ゴキブリの卵・幼虫を見つけたらどうする? 駆除&予防策まとめ
みんなが大嫌いなゴキブリ。くん煙タイプや据え置きタイプなどの殺虫剤で一掃したつもりでも、油断は禁物です。実は卵を産んでいて、すぐまた幼虫が孵化(ふか)するなんてこともありえます。早く見つけ出して、繁殖する前に駆除することが大切。そこで今回はゴキブリの卵・幼虫対策を特集。予防策とともにご紹介します。
ゴキブリの卵・幼虫ってどんなもの?
ゴキブリの幼虫
ゴキブリの成虫はよく知っていても、ゴキブリの幼虫がどんな形をしていてどのくらいの大きさなのか、よく知らないという方も多いのではないでしょうか。せっかく見つけたとしても、それとわからなければ見過ごしてしまいます。ゴキブリは繁殖する手前で駆除する方が効果的。成虫になる前にきちんと駆除できるよう、特徴を押さえておくことが大切です。
家のなかでよく見かけるクロゴキブリの幼虫の大きさは4mmほど。成虫に似た形をしていて、暗くて暖かい場所を好みます。成長すると数cmになることもあります。孵化したてのときは白い色をしているため、目にしてもほとんどの人がゴキブリだとは気がつきません。その後、徐々に黒もしくは茶色になっていきます。
ゴキブリの幼虫は多くの場合、集団で行動しています。何度も脱皮し、他のゴキブリのフンや脱皮した抜け殻をエサにしていますが、成長するにつれて食べカスなどを探して食べるようになります。8カ月から1年ほどすると成虫に。幼虫のまま越冬することも可能です。
ゴキブリの卵
ゴキブリは、カプセル状の卵を1度に1つ産みます。この卵のことを卵鞘(らんしょう)と呼んでいて、種類にもよりますが、なかに15個から40個ほどの卵が入っています。色も形も小豆に似ていて、大きさは幅が1cm程度、高さが5mmほどと意外に大きいのが特徴です。
卵鞘は固い殻におおわれていて、卵を乾燥や外的な刺激から守っています。そのため、市販のどんなタイプの殺虫剤を使ったとしても簡単には殺すことができません。ゴキブリの巣がありそうな場所を根気よく探して、見つけたら潰して駆除していくというのがもっとも確実な方法といえるでしょう。
ゴキブリの卵・幼虫を駆除するには
ゴキブリの成虫に毒エサを仕掛ける
ゴキブリの幼虫を駆除するには、市販されている殺虫剤が有効です。とくに有効なのは据え置きタイプの毒エサ。毒エサはゴキブリが好みそうな場所や通り道などに設置します。ゴキブリの幼虫は、主に成虫のフンをエサとしているため、フンを介して幼虫も駆除するのが狙いです。
幼虫が成長すると、成虫のフンだけでなく甘いジュースやビールの飲み残し、こぼれたり跳ねたりした油などの液体を食べるようになります。そのため、わざと幼虫が好む液体を巣の近くに置いて、そのなかにゴキブリにとって毒となるホウ酸を入れておくという手もあります。うまくいけば、エサに寄ってきた幼虫をすべて死滅させることができるかもしれません。
逆にいえば、ゴキブリの幼虫が好みそうな甘いジュースやビール、油などが入っていた缶やビンを、キレイに洗って清潔にしておくことが大切です。
ゴキブリの産卵を防止する
ゴキブリはわかりやすい場所に卵を産むわけではありません。人の目が届きにくいところを選んで卵を産むことが多いため、簡単に見つけることができません。卵をなるべく産ませないようにするには、ゴキブリが好む環境を作らないようにすることが大切です。
暗くて狭い場所は要注意。ゴキブリは乾燥を嫌い、湿気のある暖かい場所を好みます。例えば冷蔵庫の下や裏側、段ボールや木材が重ねて置いてある場所などに巣を作る傾向があります。
くん煙タイプの殺虫剤は、ゴキブリの成虫や幼虫には効果的な方法ですが、卵には効果がないといわれています。確実にゴキブリを死滅させたいという場合は、専門の業者に作業を依頼するのもよいかもしれません。専門業者であれば、幼虫はもちろん、卵に関しても取りこぼしなく駆除してくれます。作業後にも定期的に点検してくれる業者もあり、再発生していないか監視することで確実に退治することが可能です。自分でゴキブリ対策しても、どうもこれといった効果が感じられないという場合は、相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ゴキブリを早い段階で駆除するには、幼虫や卵について知っておくことも大切です。卵は見つけたら潰すという地道な対策が効果を発揮します。幼虫は大好物の甘いジュースやビール、油の缶やビンをキレイにしておくことで発生を少なくすることにつながります。市販の殺虫剤を使ったり、業者の力を借りたりして、効果的にゴキブリ対策してください。