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2020年10月28日 19:12 更新

芝生のお手入れと方法とガーデニングの植え方のコツ

ガーデニングに興味があるならば、きっと誰もが一度はあこがれをいだいたことがあるに違いない芝生ガーデニング。ところが、刈り込みや除草など、なにかとメンテナンスに手間が必要とされるため、挑戦するのをためらっている人も多いはず。実際にどのくらいのメンテナンスが必要なのでしょうか? 芝生の植え方やお手入れ法について解説します。

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ガーデニング向け芝生の選び方

Photo by Scott Webb on Unsplash

ガーデニングで芝生を楽しむにあたっては、まず芝生について知ることから始めましょう。日本は、エリアによって平均気温や雨量が違います。そのため、美しい芝生を育てるには、エリアごとに適した種類の芝草を選ぶ必要があるんです。

例えば、関東から南は「暖地型芝草」、関東から北は「寒地型芝草」という具合です。さらにいうと、暖かさの度合いによって国内は6つのエリアに細かく分けられています。どのくらいメンテナンスできるか、どのくらいの密度で育てるかなどを考え合わせながら品種を絞っていくのが一般的なやり方です。

暖地型芝草

草丈が低いのが特徴。高温多湿を好みます。比較的寒さに強い「野芝」は、踏圧に強い一方、あまり密度の高い生え方はしません。関東より南に向くのが「姫高麗芝」。ゴルフ場などにも使われ、密度の高さが特徴。海外原産の「センチピートグラス」は世話をしなくても育つことで知られています。

寒地型芝草

繁殖力が強く増えやすいのはいいのですが、刈り込みを頻繁にしなくてはなりません。病気や害虫が多いのも特徴です。寒さに強い「ブルーグラス類」は、発育しやすく病気・害虫にも強いので、世界中で親しまれています。関東より北で好まれる代表的な品種です。「フェスク類」も寒さに強く、日陰でも育つのが特徴。

設置やお手入れがラクな芝生って?

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初めて芝生を設置するというビギナーの方におすすめなのは、お手入れがラクな「TM9」と呼ばれる品種です。濃い緑色が楽しめて、裸足で歩けるくらい葉がやわらかいのも特徴。草の丈が低く、横に広がる性質があるため、芝刈りする回数が少なくてすむのが最大のメリットといえるでしょう。日本のほとんどのエリアの気候にマッチしていて、暑さに強く日陰でもよく育ちます。価格は2平方メートルあたり6,600円ほどです。

集合住宅のベランダに設置する場合は、水分を維持するための「保水マット」と、コンクリートに芝生が根をはるのを防ぐ「防根シート」を合わせて購入するのがおすすめです。

ベランダやバルコニーにロールタイプの芝生を選ぶという手もあります。一般的な芝生と違って、養生させる必要がなく、ロールを展開すれば当日からキレイな芝を楽しむことができます。設置はラクなのですが、じゅうぶんな日当たりが必要なほか、水不足にならないよう注意する必要があるなど、やや手がかかってしまうのが特徴です。ある程度芝生に慣れている方におすすめ。

芝生をベランダや庭に取り入れてみよう

Photo by Kelly Sikkema on Unsplash

芝生の設置の仕方

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芝生をはるには、まず苗を育てるための土壌となる床土を用意することから始めます。芝生用として販売されているものを購入するのがおすすめです(土の厚さは10cmぐらいが目安)。芝生は通気性・透水性の良い土を好むため、水はけが悪い粘土質が土壌の下のほうまで続いている場合は、土壌を改良する必要がある場合も……。逆に、水はけが良い土なら、床土を購入する必要はありません。

床土を敷き詰めたら、レーキ(熊手)を使って平らにします。でこぼこがあると、へこんだところに水がたまりやすくなり、育ちに影響してしまいます。全体に水をまいて土を湿らせたら、水たまりができていないか確認して、いよいよ芝生をはっていきます。

隙間が生まれないように敷き詰めてください。スコップの裏などを使って、芝生をおさえて土としっかり密着させます。芝生の上から土を均等にまいていきます(土の厚さは5mmぐらいが目安)。これは目土(めつち)と呼ばれ、根をはりやすくし、発芽を促す目的があります。ホウキなどで土をならし、全体を踏み固めて水をまいたら完成。その後、2週間ほどは水を多めにやるとよいでしょう。

ちなみに、芝生をはるのは4月から6月が適していますよ。

芝生のお手入れ方法

Photo by Daniel Watson on Unsplash

芝生のお手入れで最も重要なのは芝刈りです。背丈を揃えて美しくするという意味もありますが、きちんと芝刈りすることで、分枝が促され、密度がどんどん高くなっていきます。

芝刈り機には、リール式とロータリー式があります。リール式は刈り面がキレイ、ロータリー式は雑草も同時に刈れるというメリットが。面積が広いようなら、ロータリー式のほうが便利。好みや予算で手動タイプ・電動タイプから選べます。

芝刈りのペースは2週間から3週間に一度ほど。芝生がよく育つ夏場は、少し頻度を増やすほうがよさそう。冬は芝刈りの必要がありません。

水やりは土が乾いたらやるのが基本。春や秋はだいたい3日から4日に1度くらいで、夏場は毎日、ちょっと多いかな、と思えるぐらいやってください。午前中が水やりに適しているといわれます。冬は水やりは不要です。

雑草の除去も必要です。見つけたらなるべく早く根こそぎ抜いてしまいましょう。きちんと芝刈りすることで芝生の密度が高くなり、雑草も生えにくくなりますよ。

まとめ

美しい緑の芝生、あこがれますよね。芝生の種類次第では、思いのほかお手入れは少なくてすみます。初めての方は、なるべく育てやすい芝生をチョイスして、失敗しないようにガーデニングにチャレンジしてみてくださいね。

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