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2018年10月18日 07:00 更新

トイレリフォームの相場はどのくらい? 温水洗浄便座ほか最新の交換費用

トイレの寿命は長いといわれていますが、トイレ内部の部品にはおよそ10年という寿命があります。そこで、今回はそのタイミングに合わせて、トイレのリフォームを提案。ライフスタイルに合わせて、トイレの便座をアップグレードする場合、バリアフリーにする場合、タンクレスにする場合など、リフォームする際の相場を紹介します。

リフォーム内容別:トイレリフォームの相場

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トイレは陶器製のため、長く使用することができますが、トイレの中に使用されている部品類は10年が寿命といわれており、不具合が出てくるといわれています。しかし、このタイミングでトイレをリフォームする人も多く、バリアフリーにしたり、温水洗浄便座をつけたりといったカスタマイズをするご家庭も。ここでは、リフォーム内容ごとに、トイレの相場価格を見ていきましょう。

普通便座から温水洗浄便座にリフォーム

トイレのリフォームで最も費用が安くすむものの一つが便座の交換です。例えば、普通便座から温水洗浄便座への交換であれば、費用相場は以下の通り。

・設備費:およそ3万5,000円〜
・施工費:およそ2万円

便座は安価なもので、3万5,000円程度から購入できます(設備費は使用する便座によって変動)。施工費には撤去と設置にかかる費用が含まれます。工事自体も簡単なもので、配管の老朽化などの問題がない限り、1時間もかかりません。ただし、トイレにコンセントがない場合は、壁にコンセントを設置する電気工事や内装工事が必要になります。

最新のタンクレストイレにリフォーム

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タンク付きのトイレから最新のタンクレストイレへの交換リフォームの場合、費用相場は以下の通りとなります。

・設備費:およそ15万2,000円〜
・施工費:およそ2万5,000円

トイレを交換するだけであれば以上の費用ですみますが、タンクレスになることで、トイレの設置位置をずらす必要がでてきます。そのため、床に以前のトイレの跡が残らないようにするなら、床材の張替えが必要です。また、タンクへの注水と手洗いとを兼ねていた場合、トイレ内に手洗い器がなくなってしまいます。新たに設置するのであれば別途費用が発生しますし、スペースの関係上、設置できないケースもあります。リフォーム工期は1日あれば大丈夫です。

トイレの床を張替えリフォーム

トイレの床を張替えるリフォームの場合、費用相場は設備費と施工費をあわせておよそ2万5,000円からとなっています。これはトイレの床面積が0.5坪の場合で、広くなれば、さらに追加費用が必要です。当然、使用する床材によっても価格は変動します。

ちなみに、壁クロスや天井の張替えも同時に行う場合は、さらに2万円から3万円ほど必要になります(床面積が0.5坪の場合)。

バリアフリーのトイレにリフォーム

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バリアフリーのトイレにリフォームする場合、各工事の費用相場は以下の通りとなります。

・段差をなくす:およそ5,000円~3万円
・手すりの設置:およそ5,000円~2万5,000円
・使いやすいスイッチへの変更:およそ2,000円
・開閉しやすい引き戸への変更:およそ2万円~10万円
・空間拡張:およそ20万円~50万円

段差を解消することで、つまづきの防止だけでなく、車椅子の移動もスムーズになります。手すりを設置することで一連の動作をサポートし、転倒のリスクを軽減することができます。健常者にはわかりづらい点ですが、スイッチ類が操作しやすくなることで意外にストレスから解放されるものです。使いやすい引き戸も同様。空間を拡張することで介護しやすくなったり、車椅子が通りやすくなったりします。空間を広げるために、タンクレストイレへ換えるご家庭も多いです。

節水機能に優れたトイレにリフォーム

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節水機能に優れたトイレにリフォームする場合、費用相場は次の通りです。

・設備費:およそ10万円~40万円
・施工費:およそ2万5,000円

従来型のトイレでは、一回洗浄するごとに、およそ12リットルから20リットルの水を使います。節水機能に優れたトイレは、3リットルから6リットルほどですむため、使用する水の量をおよそ1/3~1/4に抑えることが可能です。一回あたり、たった2リットルほどしか使わない機種もあります。
なお、節水機能に優れたトイレは、タンク付きのものでおよそ10万円から、タンクレスのものでも15万円台から購入できます。

トイレリフォームをする前に押さえておきたいポイント

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予算以上の経費がかかる場合も

トイレをリフォームする際、あらかじめ注意しておきたい点があります。例えば、汚れが床や壁の下地にまで浸透していると、床材や壁クロスの張替えだけではすまないケースがあります。工期や費用が想定よりも余計にかかるため、そのことを踏まえた上での見積もりをだしてもらうことも必要。

工事によって流れが悪くなる!?

場所もとらず節水機能にも優れたタンクレストイレですが、流れにくくなってしまうケースもあるようです。タンクレストイレは、水圧の力を利用しますが、そのパワーが足りていないと、つまりやすくなったり、流れにくくなったりという事態が生じます。メーカーが推奨する水圧に対応できるか確認しておきましょう。

補助金が支給されるケースもあり

自立支援住宅改修費助成を利用すると、改修した工事の費用の一部(限度額20万円)が支給されるという制度もあります。それぞれの区で多少の違いはありますが、対象となるのは65歳以上で、日常生活の動作が困難であり、家の改修が必要と認められた人。トイレの洋式便器への取り換え、手すりの取り付け、段差の解消などがリフォームの対象となります。

まとめ

汚れやすい場所だからこそ、トイレはいつもキレイで気持ちのよい状態に保っておきたいもの。ライフスタイルに合わせて、トイレのリフォームが必要となってくるシーンもあると思います。その際には、どんなトイレが使い勝手がいいのか、具体的なイメージを持ったうえで依頼してください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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