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2018年10月26日 07:00 更新

空き巣はどこから侵入するの? 防犯対策を場所別に解説

実は筆者も子どものころ、自宅が空き巣の被害にあったことがあります。被害はガレージの車の窓ガラスと一部の部品のみで、特に大きなダメージはなかったのですが、子どもながら物凄く怖かったのを覚えています。そんな空き巣の被害に遭わないために! 常日頃から対策しておくべき基本の「き」の対策を、場所別にご紹介します。

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玄関の空き巣対策

戸締りを徹底

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防犯対策として、まずは何よりも大切なのが「玄関の戸締り」。「玄関の戸締りなんて、言われなくても出かけるときは必ずしているし、何をそんな今さら……」と思われるかもしれません。

しかし、本当に徹底していますか?

「ちょっとゴミ捨てに行くだけだから」「すぐ近くのコンビニに、飲み物を買いに行くだけだから」と、数分の外出予定の場合、これぐらいは大丈夫だろうと、タカをくくって施錠せず、外に出てしまうこと、意外とありませんか?

実はそんな、わずかな一瞬を狙った犯行も増えています。たとえ少しの時間だったとしても、外に出る場合は、必ず玄関や窓は施錠して出かけるようにしましょう。

防犯性の高い鍵に交換

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泥棒の侵入手口として代表的なのが「ピッキング」。鍵穴に特殊な工具を入れて、施錠を外すという手法ですが、実は同じ鍵でもピッキングしやすい鍵とそうではない鍵があること、ご存知でしたか?

ピッキングされやすい鍵は「デイスクシリンダー」「ピンシリンダー」と呼ばれる、鍵の両側・またはどちらかにギザギザがあるもの。

対策として有効なのが、補助錠をつけるなどしてドアの鍵をふたつに増やす方法。防犯の基本とも言える「ワンドアツーロック」という考え方ですね。また、鍵そのものを防犯効果の高いものに変えることも忘れずに。防犯効果が高いと言われているものは、鍵にギザギザではなく、くぼみのようなものがある「ディンプルキー」と呼ばれる種類の鍵。この表面の凸凹を利用して鍵を開けるため、ピッキングもしにくいと言われています。

TVモニター付きドアホンを取り付ける

空き巣は原則、自宅に人がいない留守中を狙って侵入するケースがほとんどですが、その留守を確かめる方法が意外にも単純で、インターフォンを直接鳴らし、不在を確かめるという方法。「この曜日、この時間帯にターゲットは不在かどうか」ということを、前もって確かめています。同様に、無言電話で在宅状況を確かめるケースも多い様子。

ここで効果を発揮してくれるのが、TVモニター付きドアフォン。顔を見られてしまうドアフォンを、空き巣は当然のごとく嫌がります。最近では留守の間に誰が来たのか記録するものや、警報ブザーを鳴らすことができるもの、遠隔操作でスマホから確認できるものと、さまざまな防犯機能が備わっているものも多いので、多少値が張ってもぜひ取り入れることをオススメします。

窓の防犯対策

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空き巣の外からの侵入経路として、一番多いと言われているのが「窓」。平成29年の警視庁統計資料では、窓からの侵入が全体の61.3%という結果が出ています。窓は単に「鍵」を占めているだけでは防犯対策としては不十分! 今一度、自宅の状況を見直しておきましょう。

平成29年中の住宅対象侵入窃盗の発生状況|警視庁
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/akisu/ppiking_house.html

まずは「クレセント錠」を見直そう!

では、空き巣はどうやって窓から侵入するのでしょうか? なんと、ガラスを割って侵入してくるんです。

「ガラスを割る!? それはさすがに大きな音がするだろうし、周りの人も気付くんじゃない!?」と思うかもしれません。しかし、空き巣にとって音を立てずにガラスを割ることなど朝飯前。例えば、ガラスピックなどで小さな穴を開け、ピックの先端を利用して窓を施錠しているロックを外したり、ガスバーナーなどで焼いて穴を開けたりすれば、腕や指が入る程度の穴であれば、いともかんたんに音を立てずに開けることができてしまう、というわけなんです。あとは開いた穴から腕を伸ばし、窓を施錠している「クレセント錠」と呼ばれる金具をクイッと外してしまえば、窓はかんたんに空いてしまいます。

そこで、まず見直すべきがこの「クレセント錠」。みなさんも名前は初見かもしれませんが、必ず見たことがあるはずです。窓を閉めた時、開かないようにロックする金具のことを指します。

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このクレセント錠を、たとえばロックや暗証番号付きのタイプに変えるだけで、クレセント錠を外し、窓を開けて内部に侵入することが困難になります。一つだけでなく、窓に複数増設してもいいですね! 取り付け方も簡単で、ドライバーさえあれば、女性でもすぐ取り付けることができます。

防犯ガラスor防犯フィルム

「クレセント錠を防犯性の高いものに変えたとしても、窓を大きく割られてしまったら元も子もないんじゃないか」というご意見やご心配もあると思います。

そこでオススメなのが、防犯ガラスや防犯フィルムの導入! 普通のガラスは、空き巣の手口ならばものの数秒で割られてしまいますが、防犯ガラス・防犯フィルムの場合、腕が入る穴を開けるには5分以上もの時間を要するそうです。時間がかかればかかるほど、見つかる可能性が高まってしまうため、効果的な空き巣対策となりますね。二重窓もおすすめですよ!

まとめ

本記事では「空き巣対策」の基本をご紹介してきましたが、空き巣はターゲットを決める時、まずリサーチから入ります。その中で狙われやすいのが、一軒家、かつあまり手入れや掃除をこまめにしていないところ。空き巣は「カモ」の家に目印をつけるのですが、手入れをしていない家の場合、家の周辺に意識が行きにくいため、この目印にも気付きにくいのです。

少しの時間でも出かける時は必ず戸締りをし、窓にも対策を行い、家の周りはすっきり綺麗に! が空き巣対策の基本です。ぜひ今一度、見直してみましょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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