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2018年10月16日 21:00 更新

護身用催涙スプレー(防犯スプレー)の効果的な使い方と注意点

スタンガンや警棒などと並んで、防犯のための護身用品として知られる催涙スプレー。存在は知っているけれど、その特徴についてはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は護身用催涙スプレーを取り上げて、使い方や効果を解説。使用上の注意点や、もしも自分にかかってしまったときの応急処置の方法についてご紹介します。

催涙スプレーとは

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催涙スプレーの防犯効果

催涙スプレーが本当に護身用品として使えるものなのかどうか、疑問を持っている方も多いと思います。また、危険なシチュエーションで自分を守りたいと思う一方、催涙スプレーを吹きかけた相手にどの程度のダメージを与えてしまうのかも気になるところです。

催涙スプレーは、相手の顔に向けて噴射するもので、催涙液がほんの一滴目に入っただけでも護身するのに十分な効果を得ることができます。催涙液が目に入ると、まるで目を針か何かで刺されたときのようなひどい痛みに襲われ、目を開けることができなくなります。しかも効果が長く持続するため、そのあいだに逃げることが可能です。

催涙液が目に入ると猛烈な痛みをともなうにもかかわらず、ある程度の時間が経過すると、痛みが徐々に薄れていきます。辛いものを食べた後の舌の感覚と似ているのだそう。催涙スプレーによって、深刻なケガを負ってしまうことはないとされています。

催涙スプレーの成分

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催涙スプレーは、使用している有効成分によって「OC」と「CN」の2種類に分類することができます。このうち、どの成分が使用されているかによって、効果と安全性が大きく異なるので注意が必要です。

「OC」は自然由来の成分(唐辛子由来)を使用しています。強力な効果が期待でき、酔っ払いや薬物中毒者など、通常の感覚を失っている人にも効き目があります。しかも安全性が高いのが特徴です。

他方の「CN」は化学的な成分です。戦争で使用された毒ガス兵器に由来していて、皮膚がただれてしまうなど、思わぬ副作用があるとされ、必ずしも安全ではないとの考えもあります。しかも、酔っ払いや薬物中毒者には、効果が見られないこともあるようです。

催涙スプレーの使い方

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効果的な噴射方法

期待するような効果を得るためにも、また、誤って自分に吹きかけてしまわないためにも、催涙スプレーは正しく使用する必要があります。基本的な使い方としては、害虫に向けて殺虫剤を噴射するのと同じです。ところが、虫にスプレーするように、人にスプレーするのは口でいうほど簡単ではありません。大切なのは、至近距離から使用しないこと。払いのけられたり腕をつかまれたりしないよう、ある程度距離をおいて使用することが催涙スプレーにとってきわめて重要です。ただし、離れすぎてもダメ。射程距離を確認して、正しい距離で使わなくてはなりません。

また、確実に標的に向けて噴射するには持ち方も大切です。殺虫剤のように人差し指でボタンを押すのは間違い。ボタンのある位置に親指をおくことで、スプレー缶が自然に手になじみ、噴射口がまっすぐ相手の方を向きやすくなります。また、噴射方向は想像するより上向きになる傾向があるといわれます。首からあごの付近を目標に噴射するとよいでしょう。

催涙スプレーの注意点

催涙スプレーを使用する際は、常に自分にもかかってしまうリスクがあることを理解しておかなくてはなりません。とくに室内で使用する場合、部屋のなかに催涙液が充満すると危険です。使用する状況には、十分な注意を払う必要があります。

催涙スプレーの効果は、あくまで一時的なものです。相手がひるんだすきに、すみやかにその場から逃げなくてはなりません。

催涙スプレーが目に入った! いざという時の応急処置

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もしも催涙スプレーが自分にかかってしまったら、目や鼻、喉などに強い痛みを覚えます。目が開けられず、鼻水が出たり、咳が出たりしますが、痛い部分をハンカチなどで拭くのはNG。かえって痛みが広がる可能性があります。

できるだけはやく大量の流水でスプレーがかかったところを洗い流してください。石鹸などは使わず、決して患部をこすらないようにご注意を。唾を飲み込むのも、水を飲むのも避けましょう。喉が痛い場合は、何度もうがいしてください。鼻うがいも効果的。お湯は毛穴などを開いてしまい、深いところに成分が入り込む恐れがあるので使わないのがおすすめです。

まとめ

護身用には役に立つ催涙スプレーは、ホームセンターやドンキホーテなどで気軽に購入することができます。効果的な使い方を習得し、万が一、自分にかかってしまったときの応急処置の方法もきちんと押さえたうえで、正しくお使いください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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