レコードを収納する時の5つの注意点&おすすめな収納方法とは
レコードは取り扱いに気を付ける必要があります。単純にしまうだけだと、反ってしまってレコードが破損してしまうことも。そこで、今回はレコード収納で気を付けることを5つ紹介します。大切なレコードをいつまでも良い状態に保ち、音楽を楽しめるようにしましょう! レコード収納おすすめグッズも紹介していますのでご覧ください。
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レコード盤の収納で注意したいこと
レコードの材質は塩化ビニール樹脂です。CDやDVDに比べて柔らかく、変形したり破損しやすいため、収納にもいくつかの注意点があります。
・レコードを積み重ねない
・直射日光に当てない
・冷暖房や電灯に近づけない
・たまにディスクの埃を落とす
・ビニールに入れて保管する
これらの注意点について、詳しく見ていきましょう。
(1)レコードを積み重ねない
レコードを積み重ねると、その重みでレコードが反ったり割れたりする可能性があります。また、取り出すときや収納する際にも上下のレコードに傷がつくかもしれません。それほど柔らかい材質だということを念頭においてください。
基本的に、レコードは積み重ねずに立てて収納します。ただし、棚のすき間があるとレコードが斜めになって反る可能性があるので、すき間がある場合はレコードが斜めに傾かないようなサポートを考える必要があります。
(2)直射日光に当てない
塩化ビニール樹脂は熱に弱く、特に大判のLPレコードは直射日光の熱で簡単に反り返ってしまいます。だいたい30度を超えるとレコードに悪影響を与えるといわれていますので、レコードを置いている部屋の温度には注意が必要です。
レコードにとって快適な室温は25度。また、レコードは水分も苦手なので、湿度も低めに保ってください。エアコンで室温と湿度の調節を怠らないようにしましょう。
(3)冷暖房や電灯に近づけない
レコードの破損原因となるのは、直射日光だけではありません。冷暖房の近くや電灯の近くも、レコードを反らせる原因となりますので避けてください。「冷房のときには別に問題ないのでは」と思うかもしれませんが、レコードは冷え過ぎると割れやすくなる性質もあります。レコードはとてもデリケートなので、温度変化の激しい場所には置かないようにしましょう。
(4)たまにディスクの埃を落とす
レコードは静電気が起こりやすく、埃が付着しやすいです。付着した埃は、クリック音やポップ音といった雑音となり、音楽鑑賞の妨げに。使用前・使用後はもちろんのこと、1年に1回は専用器具で盤面を拭いて、埃を優しく取り除きましょう。汚れには専用の洗浄液を使うようにしてください。
(5)ビニールに入れて保管する
レコードには、本体を収納する内袋とジャケット全体を覆う外袋がついています。これらのビニール袋は捨てずに収納に使ってください。レコードを埃や湿気から守ってくれます。袋をなくしてしまった場合は、専用の保護袋が市販されていますので活用しましょう。
どんなものがいい? レコード収納グッズ
レコードの収納グッズを選ぶ際は、収納部のサイズを意識しましょう。高さ、奥行きともに35cm程度が適切なサイズです。幅も35cmだとちょうど正方形になり、レコードが約80枚分収納できます。
具体的なレコード収納グッズには、以下のようにいくつかの種類があります。
・レコードコンテナ
・収納ボックス
・ダンボール
・収納ラック
それぞれの形状と耐久性、メリット&デメリットについて解説していきます。
レコードコンテナ
形状 :ボックス型(蓋あり・蓋なし両方あり)
耐久性 :高い
メリット :可搬性がある、丈夫で長持ち、拡張性がある
デメリット:重さがある、出し入れしにくい、見せる収納にはしにくい
レコードコンテナは、多くの場合、レコードの縦置き収納ができ、持ち運びもしやすい収納グッズです。蓋はついているものもあれば、別売のものもありますので、用途に応じて選びましょう。どちらかと言えば長期保存用の収納グッズといえます。
収納ボックス
形状 :ボックス型(蓋あり・蓋なし両方あり)
耐久性 :木製なのでそこそこ高い
メリット :インテリアに映える、丈夫で長持ち、拡張性がある
