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2018年08月30日 19:00 更新

古いピアノ・電子ピアノはどこに売れる? 買取事情と査定のポイント

子どもが大きくなって使わなくなったピアノや、新しいものに買い換えるために不用になった電子ピアノは、買取してもらうことができます。単価が高い楽器なので、中古品でも十分に需要があるのです。古いピアノや電子ピアノの買取事情と、査定のポイントについて解説します。

不用になったピアノ・電子ピアノは買取してもらえる?

Photo by Francisco Moreno on Unsplash

買取してもらえるピアノ・電子ピアノの種類は?

家庭で使用しなくなったピアノや電子ピアノは、専門の業者に買取をお願いすることができます。ピアノはとても高い楽器なので、中古品でも十分に需要があり、市場価値が高いのです。ピアノには、グランドピアノとアップライトピアノの2種類があります。グランドピアノは、弦が床と並行に張られた形の大きなもので、アップライトは弦が床と垂直にはられた小さなものです。家庭でよくみられるのは、置き場所に困らないアップライトピアノでしょう。グランドピアノは、新品で150~300万円、アップライトも50~150万円くらいが相場です。中古品になるともう少し価格が抑えられます。

電子ピアノと呼ばれるものは、キータッチがピアノと同じで、グランドピアノの音を電子データとして出力する構造になっています。イヤホンをして練習できるので、集合住宅でも気兼ねなく使うことができ人気です。中古市場でも需要があります。価格は新品でも10万円程度でお求めやすく、調律の必要もないので、購入後の経費も少なくてすみます。

電子ピアノとは違いますが、エレクトーンも買取対象です。エレクトーンは、楽器メーカー「YAMAHA」の登録商標で、電子オルガンのこと。音色はピアノとはまったく異なりますが、鍵盤楽器ですので演奏法は似ています。足元のペダルを使って、さまざまな演奏が可能です。

買取してもらえないピアノは?

楽器は長く使用するのが当たり前なので、購入年に関してはあまり気にする必要はありません。しかし、30年以上前に購入したピアノになると、買取できない状態のものが増えてきます。楽器としてのピアノの寿命は、個々の状態によって判断されるので一概には言えませんが、音色やキータッチなど、30年を過ぎると変わってくるといわれています。調律や使用の頻度、置かれていた環境によって楽器の状態は変わりますので、まずは査定を受けることが必要。また、外観にひどい傷があるようなものは、買取してもらえないことがあります。

ピアノを買取査定してもらおう

Photo by Roman Kraft on Unsplash

ピアノの買取事情

ピアノの買取は、金額も大きくなりますので、できればいくつかの業者に見積もり査定をしてもらったほうがよいでしょう。買取業者の中には、悪質な会社もあります。よくきくのは、「電話で見積もりをしてもらったあと、実際に査定に来てもらうと、大きく減額された」というトラブルです。わざわざ来てもらったのに断るのも悪いし、またほかの業者に来てもらうのは面倒、と思って低い査定額でも了承してしまうケースが多いようです。他社と比べて、突出して見積額が高い会社には注意が必要です。

ピアノの製造番号などの調べ方

見積もりをしてもらう場合、最低限必要な情報は先にメモしておく方がスムーズです。ピアノのメーカー、型番、製造番号、ペダルの数、色、損傷部分はチェックして控えておきましょう。ピアノのメーカー名は、鍵盤をあげたところに刻印してあります。型番と製造番号は、グランドピアノの場合は、譜面台の右の方にあることが多いです。アップライトピアノは、天板を持ち上げて右の方を見てみてください。

電子ピアノを買取してもらおう

Photo by Jaclyn Clark on Unsplash

電子ピアノの買取事情

電子ピアノの買取事情は、普通のピアノとは少々異なります。もともとの価格が低いので、中古品の価格もあまり高くならないのです。そのため、利益率が低くなり、専門の買取業者は少ないのが現状です。また、電子ピアノの製作は楽器メーカーだけはなく、家電を販売している会社が参入しています。楽器というよりは、電化製品として扱われることも多く、古い製品は敬遠されがちです。

電子ピアノの買取相場の調べ方

電子ピアノの買取業者は少ないとはいえ、中古品の市場はあります。おおよその目安では「中古販売品の価格×0.2~0.4」が買取相場だと言われています。手持ちの電子ピアノと同じ型の中古品を見つけて、価格を調べてみましょう。発売から2年以内のモデルなら、高めの買取を期待できます。

高く売れる電子ピアノの種類

高く売れる電子ピアノは、やはり有名な楽器メーカーのものです。「YAMAHA」「カワイ」といった、ピアノを製造している会社のものは、信頼感があり人気です。本物のピアノが欲しいけれど、場所や予算の関係で電子ピアノにするという層に需要があります。「ローランド」「コルグ」といったメーカーは、長年電子楽器を作ってきたノウハウがあり、こちらも製品への信頼度が高く、買取価格も高くなります。

まとめ

ピアノや電子ピアノは、使わなくなったときが売り時です。早めに査定に出して、高く買い取ってもらいましょう。相場を正確に把握するためには、複数のピアノ専門買取業者に査定依頼をして、比較検討することをおすすめします。大きな価格の取引になるので、業者選びは慎重に。ピアノや電子ピアノは、ほこりをかぶったまま置いておくより、必要な人に大事に使ってもらいましょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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