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2017年12月29日 12:29 更新

共働き夫婦は家事分担をどうしてる!? うまくいく5つのコツ

今やスタンダードになりつつある共働き家庭。「共働きなのにうちの旦那、全然家事してくれないよ」という愚痴、私も複数回、しかもいろんなところで聞いたことがあります。今回はそんな家庭に、共働きでも家事をこなすコツをご紹介していきます。

共働き家庭の割合や家事の分担率

女性の社会進出の推進が掲げられて数年、管理職などキャリアを築く女性はどんどん増えているのに、家庭のあり方はいまだに“昭和脳”な男性もちらほら。 実際、共働き家庭の家事分担の割合はどうなっているんでしょうか?

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フルタイムの共働き家庭の割合

昔は、女性は結婚したら専業主婦になることが当たり前の時代でした。けれど時代が変化して女性の社会進出も進み、家庭内における女性のあり方にも変化が必要だと言われています。

2017年にマクロミルが全国2万人を対象に実施した調査によると、パートなども含む共働き家庭の割合は20代が49%、30代が50%、40代が59%と年代が上がるほど増加しています。しかし、夫婦ともにフルタイムで共働きである家庭の割合は、20代が28%、30代が23%、40代が21%と年代が上がるたびに減少しているのです。

家事の分担率とは

さらに、2017年9月にマクロミルが実施した共働き夫婦の家事分担に関する調査(※)では、妻がほとんどすべての家事を行っているという家庭が29.7%、夫も少し手伝ってはいるがほぼ妻が家事を行っているという家庭が36.3%という結果に!! そして、夫婦で家事を分担できている家庭はたった30.2%。約6割の共働き家庭が、妻に家事のウエイトが重くのしかかっているという現実が浮き彫りになりました。 共働き家庭が増えていると言っても、「家事=女性の仕事」という図式はあまり変化がないように思えますね…。
※対象:夫婦ともにフルタイムで働く20~40代の男女1,000名

実際の分担割合はどの程度?

では実際のところ、妻側の家事負担はどの程度なんでしょう? 上記のマクロミルの同調査では、夫の家事分担はたったの1割・2割程度が計43%と、なんと全体の約半分を占める結果に。今回の調査で、「理想は妻と夫、ふたりで半分ずつ、もしくは少し妻が多めぐらいの割合で家事を分担するのが理想」と答えていた人がほとんどだっただけに、この結果には正直驚きでした。時代は進めど、「家事は妻の仕事」というイメージがまだまだ払拭できていないのが現実なようです。

仕事に家事に育児に負担が重くのしかかる

一昔前のように“男は外で働き、女は家を守る”が主流だった時代は、妻側がほとんどの家事をこなすことは(それが夫婦にとって正解かどうかは別として)特に目立った問題がなかったのですが、現代の女性は、男性と同じようにフルタイムでしっかり働いているのに対し、家庭でも昔と同じように家事分担を100%求められるのは、正直負担がかなり大きいですよね。そして、この家事分担が原因で夫婦トラブルを起こしてしまうことだって少なくないんです。

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我慢の限界で離婚してしまうケース

そこで筆者の周辺の友人・知人にリサーチをかけてみたところ、大なり小なりレベルの違いはあれど、不満がどっさり出てきました。例えば、都内のIT企業に勤める知人・Cさん(32歳)の話。朝は夫より自分の方が早いため、毎日毎朝、きちんと朝食を準備して仕事に出かけるのに、帰宅したらテーブルの上に朝の状態でセットした食器がそのまま、ただ中身がなくなっただけの状態で置いてあり、注意しても「後でやるから」と片付けもしない。仕事で疲れて帰ってきて、カピカピになったご飯粒がこびりついた食器を見るだけでもイライラするのに、2歳の子どもをそっちのけでテレビを見ながらビールを飲んでいる旦那に、「子どもをお風呂入れてきて」「洗濯物取り込んどいて」と指示をすることすら、言うと機嫌が悪くなる時があるので気が滅入るんだとか……。筆者の知人には実際そこまで至ったケースはありませんでしたが、こういった生活環境の小さなズレが積み重なり、我慢の限界が頂点に達し、離婚に至ってしまうケースもあるようです。

