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2018年11月21日 12:54 更新

レモンパワーがすごい! 捨てる前に試して欲しいお掃除アイデア

爽やかな香りと酸っぱい酸味が特徴のレモン。お料理やお菓子作りに大活躍のフルーツですが、実はお掃除にもとっても役立つ成分が入っています。一石三鳥以上の効果があるレモンの活用方法についてご紹介します。

レモンのお掃除に有用な成分とは?

こんにちは、キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

レモンはミカン科の常緑低木で、果実は黄色いラグビーボールのような形をしています。飲み物やお菓子のフレーバーとしても、お料理のアクセントとしても、周りで活用されているものも多く、馴染みのある果物ではないでしょうか。

主に食用として用いられるレモンですが、実はそれだけではない便利な活用方法があります。レモンといえば、ビタミンCが豊富で疲労回復や抗酸化作用もあって健康にも美容にも良い! というイメージが強いですが、他にもクエン酸とリモネンというとっても有用な成分も豊富なんです。この2つの成分が、家の中のあちこちをお掃除にするのに大活躍します。

クエン酸はアルカリ性の汚れに!

クエン酸は主に、レモンの果汁に含まれる成分です。「酸」という言葉の通り、強い酸性で、レモンのすっぱさがこのクエン酸の特長。酸性のため、アルカリ性のものを中和して落としやすくするので、お掃除にも活用できます。このクエン酸は重曹と同じく、ナチュラルクリーニングの代表的な自然素材のお掃除アイテムとしていろいろな商品が出てきていますよね♪

アルカリ性の汚れは
・水あか
・尿石
・石鹸カス
・ポットのカルキのこびりつき
・アンモニア臭
・魚の腐敗臭
などです。

主に、水回りのお掃除に使えます。
クエン酸には殺菌・消臭・除菌・洗浄作用があるので、お掃除後も清潔に保つことができますよ。

リモネンは油汚れに!

リモネンは、主に皮に含まれ、レモンの特徴である爽やかな香りの成分です。レモンのエッセンシャルオイル(精油)も皮から抽出され、リモネンを多く含んでいます。このリモネンは、油を溶解する働きがあるため、油汚れを落とすのにとても有効! 柑橘類の多くは、このリモネンが皮に含まれています。市販の洗剤にオレンジなど配合されているのは、香りというよりも、実はこの油を落とすパワーのためだったんです!

・キッチンの油汚れ取り
・テーブルや床、ドアノブの殺菌・消毒・抗菌・抗真菌作用
・シールやラベル剥がし
・染み抜き
・木製品や革製品の艶出し
・銀製品のくもり取り
・消臭・防臭
・油性マジック落とし

などに使えます。

また、抗菌・防臭作用・抗ウイルス作用もあり、お掃除した後も清潔感をキープしてくれます。フレッシュな香りには抗ストレス・抗鬱効果・リフレッシュ効果があり、お掃除中も後も気分を明るくしてくれるでしょう。さらに、お部屋の消臭・芳香としても役立ちます。

レモンは丸ごとお掃除に使える

このように、レモンは使う部分によって主な有用成分が異なるので、適している汚れも変わってきます。

果汁:酸性なので、アルカリ性の汚れやニオイに
皮:リモネンで油汚れに

ちなみに、油汚れは酸性なので、レモンひとつで酸性汚れにもアルカリ性汚れにもアプローチすることができるわけです!

「え? でもそれだと相反する汚れだから、どう使うのか覚えられそうもない……」なんて思ってしまうかもしれませんが、果汁と皮で主な成分が違うだけで、全く含まれていないわけではありません。そのため、厳密に考えなくても大丈夫ですよ。

また、汚れはいくつもの原因が重なってできていることも多いので、両方からアプローチできるレモンはとっても便利です。

レモンをお掃除で使う方法

Lazy dummy

レモンの使い方は臨機応変に! 汚れに合わせて変えていくといいでしょう。

果汁を絞って

絞った果汁を、そのままスポンジや雑巾に含ませて使います。頑固な汚れにはティッシュに含ませてパックをするように汚れを覆い、しばらく待って汚れを緩ませてあげましょう。

カットして

Lazy dummy

レモンを輪切りや半分にカットし、切り口を当てて汚れを落とします。クエン酸もリモネンも切り口から出るので、どっちも使えて便利な方法。直接汚れに当てやすいというメリットもあります。

