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2018年09月17日 07:00 更新

キッチンのリフォームで食洗機を後付けできる? 工事方法や費用が知りたい

便利でしかもキッチン全体に統一感を出せるビルトインタイプの食洗機。実は、リフォームして新設することができるんです。今回は、ビルトイン食洗機を後付けする方法や、リフォーム工事にかかる費用をご紹介します。ビルトイン食洗機が後付けできない場合の対処法についても取り上げるので、ぜひチェックしてみてください。

ビルトイン食洗機をリフォームで後付けする 

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食洗機には、ビルトインタイプと据え置きタイプ、二つのタイプがあります。据え置きタイプは手軽でいいのですが、キッチン全体の統一感を考えるなら、やはりシステムキッチンに組み込むビルトインタイプがおすすめ。場所もとらないので、すっきりした空間づくりに役立ちます。

実は、このビルトインタイプの食洗機、既存のシステムキッチンに後から組み込むことができるんです。とくに、建売の住宅や中古物件を購入した場合に設置するケースが増えているのだそう。設置場所としては、システムキッチンの収納部分を取り外して食洗機を組み込むケースが多い様子。

例えば、キッチンのワークトップ下のキャビネット(引き出し収納)を縦に丸ごと撤去し、大型の食洗機を設置する方法。仕上げに、食洗機の表面にシステムキッチンと同じ素材のパネルを貼ることで、システムキッチンに溶け込ませることができます。同色のパネルがない場合、食洗機の部分だけ色やデザインが変わってしまって違和感が出てしまう場合もあるそうです。そのため、システムキッチンのコンディションによっては、全体をリフォームすることをおすすめされることも。

システムキッチンの収納量を減らしたくない場合やキッチンが狭い場合は、シンク下のスペースを活用して食洗機を後付けすることができます。食洗機の上にフィラー材をあてがうことで、違和感のない仕上がりに。

ビルトイン食洗機の設置条件は?

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ビルトイン食洗機を設置するには条件があります。以下の4つをチェックしてみてください。

・設置場所の確認
ビルトイン食洗機の設置場所としては、主にキャビネットとシンク下が挙げられます。キャビネットやシンク下の扉の幅が45cm程度あれば、設置することが可能です。

・寸法を計測する
設置場所の幅と高さ、奥行きの寸法を測ります。キャビネットやシンク下の扉の幅、床面からワークトップまでの高さ、奥行の寸法によって選べる食洗機が変わってきます。

・単体ユニットかどうかを確認する
キャビネットを撤去して食洗機を設置する場合、キャビネットが単体ユニットかどうかを確認します。引き出しを抜いてみて、側板が隣のユニットから独立しているようなら単体ユニットです。

・電源の有無
電源やコンセントの位置を確認しましょう。分電盤のなかに、「食洗器用」と書かれたブレーカーがあれば、食器洗浄機のための電源があるということ。キャビネットの引き出しを抜いて、奥のほうに電源があるかどうかを確かめてもいいでしょう(取り外し可能な背板がついていることもあります)。電源がなければ増設することになります。

食洗機リフォーム工事の費用は?

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食洗機を後付けする場合は、食洗機の本体代金と工事代金がかかります。本体の定価は16万円ぐらいから、高いものになると50万円ほどのものもありますが、実売価格は半額以下となるのが普通。実際には7万円程度から購入できます。

取り付け工賃としては、4万円程度必要です(店舗によっては商品代金に含まれていることも)。給排水管がない場合は、およそ5,000円から1万円、排水分岐配管がない場合は8,000円から1万3,000円の工事費用が別途必要になることもあります。そのほか、近くに電源がない場合は、電気移設工事費として、さらに1万2,000円から2万円ほどかかることがあるようです。

最も安い場合だと、本体価格を含めて10万円前後でおさまりますが、キッチンの環境次第では工事費だけで7万円から8万円ほど必要になる計算です。

ビルトイン食洗機が後付けできないキッチンは?

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据え置きタイプの食洗機がおすすめ

キッチンのスペースなどの関係でビルトイン食洗機が後付けできない場合は、据え置きタイプの食洗機を設置することになります。キッチンの水道から水を引いて、キッチンシンクに排水するのが一般的です。ビルトインタイプに比べて工事費が安くすみますが、かなりのスペースを占領することになるでしょう。

設置については、購入したお店に依頼してもいいですが、セルフでセッティングすることも可能です。まず、水道の元栓を閉め、水道本体の六角ナットをモンキーレンチ(ボルトをつかむためのレンチの一種)で緩めて取り外します。水道本体に分岐水栓を取り付け、食洗機のための給水を確保したうえで水道本体を元に戻してください。分岐水栓に食洗機の給水ホースをつないだら完成です。

まとめ

食器の後片付けを劇的に楽にしてくれる食洗機へのニーズが増えています。場所をとらず使い勝手のいいビルトインタイプ食洗機は、条件が揃えばリフォームによって後付けすることが可能。本体の価格もこなれてきた今こそ、時短家事の一つとして導入を考えてみませんか?

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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