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2018年09月07日 11:00 更新

料理に大活躍! 家庭菜園で育てやすいおすすめハーブ5選

料理に香りとアクセント、そして彩りを加えてくれるハーブ。近頃では扱っているスーパーも増えてきましたが、使い切れなくてダメにしてしまうこともしばしば……。おうちで育てれば、使いたいときに使いたいだけ、採りたてハーブを使うことができますよね。今回は特に、料理やスイーツに大活躍のハーブを厳選してご紹介します。

こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

日本でも身近になってきているハーブ。さまざまな使い方ができますが、皆さんはどのように活用されていますか? ちょっと使い方がわからないのよね……という方も多いと思います。そこで今回は、特にハーブの中でも、育てやすく、料理やスイーツ作りに大活躍するハーブを厳選してご紹介します。

ハーブとは

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ヨーロッパでは遥か昔から、薬草として、保存料として、鎮痛剤として、防虫剤として……生活のあらゆるところに活用されてきたハーブ。

ハーブは主に、葉や茎に香りや薬効のある有用植物をさす場合もあれば、葉だけではなく花、種子、実、根、樹皮などを含む全般的に香りや薬効のある有用植物をさす場合もあります。

古来から親しまれてきた、伝統的な植物の一つですね。

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東洋で漢方として用いられたものも、ハーブの一種と捉えてもいいかもしれません。同じように、日本でも昔から活用してきた植物はたくさんあります。有用植物は、昔から世界中で人々の生活の中で使われてきたものなのです。

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現在ハーブというと、苦みや辛み、香り付けとして料理に活用する使い方が一番知られていて、かつ馴染みがあります。乾燥させたドライハーブは多くのスーパーでもスパイスコーナーに並び、簡単に入手できるので、普段使いされている方も多いのではないでしょうか。反対に「それ以外の使い方はしたことがない」という方も多いかもしれません。

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ドライハーブも便利ですが、フレッシュハーブならではの香りや使い方があります。最近では、大きなスーパーでフレッシュハーブを扱っているお店もありますが、まだまだ入手しやすいとは言えません。あっても少量だったり、使い切れずにダメにしてしまったり……。

特にハーブは香りが命。新鮮なほど、香りも薬用効果も高いので、できるだけ採れたてを使いたい! それを実現するために、家庭菜園でハーブを育ててみてはどうでしょうか。

おすすめハーブの育て方と活用方法

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お花屋さんやホームセンターなどでは、たくさんの種類のハーブが売られています。お花がきれいな観賞用の物から、防虫効果を目的とするもの、キッチンハーブとして活躍するものなどさまざまです。

料理やスイーツ作りにあると便利だけど、ちょっとだけ欲しい……そんな時は家庭菜園から摘んで来ることができたらとっても便利! 育てやすくて料理に使える、おすすめハーブがこちらです。

バジル

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「おいしいハーブ」といったら、これは外せません! イタリア料理には欠かせないバジル。シソ科の多年草ですが、日本では冬を越せないので1年草扱いとなっています。主に葉を食用にしますが、種も食用にされるようです。

実は江戸時代に、日本に入ってきたときは種が漢方薬として輸入されたのだとか。目を洗う目薬にされたことから「目帚(メボウキ)」の和名が付けられています。また、バジルには体のさまざまな機能を高める働きもあります。

バジルにはたくさんの品種があり、それぞれに香りが違います。イタリア料理でよく使われているものは「スイートバジル」です。他にもシナモンの香りがするシナモンバジルや、レモンの香りのレモンバジル、赤紫色のダークオパールバジルなどがあります。

種子から育てることもできますが、苗を植える方が手軽です。植え付けは、春~夏にかけてが適しています。収穫は初夏~秋にかけて。日当たりの良い肥沃な土を好むので、植え付け時だけでなく、追肥もこまめにしてあげると良く育ちます。水も大好きなので、しっかり水やりもしてください。

