ネクタイは洗える? 正しい洗い方と適切な収納方法とは?
男性にとって“顔”とも言えるビジネススーツ。もちろん、ネクタイだって大切に扱いたいアイテムの一つですよね。今回はそんなネクタイのお手入れと収納について、ポイントをご紹介! 我が家での使用例を写真付きで合わせてご紹介します。
こんにちは! 整理収納アドバイザー1級・小野田亜由美です。
パリッとアイロンがけされたYシャツにおしゃれなスーツ&ネクタイ。できるビジネスマンのイメージですね。そんなスーツは、クリーニングに出し、Yシャツはご自宅でアイロンがけ。
……忘れていませんか? そう、ネクタイのお手入れと収納です!
意外と忘れがちなネクタイ、正しくケアできていますでしょうか?
ここでは、ネクタイをケアする方法と正しく収納する方法についてご紹介したいと思います。
【基礎知識】ネクタイについて知ろう!
ネクタイの細い先の方を小剣、太い先の方を大剣と呼びます。そしてビジネスシーンでは“顔”となるネクタイは、色や柄、素材、長さ、太さで印象が大きく変わります。
色で言えば
【青系】→信頼・冷静・知的なイメージ
【赤系】→パワー・強さ・情熱的なイメージ
【黄系】→楽しい・明るい・ユーモアのあるイメージ
【茶系】→落ち着き・堅実なイメージ
という印象を与えます。男性の皆さんは、さまざまなビジネスシーンに合わせて、ネクタイをどれにするか選択するくらい大事なアイテムになっている人もいるでしょう。
また、ネクタイの素材は主に絹(シルク)・ポリエステルがほとんどで、他に麻やウールなど季節感のあるもの、異素材合わせのものなどもあります。ネクタイは、締める時に伸縮がきくようバイヤスに裁断して作られており、水分に弱い絹などを圧縮して作られたネクタイ芯が入っているため、お手入れやその保管、収納にも十分に気を付けなければなりません。
ネクタイの日々のお手入れ
Yシャツの上に締めているだけに、付着した汚れなどを気にすることはあまりないかもしれませんね。ですが、一日締めたネクタイは、意外にもニオイや汗が付着しています。お気に入りのネクタイで登場回数も頻繁なら、なおさら丁寧なお手入れが必要です。
と言っても、日々のお手入れ自体は面倒ではありません。外した後は、ハンガーなどに吊るし、2~3日日陰干ししてから収納するだけでOKです。その際、豚毛や馬毛などの素材で作られた洋服ブラシを使って、ホコリを優しくはらっておきましょう。また、結び目のシワを軽く優しく伸ばしておくこともお忘れなく。
【疑問を解決】ネクタイは洗える?
洗濯機で洗ってもいいの?
日々お手入れを欠かさずしても、数カ月もすればそこそこ汚れが付着した状態に。できれば、洗濯してスッキリきれいにしたい! でも、ネクタイは洗濯機で洗ってもいいのでしょうか?
答えは「NO!」です。先ほど述べたように、伸縮性のある繊細な作りのネクタイを、ドライマークがついているからと言って、対応できる洗濯機で洗ってしまうと、生地は縮み、型崩れやシワとなり、取り返しがつかないことになります。
どうしてもネクタイを洗いたい場合は、クリーニングに出しましょう! クリーニング料金の相場はおよそ400円~700円ですので、年に数回のことなら、プロにお任せするのがベストです。
そうはいっても、何本もとなると金銭面も気になりますし、夏はこまめにキレイにしておきたいもの……。そこで、思いついたのが手洗い。ドライマーク専用のおしゃれ着洗いに使う洗剤であれば、自宅で洗えるかも? と思い、試してみましたので、ご参考までに。
では、早速始めましょう!
ネクタイを自宅で手洗いしてみた結果!
結論から言うと、ポリエステル100%のネクタイは、洗って干すだけでシワも伸び、綺麗に仕上がりましたので、自宅で洗っても大丈夫と言えるでしょう。
ただし、汗やニオイ、軽いシワがついているという条件をクリアしただけですので、異なる条件のネクタイだと結果が違ってくるかもしれません。
もしお試しになりたい場合は、失敗しても大丈夫なネクタイでチャレンジしてみてくださいね。
今回、麻やウール素材のもの、異素材合わせのネクタイは対象外とし、シルク100%、ポリエステル100%のネクタイを手洗いしました。
用意するもの
・ドライクリーニング用洗剤(今回はエマールを使用)
・適量の水
・タイマー
・バスタオル
事前準備として、ネクタイを洗う前にホコリや軽い汚れを落としておきましょう。
洗い方
ここまでできたら後は、アイロンかけをして仕上げます。いくつか気を付けたいポイントがありますので、その点をふまえて美しく仕上げてくださいね。
アイロンかけ
シルクとポリエステルの2種類を試してみた結果、ポリエステルは乾燥後、すぐに着用できるくらい綺麗にシワが伸びました。シルクは少しずつ細かなシワを伸ばし、状態を確認しながら、少々時間のかかるアイロンがけとなりました。
上記の手順で行えば、どちらも綺麗に仕上がります。
ネクタイの“キレイ”を守る上手な収納方法
ハンガー収納
最も一般的な収納方法かもしれません。
ネクタイ専用のハンガーは、種類も豊富にありますし、使い勝手がいいですよね。注意したいのは、生地によってはネクタイが伸びてしまうことです。長期間使用しない場合には、あまりオススメできません。
ハンガーの他には、写真のように突っ張り棒やワイヤーネットなんかも、ネクタイを収納するのに便利ですね。こちらの写真は我が家での実例です。簡単に作り方をご紹介しますね。
丸めて収納
見た目も綺麗で選びやすく、スペースも少なく済むのは丸めて収納する方法です。
ネクタイの型崩れやシワの心配も少ないのでオススメです! ネクタイを二つ折りにし、輪の部分から先に向かってくるくると巻く。又は、小剣から大剣に向かって巻くというやり方です。
いずれにしても、巻くときは、ふんわりと巻きましょう。きつく巻いてしまうと後にシワの原因となります。また。収納の際は、ネクタイ同士がこすれないよう仕切りを入れ、ゆったりとしたスペースで保管しましょう。
平置き収納
ネクタイの収納で一番のオススメは平置き! 圧が均一にかかり、かつかかる面積も多いのでネクタイに最も優しい収納方法です。そのため、長期間の保存にも向いています。スぺースが許せば、ぜひ取り入れたい収納方法です。
まとめ
ネクタイ=男の顔ともいわれるように、ポイントとなるアイテム。いつも気持ちよく締めてもらいたいですよね。また、使い手にとってベストな収納方法はどれなのか、この機会に旦那様とお話しされてみてはいかがでしょうか? 皆様の参考になれば幸いです。