住まい 住まい
2018年09月16日 21:00 更新

キッチンの床リフォームを徹底解説! 素材選びや準備のポイント

リフォームというと家全体の規模で行うイメージを持つでしょう。しかし、キッチンの床などピンポイントで新しいものに交換することもできます。今回はキッチンの床のリフォームを検討する際の、素材選びや準備について解説します。

キッチンの床リフォームの準備手順

Photo by Aaron Huber on Unsplash

水や油などを頻繁に使うキッチンでは、汚れや劣化が激しくなりがちです。それは床も同じこと。より丈夫で清潔な状態に保とうとキッチンの床をリフォームしたいという方が増えているといいます。

キッチン床のリフォームを決意し、業者を手配したら工事開始当日を迎える前に! キッチン周りの掃除をしておきましょう。

さらに工事期間中も、そのまま家に住む場合はキッチンツールで使うもの(冷蔵庫や食器棚)を使いやすい位置へ移動しておく必要があります。配置場所についても、ツールを移動する前に考えておいてくださいね。

また、工事期間中の食事をどのように用意するのかについても考えておく必要があります。もちろん、リフォーム期間中は調理はしない! と割り切って外食で済ませても構いません。しかし、ちょっと小腹が空いた、喉が渇いたというときに簡易式でもいいので調理スペースがあると便利です。

ホットプレートや電気ポットなど、簡単な調理器具をそろえておくことをおすすめします。

キッチンの床にふさわしい素材は?

Photo by Francisco Galarza on Unsplash

水や油汚れが付きやすいキッチンの床。そのため、機能が備わった素材を選ぶことがポイントです。それぞれの素材ごとに、どのような機能を持っているのかを見ていきましょう。

フローリング

一般的なフローリングは、無垢材と複合素材でできたものがあります。単一素材で作られた無垢材に対し、複合素材でできたものは、もととなる素材の表面に化粧材をあわせているものを指します。

化粧材の素材により、風合いや効果を変えることができるのが複合素材のフローリングの特徴。無垢材に比べ耐水性に優れていることから、キッチン周りには複合素材でできたフローリングを選択するのがおすすめです。

最近では木材だけではなく、大理石やタイル風の素材を化粧材として使用しているものもあるので、耐水性や耐傷性を重視するのであれば、これらの素材も検討してみてくださいね。

タイル

耐久性と耐水性を重視するならタイルがおすすめ。素朴な印象を与えたいのであれば素焼きタイプにするなど、加工法の違いで同じタイルでも印象をがらりと変えることができます。ただ、耐久性・耐水性に優れている一方で、目地のくぼみに汚れが溜まりやすかったり、足触りが冷たかったり、滑りやすかったりといったデメリットも。

上からマットを引くなどして目地にホコリが入るのを防ぐほか、床暖房をプラスするなどの方法でデメリットをカバーしてください。

また、最近注目されているタイルが塩化ビニル樹脂でできたPタイルです。一般的なタイルに比べ丈夫で耐久性や耐摩耗性などに優れています。色のバリエーションも豊富なので、デザインも重視して選ぶことができそうですね。

コルク

コルクを粒状にして焼き固めたコルク材は、耐久性に優れているだけではなく、吸音効果も期待。また、加工法によっては断熱性や弾力性に優れているものもあります。柔らかい素材のため、身体への負担を軽減するのにも向いているコルク。キッチンに長時間いる人に、適した素材かもしれません。

キッチンの床リフォームの費用は?

Lazy dummy

キッチンのリフォームについて、どの程度の費用がかかると想定しておけば良いのでしょうか? リフォームといっても、その方法や素材はさまざま。方法や素材によっても、費用に違いが生まれます。

相場は約7万円~10万円

キッチンの床のリフォームは方法や素材によって若干の差がありますが、一般的な相場は8万円前後。高い場合でも10万円ほどで行うことができるようです。では、素材ごとの相場を詳しくチェックしていきましょう。

フローリングの場合は、1平方メートルあたり約1万円。しかし、無垢材の中でも、かりんやチークなどのように高級素材で作られたものについては、倍以上かかるケースもあるようです。キッチンスペースが4帖程と考えると、工事費用は一般的な素材の場合は7万5,000円、高級無垢材の場合は15万円以上の費用がかかる計算になります。

コルクやタイルの場合は、フローリングに比べ安価に済ませることができます。1平方メートルあたりの費用の目安は、コルクが約7,000円、タイルが約3,000円です。

費用を抑えるには重ね張りがおすすめ

費用をできるだけ抑えたい場合は、素材の他に工法にも工夫が必要です。一般的な床のリフォームは、古い素材を剥がして、新たな素材を張っていきます。しかし、古い素材の上から新しい素材を貼っていく重ね張りという方法であれば、比較的に安くリフォームを済ませることができます。

キッチン床リフォームに関する注意点

Lazy dummy

キッチン床のリフォームを行う場合は、まとまったお金が必要になるので、失敗は避けたいですよね。どのような点に注意すれば、問題なくリフォームを終えることができるのでしょうか。

ご近所への挨拶を忘れずに

ご近所にリフォームする旨を伝えておくことは大切です。「キッチンだけだから……」と思う方もいるかもしれませんが、工事中は騒音や工事業者の立ち入りなどで何かと騒がしくなります。事前に工事することを伝えて、「お騒がせします」と一言伝えておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

重ね張りは素材が限られるケースも

リフォームにかかる費用を抑えることができる重ね張りですが、使用できる素材が限られるという欠点もあります。依頼する際には、あらかじめ対応可能な素材かについて業者に確認してください。

まとめ

毎日立ち入るキッチンの床は、水や油が飛び散りやすく劣化しやすい空間です。リフォームを検討するなら、事前に理想のキッチン像をしっかりと固めてから、工事の具体的な内容を検討するようにしてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-