アルカリ性洗剤はどこの掃除に向いている? 効果UPの秘訣
一口に「汚れ」といっても、さまざまな種類・特性があります。汚れの種類と特性を知っておくと、いざ汚れを落とすとき、その汚れに最適な手法や洗剤を見分けることができるため、掃除にかかる手間を最小限にし、かつストレスを軽減することができますよ!
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汚れの種類はさまざま
アルカリ性・酸性、洗剤の特徴って? どんな汚れに強い?
家庭内の汚れは基本的に、酸性かアルカリ性の汚れに分類されることが多いです。汚れを落とすポイントは、この性質を理解して中和させる洗剤を投入し、汚れを落としやすくすることにあります。つまり、酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤を、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を、ということ。
それでは酸性の汚れとアルカリ性の汚れについて、どんなものがあるのか整理してみましょう!
アルカリ性の汚れと酸性の洗剤の特徴
アルカリ性の汚れは、水垢や湯垢、石鹸カスなどの汚れ。主に洗面所・浴室まわりやキッチンのシンクまわりに見られる汚れですね。これらの汚れはアルカリ性の性質を持つミネラル成分が固まってできたもの。そこに酸性の洗剤を用いて中和させることで、やわらかくなり、簡単に落とせるようになります。
これらアルカリ性の汚れに効果的なのが酸性の洗剤。市販の酸性洗剤もいいですが、洗剤を使用するには少し抵抗を感じる場合もありますよね。そこでオススメなのがクエン酸! 食品添加物として使われることも多い自然由来の素材なので、小さいお子さんやペットがいるご家庭でも安心して使えます。
酸性の汚れとアルカリ性の洗剤の特徴
酸性の汚れは、皮脂汚れや油汚れなどアブラによる汚れ。料理中とにかく油が散らばりやすい台所のコンロまわりはもちろん、人間の皮脂汚れが付着しやすいリモコンのボタン部分やパソコンのキーボード、電気のスイッチなども該当します。また、お酒などアルコール成分の汚れやお風呂場に繁殖しやすいカビも酸性の汚れです。
これらに効果的なのは、アルカリ性の洗剤! アルカリ性の洗剤は、アルカリ性の強弱で「アルカリ性」と「弱アルカリ性」の二種類に分類されます。強さを表すpHが11以上であれば「アルカリ性」、pHが8〜11未満であれば「弱アルカリ性」。
ちなみにpHの数値が7前後だと中性、その数値を下回ると「酸性」にと変化します。
基本的に食器用洗剤は中性のものが多いですが、中にはpH数値がそれより強い弱アルカリ性のものもあります。油汚れに強いので、よく揚げ物や油をたくさん使う料理を作る機会の多い方は、弱アルカリ性の洗剤を選ぶのも手。
また頑固な油汚れやカビ汚れを落とすのに使われる、「カビキラー」や「キッチンハイター」などの塩素系漂白剤もアルカリ性洗剤の一つで、アルカリ性洗剤に漂白剤を混ぜたもの。汚れの除去と同時に除菌と漂泊をしてくれるので、手軽で便利なアイテムとして人気も高いです。
重曹がとにかく使える! 汚れに合わせた掃除方法
頑固な油汚れや根強いカビに効果を発揮する、塩素系漂白剤。しかし、これらは強力なため清掃中のにおいもきつく換気が必要なので、小さな子どもやペットがいるご家庭では、使用に抵抗を感じてしまう方も少なくないですよね。
そこで使えるのが「重曹」! この重曹が、酸性の汚れを落とすのに大活躍してくれるんです。
洗濯槽の黒カビには?
「毎日回しているから大丈夫」と油断しがちな洗濯機。実は洗濯槽は黒カビが発生しやすい場所。たとえ見当たらなくても見える場所にいないだけで、ほぼ洗濯槽の中に黒カビがひそんでいるといっても過言ではありません。
そんな洗濯槽のお掃除も重曹にお任せ! やり方は簡単、40〜50℃程度のぬるま湯に200g程度の重曹を投入し、「洗濯モード」で約5分ほど洗濯機を回します。回し終わったら、水はまだ捨てずに一晩洗濯槽の中でつけおきましょう。翌朝もう一度洗濯機を約5分ほど回せば、黒カビ汚れがじわっと浮いてくるので、浮き出た汚れを100円ショップで買える「ゴミすくいネット」などですくい取ってから排水し、最後にすすぎをして完了です。
エアコンのフィルターは?
水洗いだけでは落ちなかったエアコンのフィルターにも、重曹が大活躍。100円ショップなどでも買えるスプレーボトルに重曹液(水200ccに重曹小さじ1を加え溶かしたもの)を入れ、取り外したフィルターの裏側全体に吹きかけます。そして使い古した歯ブラシなどでこすり、こすり終わったら流水で洗い流しましょう。表側も同様の手順でお掃除すれば、すっきりきれいになりますよ!
風呂掃除の皮脂汚れには?
お風呂場の浴槽は、水垢汚れも皮脂汚れもダブルでつきやすい場所。しかし体を洗ったり直接触れる機会も多い場所なので、できれば自然由来のものできれいにしたいですよね。
冷蔵庫掃除には?
調味料がこぼれたり、野菜の泥がついたりと、意外と汚れやすい冷蔵庫の中。食材としても使える重曹なら、そんな毎日の食べ物を詰める冷蔵庫の掃除も安心して行えます。
重曹水を40℃程度のぬるま湯で作り、清潔な布に吹きかけて汚れが気になる場所中心に全体を拭き取りましょう。そのあとは別の乾いた布で乾拭きをすればOKです。使い古したふきんを使ってしまうとそこから雑菌が繁殖してしまう可能性があるため、必ず清潔なものを使うようにしましょう。
まとめ
汚れ掃除は状態にもよりますが、性質を理解しポイントを押さえれば、力を入れて長時間何度もこすったりせず、比較的簡単にオフすることができます。汚れた場所の掃除が短時間で済めば、「なかなか落ちない!」とイライラしてストレスを感じることもなくなりそうですね。
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