皮をそのまま

皮をそのまま汚れに当ててこする方法もできます。料理に絞り汁を使ったら、残った皮を捨てる前にひと仕事してもらうといいですよ♪

皮をよくもんであげると、成分が入っている部分が壊れてリモネンが出やすくなります。

水に入れて加熱

余った皮があったら煮出してみてください。皮が被るくらいの水を加えて15分ほど火にかければ、レモン水の完成です。

スプレーにするときは濾してください。軽めの汚れ落としにちょうどいいレモン水スプレーになります。フローリングや家具、革製品などはこれを使って磨くと艶が出ます。消臭スプレーとしても使いやすいです。

塩と一緒に

実は、塩もナチュラルクリーニングに使える自然素材のお掃除アイテム。ぬめりを取り、抗菌作用もあります。粒が荒いので研磨作用もあり、レモン汁と一緒に使うと効果的。ちょっとしつこい水垢汚れはレモン汁を混ぜた塩で磨くと落ちやすいです。

重曹と一緒に

Lazy dummy

重曹は酸と反応すると炭酸ガスを発生します。クエン酸の多いレモン汁と合わせると発砲し、汚れを浮かせて落としやすくしてくれます。排水溝のニオイや汚れを落とすのにぴったりです。

レモンをこんな場所で試してみました!

「水に入れて加熱」する方法の応用編です。電子レンジのお掃除のときには、中にレモン水の蒸気が充満すると落としやすくなるので、カップに水とレモンを入れて500wで4分加熱させてみました。

電子レンジの汚れは、主に油汚れなので、皮の部分を使うのがポイント。今回は絞った後の皮を捨てる前に活用しています。しばらく蒸気を当てて汚れを緩ませるために、扉を閉めたまま放置します。

年期が入っていて剥げている部分があり、お恥ずかしい限りですが……側面の汚れが上半分と下半分で違うのがわかるでしょうか?

蒸気を当てた後にメラミンスポンジで汚れを落としたのが下部分。こんなに汚れが落とせました。ただの拭き掃除ではなかなか落とせなかったのにびっくり!

前日に秋刀魚を焼いたのでニオイが残っていたのですが、かなり軽減しました。

扉はもっとはっきり違いを感じました。少しずつたまった汚れが、拭いても拭いても落ちなかったのですが、蒸気を当ててメラミンスポンジで磨くとどんどん取れていきました!

お掃除中に下から見学していた猫の顔が見えるようになりました♪ レモンパワーはすごいですね!

ずっと気になっていた水栓のくもり。レモン汁と塩を混ぜて磨いてみると、水垢がポロポロとれていき、ツヤツヤになっていきました!

レモンを使うときの注意事項

Lazy dummy

レモンで落とせないときもある

汚れの強さによって使い方は変わってきますが、頑固にこびりついた水垢などレモンでは落とせないときもあります。そんなときは、もう少し強めのクエン酸や重曹を使ったり、他のものと合わせてみたりしてください。

塩素系漂白剤には混ぜない

レモンのクエン酸は酸性なので、塩素系の洗剤と混ぜると有毒塩素ガスが発生する恐れがあります。一緒に洗剤を使う場合は、必ず注意事項を読んで使用するようにしてください。

アルカリ性のものと一緒に使わない

アルカリ性のものと一緒に使うとクエン酸で中和してしまい、洗浄力が落ちてしまいます。一緒に使うなら中性か酸性の洗剤と使ってください。

酸やリモネンに弱いものには注意

大理石は酸に弱いので使わないようにしましょう。また、リモネンは油だけではなく、プラスチックや発泡スチロールも溶解する成分です。レモン汁ですぐに変形はしないと思いますが、長時間漬けて置いたり、高濃度で使用したりしないようにしましょう。

まとめ

レモンは、絞り汁だけではなく皮まで活用できます。小さなお子さんやペットのいるお宅、自然素材で人にも環境にも優しいものを使いたい方にはぴったりです。お掃除用に購入することはあまりないかもしれませんが、お料理に使った後の捨てる部分で活用できるので、ぜひ試してみてください。

絞り汁はトイレやお風呂、キッチンなどの水回り、皮は油汚れに使えると覚えておくといいですよ♪

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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