デメリット:重さがある
収納ボックスは、上からも横からも取り出せる、シンプルな形状の収納グッズです。レコードをたくさん持っている人は、壁面に並べて収納すると、インテリアに統一感が出ます。見せる収納にすることもできますし、扉付きのものを選べば隠す収納も可能です。
ダンボール
形状 :さまざまな形状あり(縦置き・横置き両方あり)
耐久性 :他の材質に比べて劣る
メリット :安価、手軽な収納に使える、軽く扱いやすい
デメリット:長期収納には向かない、湿気に弱い
ダンボールは、手軽で安価なレコード収納グッズです。引っ越しのときなど一時的な収納に使う人が多いですが、中にはインテリアのひとつとしてそのまま部屋に置いているという人もいます。ただ、どうしても素材には耐久性がないため、長期収納には向きません。湿気にも弱いので、水分がかかる可能性のある場所には置かないようにしましょう。
収納ラック
形状 :さまざまな形状あり
耐久性 :十分に頑丈
メリット :大量収納もOK、すべてのレコードが取り出しやすい、デザイン性の高いものを選べる
デメリット:場所を取る、比較的高価
収納ラックは、インテリアに合わせて購入したい長期収納向けのレコード収納グッズです。埃が入らないようにする扉付きのものを選ぶと、レコードにより優しいでしょう。場所を取るため置き場所を考えなければなりませんが、収納量はトップクラス。多くのレコードを持っている人に特におすすめです。
100均が使える!? レコード収納のアイディア
もっとお手軽に、そしておしゃれにレコードを収納するには、100均グッズを活用するという手もあります。ここでは、セリアの「インテリアウォールバー」や、100均グッズで定番の「額縁」などを使った収納方法を解説しましょう。
セリアの「インテリアウォールバー」を使って壁に飾る
セリアに売っている「インテリアウォールバー」をご存知でしょうか。壁にたくさん取り付けて、上部の溝にレコードをはめると壁面収納ができます。しかし、そのままでは倒れる可能性があるので、レコードの上部ギリギリのところに押しピンをさし、レコードの上部を押さえることで、レコードが転倒するのを防ぎましょう。レコードを傷つけることなくしっかり飾れます。
壁面に「お気に入りのレコードコーナー」を作る感覚で並べてみると、とてもおしゃれなインテリアに。「インテリアウォールバー」を装着するときは、電灯や冷暖房、直射日光の影響を受けない場所にするよう、注意してくださいね。
額縁に入れて壁に立てかける
100均グッズでよく見かける額縁も、レコードの「見せる収納」に役立つグッズです。額縁の中だと、埃避けにもなりますよ。壁面にお気に入りのレコードを並べて、そのジャケットデザインも楽しみましょう。
額縁を選ぶときも、サイズに注意してください。レコードジャケットのサイズを考えると、縦横ともに35cm程度必要なので、それ以上のサイズがある額縁を選んでください。B3サイズだと十分ゆとりがありますが、縦サイズが結構余るので、上部にレコードの帯を入れてもいいですね。
ディッシュスタンドを使って収納
ディッシュスタンドも「見せる収納」として、レコードを収納できるグッズです。セリアのディッシュラックやダイソーの木製ディッシュスタンドは、EP盤を立てかけておくのにちょうど良いサイズです。棚の上やレコードプレイヤーのそばに置き、見せながら実用的でもある収納を楽しみましょう。
ディッシュスタンドを使う収納で注意したい点は、あまりたくさんのレコードを立てかけないことです。レコードの重みで皿立てのスタンド部分に当たっているレコードが反るかもしれません。あくまでも一時置き場として、お気に入りのレコードを少し置く、という程度の使い方がおすすめです。
まとめ
レコード収納で気を付けたいこと5つと、おすすめのレコード収納グッズを各種紹介しました。「レコードは直射日光や冷暖房、電灯のそばに置かない」という点は特に重要です。収納グッズの配置には、細心の注意を払ってください。
見せる収納の場合はどうしても埃が入るので、埃取りなどの定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。素敵な音楽を奏でるレコードを、いつまでも良い音質で聞けるようにしてくださいね。