<疑問1>胎動が痛いってことはある?(ママアンケート)
ママたちに胎動についてきいたところ、約3割のママが「赤ちゃんが動くことで痛みを感じたことがある」と答えました。
<疑問2>胎動が痛いくらい激しいのはなぜ?
胎動がよく感じられるようになったのはいいけれど、最近は動きが激しすぎて痛みが我慢できないくらいに……と悩むママは意外と多いもの。痛みを覚えるくらいに激しい胎動には、何か理由や問題があるのでしょうか。
胎動が激しいのは赤ちゃんが元気な証拠
胎動が激しいことに関しては、心配する必要はありません。赤ちゃんが元気に育ち、よく動いている証拠。決して苦しくてじたばたしているわけではないので安心してください。
赤ちゃんが大きくなるにともない胎動が強くなるのは普通なことです。というのも、筋肉や循環器系の発達が進むと、手や足を動かす力も強くなるためです。
また、成長にともないさまざまな動きができるようになってくるので、自然と動きが活発になり、胎動も激しくなる傾向にあります。このように、胎動が強いのは赤ちゃんが正常に発育している証拠なので、元気に育っていることの確認にもなります。
気にするべきは、胎動が弱かったり急に減ったと感じるときや、まったくなくなったときです。何かしらのトラブルが考えられるので、このようなときはすぐにかかりつけ医に連絡し相談してください。
胎動が痛いと感じるのはなぜ?
胎動が激しいのは赤ちゃんが元気な証拠と言われると嬉しい反面、痛みを感じるほど激しい胎動が続くと喜んでばかりもいられないというのが本音でしょう。では、胎動により痛みを感じるのはなぜでしょうか。
赤ちゃんが成長してくると筋肉などが発達して動きが活発になるのは前でもお伝えしましたが、その激しい動きとともに繰り出されるパンチやキックが肋骨や膀胱、胃などの臓器にヒットすると、強い痛みを感じるのは当然とも言えます。
<疑問3>胎動が痛いときはどうすればいい? 3つの主な対処法
痛みががまんし難いほど胎動が強いときは、この状態をなんとかできないものかと思いますよね。ただ、残念ながら胎動の痛みを緩和する医学的な方法はありません。
妊娠後期に入ると赤ちゃんは子宮内が狭く感じるほど大きく成長し、これまでのように自由に動き回ることが困難になるため、激しい胎動はおさまる傾向にあります。つわりと同様いずれ終わるものなので、その時期だけ頑張って耐えるのが基本と言わざるを得ない部分はありますが、それでもつらいことに変わりはないですよね。
少しでも楽に乗り切れるよう、痛みを和らげる生活の工夫や方法についてご紹介します。自分に合った方法を探してみてください。
痛い部分をさする
胎動により痛み感じるのは、赤ちゃんの体の一部がママの臓器や骨にあたっているためです。痛いと感じたときは、痛みのある部分をさすったり、お腹をやさしくゆすったりしてみましょう。
赤ちゃんの足や頭があたる位置がずれれば、痛みがやわらぐ場合があります。また、左右向きやすい方を向いて横になるなど、ママの体勢を変えることも効果があるかもしれません。
赤ちゃんに話しかけたり、音楽を聴く
お腹をさするだけでなく、「ママ痛いよ」などと話しかけてもみましょう。赤ちゃんの耳は7ヶ月頃から聞こえ始めるようです。ママの声が聞こえたら、お話が気になったり安心することで動きが落ち着くかもしれません。
同様の理由で、ママが好きな音楽を聴いてみるという方法もありますね。たとえ赤ちゃんの動きに変化はなかったとしても、赤ちゃんに話しかけたり好きな音楽を聴くことで、ママ自身がリラックスして痛みが和らぐ可能性もあります。
胎動で眠れないときは
痛みだけでなく、胎動が激しすぎて寝れないという悩みを抱えるママも多いです。これは、胎動は活動しているときよりもリラックスしているときの方が感じやすいため。また、赤ちゃんは日中よりママがゆっくり休んでいる夜間により活発に動きやすいためともいわれます。
胎動が激しくて睡眠不足という場合は、日中でも赤ちゃんが休むタイミングに合わせて横になったり、お昼寝をして体を休めましょう。
赤ちゃんは成長にともない活動と睡眠のパターンがしっかりしてくるので、20~30分ペースで寝て起きてを繰り返すようになります。この、寝ているタイミングに合わせてママも休むよう工夫してみてください。この時期は家事も無理をせず、体調を一番に考えた生活を心がけましょう。
まとめ
胎動が激しいことは、赤ちゃんが元気にすくすく育っている証拠なのでとても良いことです。とはいえ、激しすぎると痛みも強くなりがちですよね。
基本的には耐えて乗り切るほかありませんが、赤ちゃんの位置をずらしてみる、話しかけるなど、いろんな方法を試して少しでも楽に過ごせる自分なりの方法を見つけてみましょう。
妊娠後期に入ると胎動は落ち着く傾向にあるので、今だけと割り切り、がんばって乗り切ってくださいね。この時期は赤ちゃんと自分の体を第一に考え、無理をし過ぎないことも大切です。

(文・構成:マイナビウーマン編集部、監修・解説:佐藤裕子先生)
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※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、助産師の監修を経た上で掲載しました
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