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2018年09月30日 10:00 更新

「防災の日」の由来は? 防災週間でしておきたい3つのこと

毎年9月1日は「防災の日」として、全国各地で防災に関するイベントが行われます。地震や豪雨など、自然災害の多い国で生活している私たちにとって、防災への意識を高めるいい機会といえるでしょう。そこで今回は、「防災の日」の由来や防災週間に、ぜひともしておきたいことについてご紹介します。

「防災の日」とは

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「防災の日」の由来

毎年9月1日が「防災の日」として定められたのは、1960年のことです。9月1日は関東大震災があった日(1923年)であることにくわえて、本格的な台風シーズンがはじまる時期でもあります。昭和34年に伊勢湾台風によって戦後最大の被害がもたらされたことがきっかけになって、地震や風水害への意識を高める目的で創設されました。

「防災の日」が創設された狙いは、台風や津波、地震、豪雨などの災害に対して、国民一人一人が認識を深めることにあります。日頃から心構えを育成し、いざというときに適切に対処できるように導くことを目的としているわけです。

1982年には、9月1日を含む1週間が「防災週間」と定められました。毎年、関係機関が中心となり、各地でさまざまな行事や訓練などが行われています。

防災週間で行われるイベント

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2016年には、熊本地震、鳥取県中部の地震、台風10号など、全国各地で数多くの被害が発生しました。それを受けるかたちで、2017年には防災に関するさまざまな取り組みが行われました。

例えば、東京では、東京消防庁が地域住民を対象に防災イベントを開催。「江戸消防記念会」が高さ6.5mのはしごの上でいろんなポーズを決めるはしご乗りを披露しました。宮城でも、「キッズファイヤープロジェクト」が催され、園児らがゲームなどを通じて楽しく災害について学んでいます。

2018年に入ってからは、大停電を想定した防災イベントが千葉県の松戸市で開催されています。松戸商工会議所青年部が、市民が楽しみながら防災意識を高められるようにと企画したもの。静岡でも、シミュレーターを使って、大地震で起こりうる揺れや家具の倒壊を体験できる防災イベントが催されています。2019年以降も、こうしたイベントや行事は引き続き全国で実施される予定です。

防災週間でしておきたい3つのこと

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防災グッズのチェック

「防災の日」や防災週間には、自主的に行動して防災への意識を高めていきたいもの。なかでも、防災グッズをチェックすることはすべきことの一つ。

用具や備蓄品などは、正しい分量を用意しておくことが大切。防災グッズを用意している方も、間違った防災対策をしていないか確かめてみましょう。例えば、水は1人あたり1日3リットルの水が必要。これを家族の分だけ、3日分揃えなくてなりません。食料も3日分です。乾パンやビスケット、フルーツ、缶詰など日持ちするものを準備します。

水や保存食の賞味期限はおよそ3年から5年といわれています。いつまでとっておけるのか、わかりやすくしておくことも大切です。防災袋に賞味期限をまとめて記したメモを貼っておくのがおすすめです。

また、普段から服用している薬がある場合は、数日分の予備薬を持ち歩くように心がけたり、保険証やお薬手帳のコピーも携帯したりしておくとよいでしょう。

最新の防災情報をチェック

防災に関する情報が古いと、いざというときに役に立ちません。内閣府が提供している「防災情報のページ」には、「防災白書」など、いろんな情報が掲載されています。最新の防災情報をチェックしておきましょう。ボランティア関連の情報を調べたり、各種パンフレットをダウンロードして閲覧することもできます。防災に関する各種行事の情報も確認できますよ。

自治体の防災課でも防災に関する資料が提供されています。最寄りの避難場所や、浸水ハザードマップ、防災マップなどをチェックしておくと、いざというときに適切な行動をとれる可能性が上がります。

災害時の連絡手段を再確認

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災害はいつ起こるかわからず、家族みんなが一緒に過ごしているときとは限りません。地震や噴火などの災害があると、被災地への通信が一次的に増え、電話がつながりにくくなる傾向があります。そんなときに便利なのが、NTTの災害用安否確認サービスです。

NTT東日本、NTT西日本では、安否確認できる手段として、「災害用伝言ダイヤル(171)」と「災害用伝言板(web171)」を提供しています。1伝言あたり30秒以内のメッセージを録音することができて、メッセージは運用期間が終了するまで保存されます。

万が一の際、このサービスを家族みんなが知っていれば、安否確認をスムーズに行うことができます。毎年「防災週間」にあわせて、体験利用期間が設定されています。ぜひご家族みんなで試して、使い方をチェックしておいてくださいね。

まとめ

毎年9月1日は「防災の日」。いろんな行事に参加したり、自主的に防災グッズをチェックしたりして、防災意識を高めるのにうってつけの機会です。ぜひ家族みんなで防災対策と向き合い、認識をすり合わせておきましょう。防災情報について知識を得られれば、万が一のときに役立つでしょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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