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2018年11月25日 21:00 更新

ファスナー(チャック)の滑りを良くする裏技は?

以前はなめらかに動いていたのに、いつの間にかファスナー(チャック)の滑りが悪くなってイライラ……。誰でも一度はそんな経験があるはず。でも大丈夫! ファスナーの滑りは、簡単に改善できるんです。今回は、お気に入りの洋服やバッグなどのファスナーの滑りを復活させる裏技をご紹介します。

どうしてファスナーの滑りが悪くなる?

Lazy dummy

洋服やバッグなど、身近にあるさまざまなものに使われているファスナー。ファスナーは「スライダー」という部品を引いて、スライドさせることにより、「エレメント」と呼ばれる部分を歯車の原理で噛み合わせたり離したりすることで開閉するというしくみになっています。

ファスナーをなめらかに動かすためには、潤滑剤が不可欠です。ファスナーのエレメント部分には、通常、潤滑剤が含まれているため、ファスナーをスムーズに開閉することができるのです。ですが、潤滑剤は、洗濯やクリーニングを繰り返すうちに、どんどん減少していってしまいます。そして、潤滑剤が充分でなくなると、滑りが悪くなり、なかなかファスナーの開閉ができなかったり、生地を噛んでしまったりといったことが起こるのです。

ファスナーの滑りをよくするための方法①:ロウソクと歯ブラシ

Lazy dummy

滑りが悪くなったファスナーは、身近にあるロウソクと歯ブラシを使って復活させることができます。ロウソクと歯ブラシを用意して、開閉しにくいファスナーのイライラを解消しちゃいましょう。

ロウの効果って?

ロウソクを触ったときに手がツルツルすると感じたことはありませんか? 実は、ロウには油分が含まれており、それがファスナーのスムーズな動きに不可欠な潤滑剤と同様のはたらきを持っているんです。そのため、動きの悪いファスナーのエレメントにロウを塗ることで、不足した潤滑剤が補われ、なめらかな動きが戻ってきます。

ロウの塗り方

Lazy dummy

ロウを塗るときには、歯ブラシを使います。歯ブラシは、ホテルのアメニティなど、使い捨てOKのものを準備してください。

【 ファスナーを滑らかにする方法 】
1. 歯ブラシでロウソクをゴシゴシとこする
2. ロウのついた歯ブラシを使って、歯を磨くのと同じようにファスナーのエレメントを磨く
3. 磨き終えたら、ファスナーを何度か開閉し、動きがなめらかになったか確認

ロウソクを使う際の注意点

ロウソクでファスナーの滑りを回復させる際に注意しておきたい点はふたつです。

1つ目は、ロウソクは白色のものを使用するということ。誕生日ケーキに使うロウソクのような、赤や黄色など色のついたものを使うと、ロウソクの色がファスナーやその周りの生地に移ってしまうことがあります。大切な衣類やバッグなどを汚さないようにするため、白いロウソクを使うようにしてください。

2つ目は、ロウソクを塗るときは歯ブラシを使うということです。「そのままロウソクをファスナーに塗りつけても良いんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、そのまま塗りつけてしまうと、余分なロウのカスがファスナーについて汚れたり、塗り方にムラができてしまったりすることがあります。ちょっと面倒でも、ロウソクはそのまま塗らずに、歯ブラシを使って塗るようにしてください。

ファスナーの滑りをよくするための方法②:シリコンスプレー

Photo by Hello I'm Nik on Unsplash

ロウソク以外に、シリコンスプレーを使ってファスナーの滑りを良くすることもできます。

シリコンスプレーとは?

「シリコンスプレー」とは、シリコンオイルのスプレーのこと。ホームセンターなどで購入することができます。防水・撥水効果、潤滑効果などがあるため、家具や車など、さまざまなもののコーティングに使用されています。サラッとした使用感で、効果が長く続くというメリットがあります。

ちなみに、シリコンスプレーと似たものに、「オイルスプレー」というものもありますが、こちらは、金属の錆を防ぐことを目的としたものです。サラサラのシリコンスプレーと違ってベタつきやすく、揮発性も高いので、ファスナーの潤滑剤をして使用するには不向きです。

シリコンスプレーの使い方

シリコンスプレーの使い方は、とっても簡単。ファスナーのエレメントの部分に、シュッとひと吹きするだけで、ファスナーがなめらかな動きを取り戻します。

シリコンスプレーを使う際の注意点

シリコンスプレーを使用する際は、次の2点に注意してください。

1つ目は、シリコンスプレーを吸い込まないようにすることです。シリコンスプレーの中には、人体にとって有害な成分を含むものもあるため、直接吸い込まないように注意してください。また、室内で使用する場合は、窓を開けたり換気扇をつけたりして、換気しながら作業するようにしましょう。

2つ目は、フローリングに吹きつけないようにすることです。シリコンスプレーがフローリングにつくと、非常に滑りやすくなり、転倒などの危険があります。シリコンスプレーを使用するときは、床に新聞紙を敷くなど、フローリングにつかないように工夫してください。

まとめ

ファスナー(チャック)の滑りは、ロウソクやシリコンスプレーなどを使えば、自分で簡単に改善できちゃいます。衣類やバッグなどのファスナーの動きが悪くなってきたと感じたら、ぜひ今回ご紹介した裏技を試してみてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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