【防犯対策】一戸建ては狙われやすい？　今すぐセキュリティを見直そう

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空き巣は、誰かに見られることを避けようとします。そのため、人目につきやすいマンションを狙うことはあまりありません。

むしろ好むのが、人気がなく目立たない家。例えば、大きな建物に隠れている・狭い路地を入ったところにあるなど、死角が多い家は狙われやすい傾向があるようです。また、空き巣は誰かに見つかった場合の逃げ道が確保されているか、もチェックポイントとして見ています。

留守にしがちな家も泥棒にとっては格好のターゲット。何日にもわたって部屋に明かりが灯らない家は、しばらく家主が家を空けているという証拠になってしまいます。また、郵便受けにたくさんの郵便物や新聞がたまっている状態もよくありません。すぐに留守だと見抜かれてしまいます。郵便物や新聞の回収を近所の人にお願いしたり、玄関掃除もお願いしておくとよいでしょう。近所とのつながりが密になると泥棒が狙いづらくなるといわれています。

一戸建てへの空き巣の侵入口としてもっとも多いのは、実は「無施錠」の窓や扉からです。警視庁の調べによると、空き巣被害件数の実に半分近くが鍵のかかっていない扉からの侵入なんだそう。

例えば、換気目的で開放したトイレや浴室の窓、ゴミを出したり庭に水をまいたりするときに開けっ放しにした玄関などから空き巣に侵入されてしまうのです。

腕のいい泥棒ほど、狙いを定めた家族の構成や家を空ける時間、帰宅時間などを把握しているもの。ちょっとのあいだを狙って家のなかに入ってきます。

無施錠扉からの侵入に次いで多いのが「ガラス破り」という手口です。塀などがあって隣の家から見えにくいリビングの吹き出し窓、腰高窓などがよく狙われます。人がなんとか入れる程度の大きさの浴室やトイレの小窓からもガラスを破って侵入してきます。

網ガラスは破壊しにくいと思われがちですが、割っても破片が飛び散りにくいというだけということもあり、侵入経路として外れるわけではありません。ガラスの特徴によって最適な割りかたがあり、腕のいい空き巣はほとんど音をたてずに割ることができるそうです。

二階であっても油断はできません。例えば、敷地のなかに木（人がのっても折れない太さのもの）があり、二階のベランダとの間隔が1.8m未満であれば、木をよじ登り飛び移って侵入されることも。それだけではなく、敷地外にも目を配らせておきたいところです。電柱とベランダとのあいだの距離が1.8m未満なら、やはり侵入される危険があります。

一戸建ての防犯性を高めるには、死角をなくすことが近道です。生い茂っている植え込みは、身を隠すのにかえって好都合。死角をなくして見通しをよくすることで、狙われにくくなります。

ベランダの囲みも、空き巣にとって格好の隠れ場所になるので注意が必要です。内側に入ってしゃがんだり寝転んだりすれば、外からはまったく見えません。ベランダには視界をさえぎる囲いを作らないほうが防犯的にはおすすめです。

また、そのような死角になる場所があるお家は、防犯砂利（歩くと音がする砂利）を使うといいでしょう。音が目立ってしまうため、空き巣も侵入に慎重になります。

死角となる場所には監視カメラを設置するのが有効です。囲みがあるベランダ、高い塀の内側、隣家とのあいだなどにカメラがあれば、死角をなくすことができます。

空き巣は人目につくのを避けるため、明るい場所を嫌う傾向があります。人が通ったら、灯がつく防犯ライトは空き巣にとって侵入する妨げになるでしょう。

玄関の扉の鍵を開けて侵入するピッキング被害も少なくありません。シンプルな構造の古い鍵は簡単に開錠できるため、新しい鍵に交換するのがおすすめ。表面がデコボコしているのが特徴のディンプルキーは、構造が複雑なため簡単にはピッキングできません。指紋認証や暗証番号で開錠する高性能な鍵もあります。紛失したり盗難されたりする心配がないので安心です。

また、玄関に鍵が一つしかついていないようなら、もう一つ鍵を設置するのも有効です。鍵が増えると、開錠するのに二倍の手間がかかります。多くの空き巣は攻略するのに5分以上かかると侵入をあきらめるといわれているため、抑止効果も高まるでしょう。

扉にドリルで穴を開けて、内側から鍵つまみを回すという手口もあります。これは、鍵つまみのまわりにカバーをかけるだけで被害を未然に防ぐことができます。

一戸建てはマンションやアパートなどの集合住宅に比べて、侵入経路が多いのが特徴。とくに人影が少ない場所や奥まったところにお家がある場合は注意が必要です。防犯対策を行って、死角をなくす工夫をしてみてください。

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