電磁調理機器は時短になる？IH調理器とガスコンロとの違いとは

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電磁調理器といわれても、ピンとこないですよね。いわゆるIHクッキングヒーターのことですが、どんな仕組みで熱を発生させているのでしょうか？使っていても意外に知らない基本を解説します。

一言でいうと電磁調理器（IH調理器）とは、金属製の調理器具を自己発熱させる、加熱のための器具です。加熱に直接、火を使わないので室内の空気を汚さずに、簡単に加熱温度の管理ができます。煮込み料理の火加減を気にせずにすむというわけですね。

では、どのように熱を発生させているんでしょうか。鍋がガスコンロで温まるのは、ガスの炎から熱が伝わって温度が上がり、鍋から食材に熱が伝わって温度が上がるからです。電磁調理器は、炎の熱の代わりに電磁波を使って直接鍋を発熱させます。

電磁調理器には、渦巻状のコイルが入っており、ここに高周波の電流を流すことでコイル周辺に磁力線が発生します。この磁力線が金属製の鍋を通過するとき、鍋の中に渦電流を発生させ、鍋底の電気抵抗で熱が発生、この熱で調理ができます。電磁調理器をIH調理器と言いますが、IHとはInduction Heating（誘導加熱）の頭文字です。以降、わかりやすく電磁調理器をIH調理器、またはIHと略します。

最近は、CMやきれいなキッチンの画像に登場する電磁調理器ですが、実際にはどのくらい使われているのでしょう。総務省の「平成26年全国消費実態調査」によると、IH調理器の普及率は、平成26年には23.9%、平成21年が18.2%なので、上昇していると言えます。

●平成26年全国消費実態調査 結果の概要
http://www.stat.go.jp/data/zensho/2014/pdf/gaiyo.pdf

IH以外にも、直接火を使わない調理器具は電気コンロがあります。電気コンロは電熱線に電気を通してヒーターの熱で調理器具や食材を直接加熱します。IHとの大きな違いは、電気コンロの熱は直接電熱線に触れていなくても伝わるため、電気コンロでは食材を直接あぶることもできますが、IHは食材を発熱させることができません。また、電気コンロはどんな鍋でも使えますが、IHは鉄またはステンレス製で底が平らなものでなければ使えません。コンパクトな卓上タイプのIH調理器では土鍋で鍋物ができないのです。

ここでIH調理器の特徴を挙げていきます。

火を使わないので、洋服への燃え移りや立ち消えの心配がなく、部屋の空気も汚れずに、小さな子どもや高齢者がいる家庭には安心といえそうです。でも、作動していることがわかりづらく、調理後に天板が熱くなっているのに気がつかないで火傷をすることも。火災の危険性がないわけではありませんから注意は必要です。

簡単に掃除ができるかどうかは時短家事を目指す主婦には大きなポイント。ガスコンロには、五徳などがあるので、吹きこぼれが焦げ付いたりすると、掃除をするのはなかなか手間がかかります。IH調理器はトッププレート部分は、全くのフラットなので簡単に掃除ができます。

操作性はどうでしょうか。ガスコンロの場合は、コンロ全面に操作パネルがありますが、IH調理器は機種にもよりますが、トッププレート上にあり、楽な姿勢で操作できます。火力の調節もボタンでできるので簡単です。

IH調理器のメリットのひとつに、安定した温度で調理できることがあります。鍋の温度が上がりすぎて焦げてしまったというような失敗が減らせます。最新の機種では温度を一定に保つ適温調理機能がつきました。細かく温度を設定できるので、120度で10分煮込むという作業もボタンひとつでできます。

ヒーターから鍋を離すと温度が下げるという弱点も、センサーの改良によって炒め物のときに鍋を振っても大丈夫になり、同じように使える鍋の種類も増えてきています。

IH調理器が便利な器具ということは分かりました。ここで、ガスコンロと比較してみたいと思います。これから買い替えを考えるという視線で比べてみましょう。

ガスコンロは鍋ならほぼ何でも使えるので、手持ちのものをそのまま利用できます。中華鍋のように底が丸い形状でもOK。IH調理器は、専用の鍋が必要になります。底が丸かったり、土鍋、ガラス鍋は使えないので、新しく購入しなければなりません。

ガスコンロの場合、火力の調整は自分の感覚でやるので慣れが必要です。IHクッキングヒーターは温度の調節は本体がやってくれるで、ボタンで設定したらそのままで大丈夫。一定の温度を保つ料理ならIHクッキングヒーター、鍋を振るような炒めものならガスコンロのほうが使いやすいでしょう。

最新のIH調理器は、最大火力が3.0kW。ガスコンロの強火は最大でも約2.5kW相当なので、実はIH調理器のほうが火力は強いようです。

これは、トッププレートがフラットなIHクッキングヒーターに軍配があがりますね。

IHクッキングヒーターは火を使わないので、火傷や火事などの危険性はガスコンロより低いでしょう。燃焼時に発生する二酸化炭素も出ないのでお部屋の空気を汚さずに、水蒸気も少なく冬場の結露が防げます。また、キッチンが暑くならないので夏場はラクかもしれませんね。

次にIH機能を使った人気のある調理機器をご紹介します。導入しやすい卓上型がおすすめです。上手く使いこなせば時短料理も簡単にできそうですね。

お鍋のだしが簡単にとれる「鍋だし作りコース」、とろ火・強火が押すだけでOKの「ワンタッチ火力操作」など、とても便利な機能が付いています。

「加熱」「煮る」「揚げる」「湯沸かし」の4つの調理がボタンひとつで可能です。1400Wのハイパワーで調理もスピーディに。忙しいママの頼もしい味方です。

料理の保温～揚げ物まで、様々な用途で使えて便利です。また、低騒音化設計なので、運転音もあまり気にならずストレスフリー。ガラストップ採用なのでお手入れもラクラクな商品です。

ガラストップで掃除がしやすく、5つの安全機能(材質検知機能、空焚き自動OFF、小物検知機能、切り忘れ自動OFF、温度過上昇防止機能)も付いています。コードだけ外れるマグネットコードを採用しているので、小さな子どもがいる家庭でも安心して使えます。

電気工事なしですぐに使える2口タイプのIHクッキングヒーター。5つの安全機能（なべ検知機能、なべなし自動OFF、小物検知機能、切り忘れ自動OFF、温度過上昇防止機能）が付いていて、最大火力1400Wで幅広い料理に対応した商品です。

IH調理器とガスコンロを比較してきましたが、いかがでしたでしょうか？忙しいママにとってIH調理器は、安全で掃除がラクで、調理中に離れても良いというところは魅力ですが、使用中のガスコンロと取り替える前に、もう一度それぞれの特徴を比較してみましょう。そして、家の構造や家族構成によって選ぶ事が一番のおすすめです。

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