子ども用防犯グッズ(ブザー・GPS付きケータイ)の機能や選び方
子どもが小学校に進学すると、学校への登下校や、友達の家に遊びに行くなど、子どもだけで行動する場面が増えてきます。成長は嬉しいのですが、親の目が届かない場所で大切な我が子が犯罪に巻き込まれないかと心配なママも多いはず。今回は、防犯ブザーやGPS付きケータイなど、子ども用の防犯グッズの機能や選び方について解説します。
子ども用防犯グッズ:防犯ブザー
防犯ブザーの防犯効果
突然、何者かに襲われたとき「助けて!」と叫びたくても、恐ろしくて大声が出せないというのはよく聞きます。そんなときに役立つのが防犯ブザーです。防犯ブザーは、ストラップを引っ張ったり、スイッチを押したりすると、大音量のブザー音が鳴るというもので、いざというときに声が出せなくても、代わりに大きな音で周りに助けを知らせることができます。
また、防犯ブザーの音は、周りに助けが必要なことを知らせるだけではなく、犯人への威嚇にもなります。襲われそうになったときに、ブザー音を鳴らして犯人を驚かせることで、逃げる隙を作ったり、反対に犯人が逃げ出したりして、犯罪を未然に防ぐこともできるのです。
防犯ブザーはどこに付けておく?
小学校の登下校のときは、防犯ブザーをランドセルのショルダーベルトに付けておくのがおすすめ。
犯罪は、いつ身近で起こるかわからないものです。せっかく防犯ブザーを持っていても、すぐに取り出すことができない場所につけていては意味がありません。もしものときに、すぐにブザーを鳴らすことができるように、防犯ブザーは常に使いやすい場所に身につけておくことが大切です。
ランドセルのショルダーベルトなら、手が届きやすく、いつでも素早く防犯ブザーを活用することができるはずです。実際につけてみて、どの位置なら防犯ブザーの紐やボタンを押せるか、確認してみてくださいね。
防犯ブザーの選び方
ブザー音の大きいもの
重要なことは、ブザー音の大きさです。せっかくブザーを鳴らしても、音量が小さいと、周りの騒音にブザー音がかき消されてしまい助けを呼べません。危険な目に合ったときに、しっかりと効果を発揮できるように、音量が90dB以上の大きなブザー音のものを選ぶようにしましょう。
使い勝手の良いもの
必須条件となるのが、子どもにも使いやすいものであること。いくら高性能の防犯ブザーでも、操作方法が難しいと、いざというときに使うことができない可能性があります。防犯ブザーを選ぶときには、実際にお子さんが手に取ってみて、扱いやすいものを選んでください。
簡単に音が止められないもの
防犯効果という意味では、ブザー音を簡単に止めることができるものはおすすめできません。もし子どもが誰かに襲われそうになったとき、鳴らしたブザー音を犯人が簡単に止めることができてしまうと意味がありません。
防犯ブザーを選ぶときは、あえてブザー音を簡単に止められないものを選ぶというのも大切です。
子ども用防犯グッズ:GPS付きケータイ
子ども向けの機能がたくさん! キッズケータイ
「子どもが迷子になったときにすぐに見つけられるようにしたい」
「誘拐など、もしものときのために、子どもがどこにいるのか把握できるようにしておきたい」
などの理由で、お子さんにGPS付きのケータイを持たせているという人もいるでしょう。
最近では、ケータイと防犯ブザーや防犯ライトが一体化したものや、保護者と離れると保護者の携帯電話やスマホに通知が届くもの、学校に着いたことや学校を出たことを保護者にメールで通知するものなど、さまざまな機能が付いたキッズケータイやキッズ用のサービスも登場しています。
GPS端末の注意点
GPS端末はお子さんの居場所を把握するのに役立つものですが、必ずいつでも正確に位置情報を知らせてくれるとは限りません。GPS付きケータイなどをお子さんに持たせるときは、定期的に動作チェックを行い、正確な位置情報を受信できているか確認しておきましょう。
警備会社が提供する防犯アイテム
GPS付きのケータイでもお子さんの居場所はある程度特定することができますが、もっと精度の高い位置情報を得たい場合や、防犯に特化した機能のものをお探しの場合は、警備会社のセコムが提供しているセキュリティ端末「ココセコム」がおすすめです。
もしも犯罪に巻き込まれそうになったときは、本体に付いた通報ボタンを押すだけで、セコムに通報することができるのです。要請により、全国に配置されているセコムの緊急対処員が素早く現場に駆け付け、危険からお子さんを守ってくれます。
まとめ
防犯ブザーやGPS付きケータイなどの防犯グッズは、子どもを犯罪から守るのにとても効果的なものです。ただし、防犯グッズを持っていればそれだけで安心というわけではありません。防犯グッズを持たせるだけでなく、危険な目にあわないためにはどうすべきか、普段からお子さんと話し合っておくことが大切です。