夫が家事をしない理由

上記で例として挙げた家庭含め、話を聞いた全ての家庭に共通して言えることが、旦那側が家のことに対してどこか他人ごとなんですよね。「家事は女がやるもんだ!!」と強制する時代遅れなモラハラタイプ(失礼)は論外ですが、基本的に自分が動かなくとも、なんだかんだ妻が全部やってくれるとどこか無意識に思っているから、自分が率先して動くことはない。夫が基本、家の中では「お客様気分」でいることが、なかなか家事を率先してくれない要因の一つなのでは?と思います。

共働きでもうまく家事をこなす5つのコツ

いつまでたっても妻側の家事負担が増える一方……けれど、現代のママは家事・育児に加えて仕事もこなさなきゃいけないわけですから、昔と同じように「家事は女性がやる」という考え方のままでいられたら正直困り物。夫にも率先して家事をやってもらうためにはどうすればいいのでしょうか?

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責任を持たせる

意外や意外、旦那側の主張で多かったのが「俺は、家事をやっている」という主張。しかし、奥様に確認してみると、1〜2割程度しか家事をしていないというのです。このズレはどこからきているのだろうと詳しく聞いてみると、例えばゴミ捨てひとつにしても、旦那は玄関に置いてあるゴミを捨てているといいますが、妻側にとっては、家の中にいくつもあるゴミ箱からゴミ袋を回収してまとめ、捨てるまでが「ゴミ捨て」なんですよね。旦那はゴミ捨てをしているつもりでも、妻側にとってはゴミ捨てのほんの一部しかしていないことになります。このズレを防ぐには、一部のみ旦那がやるのではなく、全ての工程を旦那側のタスクにするのがおすすめ。ゴミ出しは部屋のゴミをまとめて捨て、新しいゴミ袋をゴミ箱にセットするまでが全て旦那の担当、と責任の所在を明確にしてみましょう。

分担表を作成する

上記で分けた家事担当を習慣化させるため、表にするなど視覚化してみましょう。料理・洗濯・掃除・ゴミ捨てなど毎日の家事はもちろん、お風呂掃除やトイレ掃除など、定期的に行う物も全て書きだしてみて。書きだした後、どちらがどれをやるのか分担をし、いつでも確認できるよう、ホワイトボードやコルクボードに貼り付けてリビングなどに置いておくと◎

家事のルールややり方を教える

旦那がなかなか家事をしない理由として「そもそもやり方がわからない」「妻の方が詳しいから、妻に任せた方が早い」という意見もよく聞きます。確かに筆者自身も、旦那に家事をお願いしようとしても、自分がやったほうが早いからといって結局全て自分がやってしまうことが何回も……。しかし、それではいつまでたっても妻の家事分担比率は高いまま。最初は時間がかかるかもしれませんが、根気強く家事のルールややり方をしっかりレクチャーを!! ここでのポイントは、男性は自分なりのアレンジを加えてやり方を調整することが多いので、一回教えたら「それは違う!!」「あれは違う!!」と何度も口を挟んで止めないこと。こちらは「こうした方が楽なのに……」とイライラしてしまうかもしれませんが(笑)、一度任せたらあたたかく見守りましょう。

どこに何を閉まっているかを把握

筆者自身、家事を任せて一番多いのが、食器の片付けをお願いしたときに、食器がいつもの場所と全然違う場所にしまわれているケース。小さなことですが、この積み重ねは結構ストレスになります(苦笑) 家事ルールを教えるときに、同時に何がどこに入っているか、収納場所も共有するようにしましょう。たくさんあって一度に覚えきらないようなら、付箋やシールを使ってわかりやすく視覚化してみて!

時短家電を取り入れる

それでも家事負担が軽減されないようなら、多少コストはかかりますが時短家電に頼ってみては? 食器洗いは乾燥機付きの自動食洗機で、掃除はロボット型掃除機で、洗濯物を干すのは乾燥機付き洗濯機で……と、自動化できるものは時短家電を頼って効率化しましょう。場合によっては家事代行サービスなどを導入するのも手ですよ。

まとめ

家事は毎日やることなので、できればかかるストレスは最低限にしたいもの。家は妻ひとりでつくるものではなく、夫と妻ふたりで作り上げていくものなので、どちらか一方的に負担がかかるのは避け、ふたりで協力し合いながら、居心地いい場所を築いていきたいですよね!!

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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