カツオブシムシを駆除するコツと対策グッズを紹介
衣類の虫食い、それはカツオブシムシのせいかも!? カシミヤのセーターやシルクのストールなどは、特にカツオブシムシの大好物。大事な衣類が虫に食われてしまう前に適切に駆除しましょう。駆除するために、有効なアイテムを紹介していきます。
※記事内の商品を購入した場合、売上の一部がマイナビウーマンに還元されることがあります。
カツオブシムシ駆除のコツ
カツオブシムシを侵入させない
日本各地に発生しているカツオブシムシの成虫は、キク科の花の花粉を食べるので庭やベランダを飛んでいます。洗濯物にくっついて家の中に侵入すると、衣類などに卵を産みつけ、ふ化した幼虫は繊維を食べて穴を開けます。
人を噛むことはありませんが、衣類に穴が開く被害を食い止めるには、成虫を侵入させないことが大切です。成虫の発生時期は3月から7月で、幼虫期間は約1年。幼虫は一度住み着いてしまうと、長く衣類にいるため、セーターなど食害が大きくなってしまう可能性があります。
カツオブシムシは、白っぽい生地の洗濯物についていることが多いです。発生しやすい時期は、洗濯物をしっかりと払ってから室内に入れてください。
もし室内にデイジーやマーガレットなどキク科の植物を持ち込むときには、カツオブシムシがついていないかチェックしましょう。
カツオブシムシを繁殖させない
カツオブシムシの成虫は3~5mm、幼虫は約10mmと小さいので、衣類についていても気づかない場合があります。
カツオブシムシの幼虫のエサとなるのは、かつおぶしや乾魚、粉ミルク、衣類です。日本で生息しているカツオブシムシには「ヒメマルカツオブシムシ」と「ヒメカツオブシムシ」の2種類がよく知られています。そのうち、「ヒメマルカツオブシムシ」は植物性、動物性問わずどちらも食しますが、「ヒメカツオブシムシ」はシルクやウール、カシミヤなど動物性の繊維のみ。
衣類の虫食いを防ぐには、洋服ダンスや衣装ケース、引き出しに防虫剤を入れましょう。防虫剤はあくまで虫を寄せつけない薬剤を発するアイテムです。殺虫はできませんが、食害を防げます。
また、カツオブシムシはかじる力が強く、食品を入れている紙やビニール袋に穴を開けて侵入することもあります。カツオブシムシのエサとなりそうな食品は、瓶やタッパーなどの保存容器に入れて保管してください。
棚や床に落ちている食品クズ、ほこり、ペットの毛も好みますので、こまめにきれいに掃除して、清潔な空間をキープしましょう。
カツオブシムシの駆除方法
カツオブシムシを見かけたら、すぐにつぶすか不快害虫用のエアゾール(殺虫スプレー)をかけて駆除します。不快害虫用の殺虫剤はシバンムシやチャタテムシ、ヤスデ、シロアリ、クモ、ゲジなどさまざまな害虫駆除に使えるため、ご家庭に1本常備しておくと便利です。
カツオブシムシは、非常に生命力が強く、さらに繁殖力が強いため、しっかりと駆除しなければなりません。
羽化して半月経ったカツオブシムシは光への誘引性があり、捕獲器で捕まえることもできます。光を放つ捕獲機を設置すると、タンスやクローゼットに隠れていた成虫が寄ってきて、粘着紙にくっつきます。
卵や幼虫を駆除することはできませんが、産卵能力の高い成虫をおびき寄せることができます。粘着紙はカートリッジ式で、捕まえた後は粘着紙を取り換えるだけで手を汚さずに退治できますよ。
カツオブシムシには、バルサンが効かないってホント?
効果がないというわけではありませんが、すべてのカツオブシムシを駆除することは難しいと考えられています。なぜなら、カツオブシムシは隅に隠れており、バルサンも行き届かない可能性が高いから。また、バルサンから逃れるためにより衣類の中に入り込んでしまうことも……。
カツオブシムシ対策グッズ
繁殖力の高いカツオブシムシは、とにかく寄せつけないことが大切! そのための対策グッズについてご紹介します。
衣類用防虫剤
洋服ダンス、引き出し、クローゼットには衣類用の防虫剤を使用します。衣類用の防虫剤は蒸散性があり、衣類に汚れをつけることなく防虫できます。初春から入れておくと、春から初夏にかけて発生する幼虫を防除でき、成虫の侵入や卵の産みつけ、幼虫の食害を防げます。
衣類防虫は引き出しに収納できるタイプとクローゼットに吊り下げられるタイプがあります。衣類の収納場所にあった商品をセレクトしましょう。
防虫剤の薬剤は空気より重く、上から下へと広がります。そのため、洋服ダンスや引き出しに入れるときは、衣類の一番上に置いてください。衣類をぎゅうぎゅう詰めにすると成分が行き届かないので、押しこんだりせずに8分目くらいの量を収納するのがポイント。
クローゼットに吊るす防虫剤は薬剤が左右に広がるので、パイプの中央に引っかけます。複数個吊るときは、等間隔になるよう設置してください。
防虫シート
防虫シートは広い押し入れにも使え、防湿や消臭効果が期待できます。好きな大きさにカットできるので狭い場所にも最適です。
防虫シートを引き出しに使うときは、引き出しの大きさにあわせて切り、一番下に敷きます。嫌な臭いがつくこともなく、商品によっては他の防虫剤との併用も可能です。
まとめ
カツオブシムシは大事な衣類に穴を開けてしまう虫です。成虫のときに庭やベランダから入ってくるので、洗濯物を取り込むときはカツオブシムシがくっついていないかチェックをし、普段は防虫剤を使って虫食いを防ぎましょう。
※表示価格は、時期やサイトによって異なる場合がございます。詳細はリンク先のサイトでご確認くださいませ。