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2018年10月14日 07:00 更新

3階建リフォームを考えている人に。工事費用と間取り設計のポイント

「現在住んでいる3階建の住宅に、子ども部屋をつくるためにリフォームしたい」「これから3階建の中古物件を購入し、リフォームして住もうと思っている」……今回は、そんな3階建のリフォームを考えている人のために、3階建リフォームにかかる費用と、少しでもコストダウンするためのポイントを解説します。

3階建リフォームの費用は?

Photo by Michael Longmire on Unsplash

3階建の住宅は、平屋や2階建の家よりも階層が多い分、住宅内部も外壁も面積が大きくなり、費用が高額となりやすい傾向があります。しかも、3階建の住宅は、屋根を持たずに最上部が屋上として使われていることが多いため、屋上の防水リフォームも必要です。防水リフォームは、きちんと行わないと雨漏りの原因となることもありますし、雨漏りを起こしてからでは工事の費用が何倍にもなるので、定期的に行うことが大切です。

これらを踏まえると、3階建の住宅のリフォームにかかる費用は、最低でも1,000万円と言われています。ただし、これは、内装のリフォームのみで、間取りを変更しなかった場合の金額です。内装に加えて外装もリフォームをする場合は、さらに1,000万円前後の費用がかかります。また、家の内装や設備をいったん全て取り払って骨組みの状態にし、全面的に改装する「スケルトンリフォーム」を行う場合は3,000万円程の予算を見ておく必要があります。

3階建リフォームをコストダウンするには?

Photo by Fabian Blank on Unsplash

3階建リフォームは間取りを考慮して

平屋や2階建に比べると費用が高額になりやすい3階建リフォーム。できるだけコストを抑えて3階建の住宅をリフォームしたいなら、間取りを考慮したリフォーム計画を立てるようにしましょう。

リフォームの前後で間取りを変えなければ、リフォーム費用はかなり節約することができます。ですが、「せっかくリフォームするなら、動線がスムーズになり、暮らしやすいように間取りを変更したい」と思うこともあるはず。そんな場合でも、リフォームのコストを削減する方法があります。それは、水回りの位置を変えないことです。

キッチンや洗面所、お風呂、トイレなどの水回りの位置を移動するとなると、配管工事や電気配線などの工事など大掛かりな工事が必要になってくるため、費用も時間もかかります。リフォームの際は、水回りの場所を移動しなくても良いように間取りを工夫すると、コストを抑えることができますよ。

1階部分の利用方法を工夫

Photo by Adam Griffith on Unsplash

「3階建の中古物件を購入し、リフォームして住みたい」というときは、リフォーム前の住宅で1階部分がどのように使われていたか注目してみてください。3階建の場合、1階を駐車場や店舗として利用していることは珍しくありません。もし、リフォーム前に1階が駐車場や店舗だったのなら、無理に1階に居住スペースを作らず、そのまま駐車場や倉庫として使うようにすることでリフォーム費用を抑えることができます。

リフォーム会社選びは慎重に

3階建のリフォームにかかる費用の目安については最初にもお伝えしましたが、リフォーム費用は当然のことながらリフォーム会社によって異なります。

失敗しないリフォームのためには、多少手間はかかりますが、複数のリフォーム会社に相談することが大切です。複数のリフォーム会社の中から、実績豊富でリフォームの得意な会社を見極めたり、見積もりの比較を行ったりして、最も良いリフォーム会社を選ぶようにしましょう。

費用を抑えるためにも、より質の高いリフォームをしてもらうためにも、リフォーム会社選びは非常に大切です。

3階建リフォームをする前に知っておくべきこと

Photo by rawpixel on Unsplash

将来かかるメンテナンス費用も考えよう

3階建の住宅は、延床面積も外壁の面積も大きい上に、屋上の防水なども必要で、リフォーム費用が高額になりがち。しかも、防水リフォームなど、家のリフォームは定期的に行う必要があるものです。今回リフォームを行っても、また、10年後、20年後にリフォームを行うべき時がやってきます。3階建の住宅のリフォームを行うときは、今回だけでなく、次回以降のリフォームのことも考えて資金計画を立てるようにしましょう。

中には、これから3階建の中古物件を購入し、リフォームをしようと考えている人もいるかもしれません。3階建は、居住スペースが広いため、2世帯住宅として利用したいと考えている人にも人気があります。

3階建はリフォーム費用が高く、その費用は将来的にも再びかかってくる可能性があるものです。これから3階建の家に住もうと考えている場合は、リフォーム費用のことを踏まえて、本当に3階建が必要なのかをもう一度しっかりと検討してみてください。

まとめ

3階建のリフォームは、一般的に2階建以下の住宅のリフォームよりも費用が多くかかる傾向があります。費用を抑えるためのポイントは、水回りを元の場所から移動させないようにするなど間取りを工夫することです。リフォームを行う際は、しっかりと計画を立てて、信頼できるリフォーム会社を選ぶようにしましょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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