災害時こそおいしい非常食が必要! おすすめ商品紹介と準備の注意点
非常食をはじめ、各家庭で災害発生時の対策をしておくことが重要視されています。どうせ用意するなら、できるだけおいしい非常食を選びたいですよね。それにおいしい非常食は、災害があったときの心の支えとなってくれるかも。今回は、おすすめの非常食と、準備をするときに押さえておきたい注意点についてご紹介します。
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おいしい非常食【食事編】
「非常食=乾パン」というイメージが強いという方も多いかもしれません。しかし、非常食と一言でいっても、その種類はさまざま。現在はパンやごはんなどの主食になるものから、おかずになるものまで幅広い種類の非常食が販売されています。まずは、食事系の非常食について詳しくみていきましょう。
食事系非常食の重要性
非常食の選び方の基本として押さえておかなければならないことが、「災害が起こった場合の状況を考えて選ぶ」ということ。多くの場合、災害が発生してから3日後は水も電気も使えません。災害発生から4日経ってからは、ライフラインが復旧し始めるため水や電気を使用した簡単な調理ができるように。
災害が発生してから3日間は、すぐに食べられる簡単なものばかり口にすること、そして長い避難生活が続くことを考えると、体力が落ちないように食事系の非常食をしっかり用意しておくことが大切です。
おいしい非常食パン・ごはん
パンやご飯などの主食となる非常食には、缶詰パンやアルファ米、レトルトご飯などがあります。
缶詰パンのなかでも、特に人気の商品が株式会社パン・アキモトの「PANCAN」。この商品は1995年に発生した阪神淡路大震災を機に開発された防災備蓄用のパンです。37カ月保存可能で、新潟県中越地震の発生時に支援物資として届けられ、多くの人にその存在が知られるようになりました。
尾西食品株式会社が販売しているアルファ米は、炊いた後のご飯を乾燥させたもの。お湯なら加えてから約15分、水なら約60分で食べられる状態にすることができます。5年間の常温保存が可能で、白飯のほか、味付きご飯のおにぎりや、お粥、松茸ごはん、赤飯などさまざまな種類のご飯を楽しむことができます。
また、スプーンがついているなど、災害時のことを想定した細かな気遣いも評価されているポイントです。
おいしい非常食おかず
栄養バランスのことを考えると、主食系の非常食だけではなく、おかずを用意しておくことも大切です。25年という長期間の保存が可能なおかずが、セイエンタプライズが販売している「サバイバルフーズ」。野菜シチューやチキンシチューなどの缶詰タイプの非常食です。
バラエティー豊かな非常食を販売しているのは、ホリカフーズ株式会社。同社が販売している「レスキューフーズ」シリーズには、ビーフカレーや牛丼、和風ハンバーグなどのメインとなるおかずはもちろん、とりそぼろや筑前煮、ポテトツナサラダなどの副菜も揃っています。
おいしい非常食【おやつ編】
災害発生後、ライフラインが使えない状態でもすぐに口にすることができるおやつ系の非常食は実はかなり重要な存在。ここでは、手軽に食べることができるおやつ系非常食についてご紹介します。
おやつ系非常食の重要性
手軽に口にすることができるだけではなく、おやつ系非常食はカロリー補給に役立つために重宝されます。また、甘いものを口にすると緊張感が緩むといった効果もあり、心にゆとりが生まれることや疲労回復効果が期待できることでも重要だと考えられています。
おいしい非常食お菓子
北陸製菓株式会社が販売している「備食カンパン」は、金平糖入りのカンパン。彩りがきれい、子どもでも楽しく食べられるなどの利点があるだけではなく、くちどけの良い金平糖が水分のあまり含まれていないカンパンを食べやすくしてくれるという効果も期待できます。
アルファ米で知られる尾西食品株式会社ですが、「ライスクッキー」も人気の商品。小麦をはじめ、乳、卵など27品目のアレルギー物質を使用していないので、多くの子どもたちの空腹を満たしてくれると注目されています。
おいしい非常食スイーツ
食品メーカーとして知られている井村屋グループ。長年かけて培った製造技術により5年間の保存を可能にした羊羹が「えいようかん」です。スタンダードな「えいようかん」のほか、幼い子どもでも食べやすい「チョコえいようかん」も。ようかんは年配の方にも人気なので、災害時でも手軽に食べられるスイーツとして重宝されます。
非常食について知っておきたいこと
もしもの時を考えて、事前に非常食を用意しておくことは大切です。でも、やみくもに用意するのはNG。では、どのような点に注意して非常食を用意すれば良いのでしょうか。ここでは非常食の準備の仕方についてチェックしていきましょう。
非常食は何日分必要?
一般的に、非常食は1週間分の蓄えが必要だとされています。ただし、すべて保存のきくもので1週間分揃えるのではなく、自宅にあり、日常的に食べている食料品とあわせて用意します。
でも、どれくらい用意すれば何日分持つのか分からないですよね。農林水産省では、いざというときのために、食料の備蓄リストを展開しています。これにのっとって、日用品と合わせて購入することをおすすめします。
「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」|農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/pdf/gaido_160511_1.pdf
非常食の注意点
一般的に非常食は塩分が多いものが多いです。そのため、食べ続けると内臓がつかれて腹痛など体調不良を起こすことも。お湯を入れて食べられるものは、可能な限りお湯を多めに加えて調理するなど調節しながら食べることが大切です。
また、冷たい状態で食べなければならない状況も多いため、普段から食べ慣れておくことも大切。非常食は5年程度で賞味期限が来るものが多いので、定期的にチェックして賞味期限が来る前に家族で食べるなど、家族みんなで食べる習慣をつけておくと、万が一の場合にも抵抗なく口にすることができそうです。
まとめ
災害時に備えて、家族全員で災害意識を持つことは大切です。今や、非常食は主食やおかず、おやつまで、さまざまな商品が販売されています。そのため、味に改良が加わりおいしい非常食もたくさん出てきました。また、おいしく食べるコツとして、普段から食べ慣れておくこともひとつ。ストレスがかかりやすい避難生活で、食事でリラックスできるように味に慣れておくことも大切です。