葉が込み合ってきたら、収穫を兼ねて下の葉4~6枚ほど残した位置でカット(敵芯)してあげてください。そこから枝分かれして、さらに大きく育ちます。また伸びて葉が込み合ってきたら、敵芯していくと10月ごろまで収穫することができます。摘心することで株が弱らず、風通しも良くなって病気や害虫被害も軽減します。

摘心すると良く育つバジルですが、残念ながら虫にとってもおいしいようです。虫に食べられる前にこまめに収穫する、害虫対策をするなどしてください。

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バジルの葉は熱や冷気に触れると変色しやすい繊細な葉のため、色鮮やかなフレッシュバジルを使えるのは家庭菜園ならではの楽しみ方です。香りも落ちていってしまうので、食べる直前に収穫してバジルの香りを楽しんでください♪

いちいち収穫しに行くのが面倒な時は、枝ごとカットして花瓶に挿してキッチンに置いておいてもOK! 実は水栽培も可能で、しばらくすると発根までしてきます。これなら使いたいときに、葉っぱ1枚から収穫して使えるので便利。ただし、日当たりが好きなので、長期間室内で栽培するのには向いていません。色も香りも弱くなってきますので、早めに使い切るのがおすすめです。

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バジルはトマトとの相性が抜群。パスタのトマトソースやピザに使ってください♪ 煮込み料理に使うときは、熱を加えると色も香りも飛んでしまうので、仕上げに使うと効果的です。

バジルのソースであるジェノベーゼソースもおいしいです。にんにく、松の実、チーズ、オリーブオイル、塩と一緒にミキサーにかけるだけの簡単なものですが、パスタだけでなく、肉や魚料理にも合います。我が家では毎年バジルを収穫すると、松の実を胡桃で代用、チーズもなしのリーズナブルなジェノベーゼソースを作って冷凍ストック。こうすることで、バジルのない季節でもバジルを楽しむことができます。お手頃な材料で、添加物なしのシンプルなおいしさを気軽に味わえるのも、家庭菜園の醍醐味です。

ローズマリー

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ローズマリーはシソ科の常緑低木。樟脳(しょうのう)に似た強い香りがあり、昔から記憶力や集中力UP、頭脳明晰などの効能があるとされ用いられてきました。近年では、認知症への効果が期待できると、ローズマリーの精油が注目を集めています。その他にも血行を良くすることで新陳代謝を促したり、抗酸化作用もあることから「若返りのハーブ」とも言われていたりします。立性(上へ垂直に育つタイプ)、匍匐性(地面をはうように育つタイプ)、半匍匐性(上にも横にも伸びるタイプ)の3種類があり、夏頃にはピンクがかった紫~淡い青紫の花が咲きます。

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ローズマリーは暑く乾燥気味の環境を好みますが、耐寒性もそこそこあるので鉢植えでも地植えでも育てることができます。蒸れるのが苦手なので、茂ってきたら風通しが良くなるように刈込んでください。植え付けは真夏、真冬以外なら可能です。苗や鉢植えを購入して植えるか、挿し木をして育てます。土壌も選ばずよく育ちますが、大きくなり過ぎて困ることも……。収穫を兼ねて、どんどん剪定してあげてください。ローズマリーの強い香りは虫が苦手なようで、害虫被害にはあまりあいません。

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ローズマリーは肉や魚の臭みをとって、香り付けするのによく使われます。下味をつけるときに一緒に漬け込めば、香りを付けるだけでなく、食材を傷みにくくもしてくれます。塩やオイルに付け込んで、調味料として使うのもおすすめです。

じゃがいもとの相性も抜群♪ 一緒に揚げると、ローズマリーの香りが食欲をそそる一品に。意外と素揚げのローズマリーがおいしいので、ぜひ試してみて下さい。時間をかけると苦みが出てくるので、高温でカラッと短時間で揚げるのがコツです。

料理以外にも、乾燥させて袋に入れて防虫・防臭用のサシェにしたり、リースにして飾っても素敵です。

ミント

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ミントも人気のあるハーブです。シソ科の多年草、もしくは1年草。ペパーミント、スペアミント、パイナップルミント、ペニーロイヤルミントなど種類も多く、それぞれ香りも使い方も違ってきます。爽快感のある香りは、気分をリフレッシュさせ、鎮静、解熱、頭脳明晰、冷却、駆虫などの効果があるとされ、昔から活用されてきました。

