余ったビールは掃除にまわそう! 正しい掃除法と注意点を解説
ビールが掃除に役立つ、その理由を調べてみました。どんな汚れに向いているの? ビールを使った掃除で気を付けることは? など、疑問を解決。余っているビールや賞味期限が過ぎたビールがあったら、お掃除のチャンスですよ。ぜひ正しい掃除法をチェックしてみてください。
ビールで掃除するメリット
ビールを飲み切れずに残してしまったとき、みなさんはどうしていますか? 「飲み残しをとっておくわけにもいかないし、もったいないけれど捨てている」という人がほとんどではないでしょうか。そんな飲み残しのビールですが、捨てるのはちょっと待ってください。実は、ビールでキッチンの掃除ができるんです!
油汚れを分解してくれる
「ビールでキッチンの掃除!? どういうこと?」と驚く人もいるでしょう。キッチンといえば、家の中でも特に油汚れの多い場所。ビールには、油分をやわらかくする性質をもつアルコールと、脂質と結合しやすい性質をもつビタミンEが含まれており、油汚れを分解する作用があります。そして、同じくビールに含まれるタンパク質がやわらかくなった油分を包み込み、引きはがすことで汚れをきれいに落とします。しかも、アルコールといえば除菌スプレーとしてもおなじみ。除菌にも効果が期待できそうです。
捨てるはずのビールでキッチンがきれいになるなんて嬉しいですよね。飲み残したビールや賞味期限切れのビールは、ぜひキッチンの掃除に活用しましょう。
食品なのでキッチン掃除も安心
手荒れしにくい
市販の合成洗剤には、こびり付いた頑固な油汚れもしっかりと落としてくれるというメリットがありますが、その分、肌の潤いを保つために必要な皮脂も一緒に洗い流してしまうという問題もあります。掃除や洗い物をして、洗剤で手が荒れるというのはよく聞く話ですよね。
ビールは、洗剤と違って手荒れの心配がありません。肌がデリケートで荒れやすい人は、洗剤の代わりにビールを使ってみてはいかがでしょうか?
ビール掃除のやり方
ビールを使った掃除の方法を見ていきましょう。今回は、ビールの効果が発揮しやすいキッチン周りの掃除を解説します。
油で汚れたコンロに! ビールでお掃除
基本の掃除法
基本的な掃除方法は、水拭きと同様です。布にビールを含ませて、コンロ周りなど汚れが気になる部分を拭いていきます。ビールで汚れを落とした後は、水拭きをして仕上げ。
頑固な汚れには「パック」がおすすめ
ちょっとした汚れは拭き取るだけで落とせますが、なかなか落ちない頑固な汚れにはビールで「パック」をしましょう。ビールパックは、次のように行います。
(1)折りたたんだキッチンペーパーに、ビールをたっぷり染み込ませる
(2)(1)を頑固な汚れの付いている部分にかぶせ、10分間ほど放置
(3)外したキッチンペーパーで汚れを拭き取る
(4)水拭きをして仕上げる
五徳は「つけおき」で汚れを落とす
コンロの五徳は、形が複雑でパックがしにくい部分です。そのため、取り外してつけおき洗いで汚れを落としましょう。五徳の掃除の手順は、次の通りです。
(1)五徳を外してボウルなどに入れる
(2)(1)の中にビールを注ぐ
(3)たわしなどでこすって汚れを落とす
(4)水洗いをする
(5)水気を拭き取り、よく乾かしたら元の状態へ
ビール掃除の注意点
ビールを使った後は水拭きを
ビールはアルコールのため、引火性があります。そのため、コンロ周りをビールで掃除した後、アルコールが残っていると火が燃えうつる危険があります。ビールを使ってキッチンの拭き掃除をした後は、必ず水拭きをして、アルコールをしっかりと取り除くようにしましょう。
キッチン以外も掃除できる?
ビールは、コンロ周りだけでなく食器棚など木製家具の掃除にも使えます。コンロ周りと同様、ビールを布に含ませて拭き掃除をして、最後に水拭きをすれば家具がピカピカに。ただし、家具の素材によっては変色することもあるため、まずは目立たない場所で試してみてから掃除をすると安心です。
まとめ
これまでは捨ててしまっていた残り物のビールも、掃除に使えば有効活用できて無駄になりませんし、キッチンもきれいになって一石二鳥ですね。みなさんもぜひ、飲み残しのビールや賞味期限切れのビールを洗剤がわりに使ってみましょう。