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2018年10月19日 21:00 更新

リフォーム予算600万で「堅実フル改装」と「ぜいたく部分改装」どちらにする?

リフォームの予算が600万円あれば、できることの選択肢がかなり広くなります。スタンダードな設備を使うなど、費用を抑えれば家をフルリフォームできる可能性も見えてきますし、こだわりたい場所にお金をしっかりかけた部分改装をするというのもアリ。今回は、600万円でできるリフォームと、リフォームの際の注意点について解説します。

予算600万でフルリフォームする場合

Lazy dummy

600万円でできるフルリフォーム

フルリフォームとは「スケルトンリフォーム」とも言い、家の設備や壁など、全てをいったん取り払い、骨組みの状態にしてから家全体をまるごとリフォームすること。一部の設備だけを新しいものと取り換える通常のリフォームとは異なり、フルリフォームではかなりの費用がかかります。もちろん、かかる費用は家の広さや選ぶ設備のグレードによって大きく変わりますが、だいたい予算が600万円あれば、家をフルリフォームできる可能性も見えてきます。

ここで、一般的な一戸建てでフルリフォームを行う場合、何にどのくらい費用がかかるのか見ていきましょう。

まず、フルリフォームのためには、家を骨組みまで解体する必要があり、この費用に50~100万円かかります。そして、骨組みや基礎の強度に問題があれば、それを補強するために20~320万円。設備とその工事に480~1,200万円、その他、工事に関する諸費用として75~200万円。以上を合計すると、フルリフォームにかかる金額は、600~1,850万円程度となります。

フルリフォームも、設備をスタンダードなグレードにしたり、良心的な工事費用の業者に依頼したりすれば、600万円で行うことが可能です。予算が600万円あるという場合は、フルリフォームも視野に入れてみると良いでしょう。

600万円で二世帯住宅へのリフォームは可能?

Photo by Terrah Holly on Unsplash

「親と同居することになったので、二世帯住宅へのリフォームを考えている」という人もいるでしょう。二世帯住宅には、生活空間を完全に分けるというものや、部分的に共用の空間を設けるものなど、いろいろなタイプがあります。では、600万円で二世帯住宅へのリフォームは可能なのでしょうか?

結論から言うと、一戸建てをフルリフォームし、生活空間を完全に分けた二世帯住宅に変えるのは600万円では難しいです。フルリフォームを伴う二世帯住宅への変更には、1,000万円以上の予算が必要となってきます。

フルリフォームは難しいですが、600万円でも工夫次第で二世帯住宅へのリフォームは可能です。例えば、玄関と浴室、トイレを増設することで、同じ家の中でも生活空間を分けることができます。この場合のリフォームにかかる費用は、500~600万円程度。キッチンは共用となりますが、それ以外の生活空間を分けた二世帯住宅を予算内でつくることができます。

予算600万で部分改装する場合

Photo by Naomi Hébert on Unsplash

600万円で家全体をフルリフォームしても良いですが、「全体を万遍なくきれいにするより、どこか1箇所にお金をかけてしっかりリフォームしたい!」という人もいるでしょう。ここでは、ぜいたくな素材や設備を使った、こだわりリフォームの例を2つご紹介します。

オーダーメイドで理想のキッチンを実現

既製品のキッチンにもさまざまな種類がありますが、「北欧の家庭のようなキッチンが欲しい!」など、こだわりがある場合は、キッチンのオーダーメイドを選択するという方法もあります。オーダーメイドなら、デザインや寸法、素材、コンロの大きさ、収納の位置や広さなどを自分で決められるので、理想のキッチンを手に入れることができます。

ナチュラル素材にこだわった温かみのあるLDK

ダイニングキッチンと隣の和室との間の壁を取り払って、広いLDKに間取りを変更。LDKの床は無垢材のフローリング、壁は珪藻土と、ナチュラル素材にこだわるのも一つ。水回りも取り換えてきれいにし、温かみのある過ごしやすいLDKに変更するという案です。

住みながらリフォームする際の注意ポイント

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フルリフォームをする場合、リフォーム期間は家が使えなくなるため、ホテルやウィークリーマンションなどに仮住まいをする必要がありますが、部分的なリフォームなら、家に住みながらのリフォームが可能です。では、住みながらリフォームする際はどのようなことに注意すると良いでしょうか?

住みながらリフォームをする場合、特に不便に感じることは、
・工事の音がうるさい
・工事する場所によっては、料理ができなかったり入浴できなかったりする
・エアコンが使えないことがある
・作業する人が家を出入りするため、なんだか落ち着かない
・作業する人の目が気になり、洗濯物を干しづらい
などが考えられます。

これらの不便さを少しでも減らすためには、リフォームの時期選びを慎重に行うことが大切です。エアコンが使えなくても困らないこと、家族の大切な行事と重ならないことなどを考慮して、リフォームの期間を設定しましょう。また、工事期間は長引くことも少なくありません。リフォーム期間は、余裕をもって設定しておくと安心です。

水回りのリフォームを行う場合は、トイレや浴室が使えなくなることもあります。そのようなときは、生活に支障をきたさないように仮設のトイレや浴室を設置してもらうと良いでしょう。

まとめ

リフォーム予算が600万円ある場合は、リフォームでできることの範囲がグッと広がります。堅実的なフルリフォームが良いか、それともこだわりの素材を使ったぜいたくな部分改装が良いかしっかりと考えて、600万円で理想の住まいを叶えてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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