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ミントは初心者にとっても育てやすいハーブで、どこでもよく育ちます。繁殖力が強すぎて「ミントテロ」という言葉があるくらいなので、庭全体のグランドカバーにしたいという方以外は地植えにしないことをおすすめします。ミントは地下茎がどんどん伸びて広がっていくので、もし地面におろしたい場合は、地中深くまで差し込んだ枠の中に植えるなど、対策が必要です。また、雑交配しやすいので、複数の品種を育てていると、もともと植えたミントとはいつの間にか葉の形が変わってしまった? なんてことも起こります。

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ミントもバジルと同じく、摘み取った枝を水に挿しているだけで発根します。発根後に土に植えてあげることも可能です。

フレッシュミントは、なんといっても料理やスイーツの彩りとして欠かせない存在です。ほんの少し飾っただけで見違えるので、このために育てている方も多いのではないでしょうか?

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ミントティーやデトックスウォーターにもフレッシュな摘み立てミントがおすすめです。家事や仕事の合間に、スポーツ時の水分補給にぴったり!

料理以外にも、観賞用にも、防虫用のサシェや虫よけ液を作ったりなど活用できます。

タイム

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タイムはシソ科の常緑小低木。種類は多く、ハーブとして使われるのはコモンタイムと呼ばれる種。古代エジプトやローマでも活用されたハーブで、強い殺菌力、腐敗防止、抗酸化作用などの効能があるとされています。花や葉がきれいなので、観賞用としても素敵です。

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タイムは耐寒性もあり、鉢植えでも地植えでも育てることができます。乾燥気味の日当たりの良い環境を好みます。蒸れは苦手なので、収穫を兼ねて剪定をしてあげると株が弱りません。植え付けは、真夏と真冬を避ければいつでも大丈夫です。害虫被害はあまりありません。また、植え付け時に元肥をあげれば追肥もいらず、かなり育てやすいハーブです。

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肉や魚料理の香り付けに、塩やオイルに付け込んで調味料に、料理の仕上げとして彩りを添えるのにも使えます。仕上げにパラパラ振りかけるだけでも、いつものごはんがお店の味に変身するかもしれませんよ。

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殺菌と防虫を兼ねたリースを作って部屋に飾っても良さそうです。フレッシュな状態で束ね、つるしたまま乾燥させます。

シソ

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シソは言わずと知れた、日本を代表するハーブです。シソ科の1年草で青シソと赤シソがあります。独特の香りがあり、栄養価も高く、食欲増進、防腐、殺菌効果もあります。葉だけでなく花も食用にされ、どちらも古くから漢方としても用いられてきました。

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苗を植え付けても種をまいても育ちます。こぼれ種で次の年も出てくることも。植え付けは春、収穫は夏いっぱいできます。どこでも大丈夫ですが、日当たりの良い方が色も香りも良く、元気に育ちます。

シソは柔らかく狙ってくる害虫が多いのが残念なところですが、次々枝分かれして大きくなるので、どんどん収穫して楽しんでください。

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シソは刺身に添えられることも多いですが、生魚の防腐・殺菌効果もあり理にかなっています。薬味や香り付けにも大活躍! 夏の食卓には欠かせない存在です。脇役的な場合が多いですが、てんぷらなどシソ自体もおいしいですよね♪

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赤シソはジュースにしたり梅干しを漬けたりするのに欠かせません。出回る期間が短いので、家庭菜園で育てると長い期間楽しむことができます。栄養満点で、夏バテ防止にも役立ちます。

まとめ

普段の食卓をより豊かに香り高くしてくれるハーブ。他にもたくさんありますが、今回ご紹介したものはどれも育てやすく、特におすすめのハーブです。使いたいときに、少量からでも摘み立てのハーブが手に入るのは、家庭菜園ならではの特権♪ 鉢植えでもOKなものばかりなので、試しに育ててみませんか?

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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