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2019年06月12日 16:30 更新

お人形とのごっこ遊びが、「思いやり」など子どもの3つの心を育むことが明らかに

パイロットインキと慶應義塾大学文学部 赤ちゃんラボ主宰・皆川泰代教授は2017年より共同で、「人形遊びとこころの発達」に関する実験・調査を行っています。この研究結果として「お人形遊びが子どもの心を育むことがわかりはじめた」と発表されました。

ごっこ遊びイメージ

親から子どもへの言葉がけは、子どもの心の発達やコミュニケーション能力の発達につながることは、既存の実験で実証されています。子どもは自らが発した言葉や行動におとなが積極的に反応すると、うれしい気持ちになり、その喜びが「もっと喋ってみよう」という意欲や、相手の気持ちを想像しようといった発達につながります。

また、子どもへの声がけが苦手な人には、人形を使ったごっこ遊びがよいそう。親と子どもが1対1の関係であるよりも、人形が介在することにより「第3者となる人形の気持ちを親が代弁する」ことが自然とできるため、より子どもの心やコミュニケーション能力が育まるからです。

2017年度の研究では、心理学の知見を取り入れた人形遊びをすることの効果を、介入前後の比較で検証。2018年度の研究では、人形を使ったごっこ遊びを日頃行っている群と、そうでない群に分けて実験を行い、人形を使ったごっこ遊びが「他者とコミュニケーションをとろうとする心」、「他者が自分とは違う考えを持つことを理解する心」、「相手を思いやる気持ち」を育むことがわかりはじめたとのことです。

メルちゃん

●人形遊びが育む3つの心

「他者とコミュニケーションをとろうとする心」
親が人形を使って子どもに話しかけることで、子どもも話したい気持ちになります。言葉を上手く話すことができない時期でも、身振りや表情、視線で相手に自分の気持ちを伝えようとすることができるようになります。

「他者が自分とは違う考えを持つことを理解する心」
1〜2歳の子どもは、自分の見たものや知っているものは、他者も同じと考えています。しかし、人形遊びの中で親が人形の気持ちを代弁することで、自分と他者が違う気持ちであること、同じではないことを理解するきっかけになります。

「相手を思いやる気持ち」
人形が考えていることを共有しようと、自然に気持ちを想像するようになります。人形の気持ちを想像し、理解できるようになると、相手を思いやれる段階につながっていきます。

皆川教授は、「お人形に心があるように見立てることができることだけでもすごい能力ですが、その「他者」の心が自分の心と違ってどのような状態であるか想像する遊びは子どもの社会情緒的スキルを育てます。パパもママも余裕があるときはお子様とお人形で遊んでみてください」とコメントしています。

なおこの研究結果については、6月13日より東京ビッグサイトで開催される「東京おもちゃショー2019」、パイロットインキブース(西4ホール 4-2)にて一般公開されます。

(フォルサ)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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