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2019年02月05日 07:00 更新

最強レベルの害虫!? チャバネゴキブリの特徴と駆除方法

チャバネゴキブリは、よくみられる小さくて茶色いゴキブリです。飛ぶことができないのですが、その見た目に恐怖を抱く人は多いはず。チャバネゴキブリを見かけたら、適切に駆除できるようにその方法を覚えておきましょう。また、二度と家の中で見かけないようにするために、侵入させない方法も一緒にチェック!

チャバネゴキブリの特徴

Photo by Denny Müller on Unsplash

ゴキブリは世界中で確認されており、その種類は約4,000種と言われています。そのうち日本で生息しているのは約60種類。チャバネゴキブリは、衛生害虫として人間に被害を及ぼす害虫として知られています。

まずは、適切に駆除するために、チャバネゴキブリの特徴について知っておきましょう。

チャバネゴキブリが好む場所

チャバネゴキブリは居酒屋やレストランなどの飲食店でよくみられるゴキブリです。20度以下の環境では繁殖できないほど寒さに弱く、暖房が完備された温かい環境で生息し、繁殖を繰り返します。体長は10mm~15mmとほかのゴキブリに比べ小ぶりなのが特徴です。

5mm程の狭い場所を好む習性があり、そのわずかな隙間に集まって生息します。そのため、冷蔵庫やコールドテーブルのモーターの近くなど、暖かく狭い場所を好んで生息します。

チャバネゴキブリの生態

Lazy dummy

卵の期間が20日、そこから孵化し、幼虫になるのが30日~70日、成虫になってからは4カ月~7カ月ほど生き続けます。産卵回数は多くて10回。1つの卵から40匹ほどの幼虫が生まれるため、10回産んだとしたら約400匹のチャバネゴキブリが誕生することに……。

寒さに弱いものの、暖房設備のある施設内では年中生息できるので暖かいすみかを探し求めています。繁殖力も高いため、一度住み着くと同じ場所でどんどん増え続けてしまいます。

チャバネゴキブリの被害

チャバネゴキブリは雑食なので、食品はもちろん、ごみや汚物でさえ何でも食べます。そのため、エサを求めて食材や食品へ近寄ってきます。

チャバネゴキブリは食品だけではなくごみを食べる習性があるため、感染症の病原細菌や急性灰白髄炎ウイルスや赤痢アメーバ、ゴキブリの体内にいる寄生虫の媒介が指摘されています。人体へどのような影響を与えるのかまでは明確になっていないようですが、衛生面で注意が必要です。

チャバネゴキブリの駆除方法

Photo by Patrick Perkins on Unsplash

飲食店で発生することが多いチャバネゴキブリですが、一般家庭で発見したときはどのような対処が必要なのでしょうか。ここでは、詳しい駆除方法について見ていきましょう。

殺虫剤による駆除

チャバネゴキブリは、市販の殺虫剤で駆除することができます。ゴキブリ駆除ができる殺虫剤にはベイト剤、液剤、エアゾール剤、くん煙剤があります。

ベイト剤は毒エサを食べさせて駆除する方法です。チャバネゴキブリが好みそうな暖房器具の隙間や糞が落ちている場所を狙って毒エサやホウ酸団子を置きます。そのエサをゴキブリが食べることで、駆除できるという方法です。

液剤は、ゴキブリの通り道や生息場所付近に液体の殺虫剤をまくという方法です。ゴキブリが液剤に触れると、中毒症状を起こすことによって駆除することができます。液剤は害虫駆除業者も使用するポピュラーな方法です。

エアゾール剤は速効性のある駆除方法として知られています。ゴキブリを見つけた際に直接吹き付けることで駆除できます。

くん煙剤はバルサンなど、煙状の薬剤をゴキブリに吸わせて駆除する方法です。速効性はありますが、エアゾール剤同様、持続効果は期待できません。金魚やペットを飼っている場合は非難させなければなりません。食品や食器類にも薬剤がついてしまう可能性があるため、養生など準備が必要になってきます。

捕獲器による駆除

ゴキブリは薬剤を使用しなくても、ゴキブリホイホイのような捕獲器で駆除するという方法もあります。粘着トラップがついていて、ゴキブリがその中に入ると、逃げ出せずに駆除できるという仕組みですが、一度にたくさんのゴキブリを減らす効果は期待できません。

チャバネゴキブリの予防対策

Photo by Alexandra Gorn on Unsplash

チャバネゴキブリは、温かくエサの多い場所を好んで住み着くため、環境を見直すことで大量発生しないよう予防することができます。では、どのような環境にすればいいのか具体的なチェックポイントをご紹介しましょう。

清潔に保つ

ゴキブリは雑食なので、どんなものでも食べます。食べ物のカスのほか、人間の髪の毛やフケ、皮脂などもエサになります。普段から掃除をこまめにして住環境を清潔に保つことでゴキブリの好まない環境を作りましょう。

部屋の床だけではなく、水回りの掃除も重要です。食器をすぐに洗ったり、三角コーナーの生ごみをすぐに捨てたりしましょう。

食品の管理を徹底する

常温でも保管が可能な玉ねぎやジャガイモなどの野菜類や油、砂糖などの食品は冷蔵庫や食品庫に入れずにそのまま放置してしまいがち。こちらも食品保存袋に入れるなど、ゴキブリのエサにならないように対処が必要です。

このほか、キッチンにある調味料もゴキブリのエサになる可能性があります。醤油さしのさし口から滴る醤油を、ゴキブリが食べにくることもあるそう。

すみかを作らない

チャバネゴキブリは5mm程度の狭い隙間が大好き。特に、ダンボールの中はゴキブリの好きな隙間があるだけではなく保温性に優れているため、ゴキブリにとっては格好のすみかになります。ダンボールはこまめに片付けることも大切です。

まとめ

チャバネゴキブリは主にレストランや居酒屋などの飲食店に生息しますが、温かい部屋とエサがあれば一般家庭にも住み着きます。家でチャバネゴキブリを見つけたときは、市販の薬剤で駆除しましょう。また、日頃から掃除をこまめにしてゴキブリの住みにくい環境を作ってください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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