を取り戻すことができます。アイロン台のうえでかけるときは、当て布をはさみましょう。熱が高すぎてしまうと、色落ちしてしまう場合もあるので、必ず「弱」で行ってくださいね。

防水スプレーでコーティングする

Photo by Anh Nguyen on Unsplash

防水スプレーの選び方

撥水効果を取り戻すには、防水スプレーでコーティングする方法もあります。スプレーには、シリコン系とフッ素系のものがあります。シリコン系は、布の表面に薄い膜を作って水をはじくタイプ。一方フッ素系は、繊維に対して1本1本コーティングするタイプです。水だけでなく、油や汚れもはじいてくれます。

持続効果としては、シリコン系よりもフッ素系の方が長くもつのが特徴です。

防水スプレーが使える傘は?

防水スプレーを使える傘は、ナイロン製とポリエステル製の傘です。スプレーの缶に使用できない素材が書いてあるので、確認しておきましょう。現在、傘の素材は、ほとんどがポリエステル製です。他には、T/Cと書かれたものがあります。これは、ポリエステルとコットンの混紡素材で、布のような風合いが特徴です。防水スプレーもOKです。

防水スプレーは、たいていの傘に使用可能ですが、ビニール傘には使用できません。スプレーには、石油系炭化水素が使われており、この溶剤がビニールを溶かしてしまうからです。傘の素材には注意してください。

防水スプレーの使い方

Photo by Jason Blackeye on Unsplash

防水スプレーをかける前に、傘の掃除をしましょう。表面の汚れを、濡れたスポンジでやさしく拭き取ります。車通りの多い場所で使った傘には、排気ガスや油の汚れがついてしまいます。汚れが気になる場合は、中性洗剤を5~10倍に薄めたものを使いましょう。ゴシゴシこすらず、洗剤はよく流して傘に残らないようにします。洗ったあとは、陰干しをして乾燥を。

スプレーは、ベランダや庭などの屋外で使用します。傘本体から20cmほどはなして、全体がしっとりするまでスプレーしてください。そのあと、傘が乾くまで陰干しをします。風通しのよいところで10分程度が目安です。

まとめ

雨の中で傘をさしていると、柄の部分から水滴が垂れてきて手を濡らしてしまうことがあります。これは、傘の撥水効果が衰えてきた証拠です。フッ素樹脂で加工された傘は、ドライヤーの熱で撥水効果が復活し、長持ちします。雨続きのあとは、傘を洗ってお手入れしてあげましょう。傘の寿命を延ばすには、時々のメンテナンスが必要です。お気に入りの傘を大事に扱って雨の日も快適にすごしましょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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