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2020年10月28日 19:10 更新

生ゴミの有効活用!自宅でできる堆肥の作り方とは?

毎日家庭から出る生ゴミは臭いが気になりますし、何とかしたいと感じますよね。そんなときは、生ゴミの有効活用法として注目されている「堆肥化」がおすすめです。では、堆肥化はどうやるのでしょうか? 家庭でも簡単にできる方法をご紹介します。

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生ゴミを有効活用して堆肥へ

Photo by Maarten van den Heuvel on Unsplash

生ゴミ堆肥ってなに?

生ゴミ堆肥とは、生ゴミを発酵させて作った堆肥(栄養を含んだ肥料)のことです。生ゴミはアミノ酸や糖分などの有機物でできており、土に埋めておけば微生物が分解してくれます。すると、生ゴミの量は20分の1にまで減り、堆肥となるのです。

堆肥に腐葉土や枯れ葉などを混ぜれば、臭いが気になることもありません。

生ゴミ堆肥を使うメリット

ガーデニング用の肥料になる

堆肥はガーデニング用の肥料として使えるので、わざわざ市販の肥料を買わずに済みます。栄養バランスの取れた肥料は意外と高額ですが、生ゴミ堆肥なら本来ゴミとして捨てるはずだったものを有効活用でき、一石二鳥です。

ゴミが減ってエコ

家庭から出るゴミの約6割が生ゴミと言われているほど、今やゴミ問題は深刻化しています。ゴミの処分には費用がかかるので、自治体も頭を悩まされているのが現状。

しかし、生ゴミは有機物なので、本来は焼却処分よりも土に還元するのが望ましいです。堆肥化すれば、ゴミの量を減らして環境問題に貢献できます。

生ゴミを使った堆肥の作り方

Photo by Markus Spiske on Unsplash

自宅での生ゴミ堆肥の作り方には、4つあります。かかるコストや必要なスペースが違うので、家庭にあった方法を選んでください。ここでは、それぞれの具体的なやり方をご紹介します。

庭に穴を掘って堆肥を作る

庭がある方は、庭に穴を掘って堆肥を作りましょう。コストがかからず、たくさん作ることができます。野外なので臭いが気になることもなく、堆肥化がゆっくり進むので自然に近い形で作れます。

【手順】
1. 庭の隅に穴を掘って、米ぬかや枯れ葉、枯れ草のいずれかを約3cmの厚さになるよう敷きます。
2. その上に水気を切った生ゴミを置きます。
3. 生ゴミが隠れるよう土をかぶせましょう。
4. ビニールシートで覆って放置します。

新しく生ゴミが発生する都度、ゴミを投入して土をかぶせるのがポイントです。土の中は気温が一定で発酵しやすい環境が整っていますが、気温が低いときは米ぬかを使うと、より堆肥化が進みます。

電動生ゴミ処理機で堆肥を作る

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できるだけ時間をかけずに早く堆肥を作りたい方は、電動生ゴミ処理機がおすすめです。

生ゴミ処理機は、生ゴミを機械に入れてボタンを押すだけで堆肥の原型が作れるグッズです。2時間ほどで処理が終わり、1カ月半土に埋めておけば完成します。

1台2~5万円しますが、生ゴミの臭いが気になる方やマンション住まいの方にはぴったりです。

ベランダ菜園など、趣味のガーデニングに使うのには十分な量の堆肥が作れるため、少量を定期的に作りたい場合に重宝します。

ダンボールで堆肥を作る

コストをかけたくない方は、ダンボールで作ってみましょう。

【準備するもの】
・ピートモスともみがらを6:4で混ぜ合わせた土
・ダンボール
・ダンボール製のフタ
・ダンボールの底に置く木片
・黒土

【手順】
1. ダンボールの四隅に木片を取り付け、通気性をよくしておきます。
2. ダンボールにピートモスともみがら入りの土と、水気を含んだままの生ゴミを入れ、かき混ぜてください。
3. フタをして、1〜3日に1回かき混ぜます。
4. 3~4カ月経ったら黒土を入れて混ぜましょう。
5. 1カ月寝かせたら、堆肥ができます。

プランターで堆肥を作る

ベランダつきのマンションにお住まいの方は、プランターでも堆肥作りができます。

【準備するもの】
・底に穴の開いたプランター
・ガーデニング用の土
・米ぬか

【手順】
1. プランターに土を入れ、穴を掘ります。
2. 水気を切った生ゴミを入れましょう。
3. 米ぬかをかけ、土をかぶせます。
4. 1週間経ったら、全体を混ぜて数日寝かせれば完成です。

気温が15度以上であれば外に出してもかまいませんが、寒い季節は室内に入れてください。

生ごみ堆肥をうまく作るポイント

Photo by Dylan de Jonge on Unsplash

熟成期間を設ける

生ゴミ堆肥は、熟成期間を設けてから使用しましょう。まず、生ゴミを土に入れたら、酵素を取り込むために1週間に1回かき混ぜます。できた堆肥は土と混ぜて2~3カ月寝かせて、じっくり熟成させてください。

堆肥は乾燥しないようビニール袋に入れて保管し、定期的に混ぜることで肥料としての効果がアップします。

他の肥料と併用する

生ゴミ堆肥は単体で使用してもOKですが、必要な成分を補えない場合があるため、他の化学肥料と併用して上手に活用しましょう。

生ゴミ堆肥と化学肥料は含まれている成分が異なり、窒素成分は生ゴミ堆肥で補えますが、リンやカリなどは化学肥料のほうが適しています。

まとめ

生ゴミを有効活用するなら、環境にも優しい堆肥化がおすすめです。ガーデニングをしている方なら、自宅で簡単に栄養たっぷりの肥料が作れますよ。家庭で出るゴミを減らして、エコな暮らしを始めましょう。

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