和室にカーテンを付けるメリットは? 選び方・レールの付け方を解説
和室があると、どんなカーテンを付ければいいのか悩みますよね。そもそもカーテンを付ける必要性はあるのでしょうか? 今回はカーテンを付けるメリットや似合うカーテンの選び方、レールの取り付け方を解説します。カーテンレールのない和室や賃貸の方でも楽々付けられますよ。
和室にカーテンは必要? カーテンの役目とは
和室にカーテンを付けるとなると、どうしても似合わないと思う方も多いかもしれません。そもそも障子付きのご家庭もあるので、カーテンの必要性を感じていない方もいるでしょう。しかし、機能やインテリア面においては優れたメリットがあるので、和室につけるのもあり。
カーテンの遮光性
和室に付けられている障子には、外からの光を和らげる効果があります。しかし、遮光性に関してはカーテンよりも劣ってしまいます。寝室として使っているときは、カーテンがないと朝の光がまぶしく感じられたり、夜は人影が映ってしまうのでプライバシー面が気になったりするかもしれません。
とくに都会の夜は、街頭や深夜まで営業しているお店の明かりで家の中よりも外のほうが明るくなります。ぐっすり眠りたいなら、遮光性の高いカーテンを使用したほうがいいでしょう。
和室と洋室をつなぐ役目
賃貸マンションでも持ち家でも、洋室と和室の両方があるという家庭が多いのではないでしょうか。和室を完全な和の空間にしてしまうと、隣接する洋室との差が激しくなり違和感が生じてしまいます。
しかし、和室にカーテンを取り付けて和モダンなインテリアにすると、和室と洋室の差が中和され、家全体のインテリアに統一感が生まれます。
和室に合うカーテンの選び方
ドレープカーテンはNG
厚手の生地で仕上げたドレープカーテンは、重厚感があり洋室にはマッチしますが、豪華すぎて和室には似合いません。装飾性が高く、華やかなデザインが多いので、シンプルな和室に付けてしまうとカーテンだけが浮いてしまう可能性大。
ドレープカーテンはインテリアショップでもよく売られており、洋室に似合うので人気が高いですが、和室には薄手でシンプルなカーテンを選びましょう。主張しすぎないので、簡素な和室に取り付けると洗練された雰囲気になります。
素材に関しては、綿や麻などの天然素材にするとバランスが取れます。ポリエステル製でも自然な風合いが感じられる生地やざっくりとした生地を選ぶと、和の雰囲気が残ります。
淡い色やアースカラーが似合う
カーテンの色は、淡い色やベージュ、モスグリーン、ブラウンなどのアースカラーがぴったりです。
和室は白やベージュなど単一的な色調で、家具も木や竹などの天然素材が似合います。和室の清らかな雰囲気を壊さないよう、ナチュラルカラーを選びましょう。色選びに迷ったときは、畳のヘリやふすま、家具の色と合わせるとすっきりとした空間になります。
柄は無地がおすすめですが、植物やシンプルな幾何学模様など着物に使用されるようなデザインであれば個性的な空間に様変わりします。
カーテンをアクセントとするため、わざと派手な色を選びたいときは、くすみがかったオレンジや赤など、渋い色をセレクトすると温かみがありつつ和モダンなインテリアになります。
和室にカーテンを取り付けるには?
和室にカーテンレールがない!?
外に面した和室にはカーテンレールがある場合が多いのですが、和室にはついていないことが多いでしょう。
カーテンレールがない場合は、和室に設置しましょう。ホームセンターに行けば、さまざまな形状のカーテンレールが売っています。頑丈なアルミでできたシンプルな形状のもの、高級感のある木目調のものなどがあるのでビスを打ち付けて固定してください。
賃貸マンションに住んでいて穴を開けられないというご家庭は、テンション(突っ張り棒)タイプがおすすめです。窓枠の内側に通せば、取り付け金具を使うことなくカーテンを設置できます。突っ張り棒に、カーテンを吊る専用のクリップを通してから付けましょう。
賃貸でもOK! 建具を傷つけないカーテンの取り付け法
賃貸にお住いの方で、突っ張り棒を使ったけどカーテンが重くて落ちてしまったり、棒がたゆんでしまったりする場合は、木材を建具(障子やドアなどの開閉部に取り付けられた窓枠)にはめてカーテンレールを固定しましょう。
用意するものは
・カーテンレール
・L字金具
・木ネジ
・板状の木材(1×4材がおすすめ)
です。
板状の木材を窓枠ぎりぎりの長さに切断して、上と左右にはめ込みます。落ちないように角をL字金具で固定したら、木材の上にカーテンレールを打ち付けましょう。板状の木材の厚みや木ネジの長さを計算し、建具に穴が開かないよう工夫してください。また、L字金具は板状の木材よりも幅が狭いものを選びます。
このやり方であれば、女性ひとりでもDIYでき、突っ張り棒より強度があるので、勢いよくカーテンを閉めても落ちることはないでしょう。建具を傷つけることなく、賃貸の方でも安心してカーテンレールを取り付けられます。
まとめ
和室にカーテンを付けると、光を遮ることができ、和モダンなインテリアを楽しめます。カーテンレールがなくても、道具を使うことで簡単に設置できるので、ぜひ和室に似合うおしゃれなカーテンを付けてください。