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2021年02月21日 20:10 更新

幼稚園は何歳から? 入園時期を決める大事なポイント

子供を幼稚園に入園させたいけど、何歳から入れられるのかわからないパパママも多いのではないかと思います。例えば「2年保育と3年保育の入園の条件の違い」などの、基本的なことから悩んでしまいますよね。今回は、幼稚園の入園時期、2年保育と3年保育の特徴、さらに入園時期を決めるポイントなどについて解説したいと思います。

幼稚園ってどんなとこ?保育園との違い

幼稚園と保育園の違いとは!?園で遊ぶ子供たち。
Lazy dummy

まず最初に、そもそも幼稚園とはどんなところなのか、保育園と比較しながら解説していきます。

保育園と幼稚園のコンセプトの違い

幼稚園と保育園は、「子供を預かってくれる」点では同じですが、行政の管轄が異なっており、根底にあるコンセプトが違います。

保育園は厚生労働省が管轄する「保育者の委託を受けて子供を保育する場所」です。幼稚園は文部科学省の管轄で、「子供を保育し適当な環境を与えて心身の発達を助ける場所」と定義されています。

コンセプトだけを見ると、保育園は子供のお世話に手厚く、幼稚園は心身発達のための教育に力を入れているといった印象を抱くかもしれませんが、方針は園によりさまざまです。

保育園でも英語や読み書きといった学習の時間をしっかり設けているところもあれば、学習時間より遊びの時間を多くとる方針の幼稚園もあります。

各園の説明会やホームページなどで方針を確認し、検討するのがよいでしょう。

保育期間や時間も異なる

幼稚園と保育園は、保育期間や保育時間も異なります。

保育園の保育期間

保育園の場合は最大0歳から6歳までの6年保育です。
一方の幼稚園は4年保育が最大で、保育園に比べると最長の保育期間が短くなっています。

一般的なのは満3歳の4月から入園する3年保育。満4歳からの2年保育や満5歳からの1年保育もあります。
また、幼稚園により、満3歳であれば4月を迎える前に途中入園できる4年保育を取り入れています。
細かな入園システムは園によって異なるので、事前に確認しておきましょう。

幼稚園の保育時間

保育園の標準的な預かり時間は自治体によっても異なりますが、おおむね日曜以外の7:30頃から18:00頃まで。延長保育も可能です。

一方の幼稚園は9時頃から14:00頃までが標準で、保育園より時間が短いのが特徴です。
ただ、近年は幼稚園でも延長保育を取り入れるところが増えており、共働きで幼稚園に預けている家庭もあります。

幼稚園に通えるのは何歳から?入園の条件と時期

幼稚園・保育園で本を読む子供たち。
Lazy dummy

認可保育園に入るには保護者の就労や妊娠・出産といった「保育の必要性」があることが入園条件となります。

一方、幼稚園は、保護者の状況に関係なく子供が満3歳になりさえすれば入園資格が得られます。

学年分けの考え方

基本的なことになりますが、幼稚園の学年分けは3年制の学校に似ており、以下のような分け方になります。

・年少組:1年生。満3歳児~満4歳児がここになります。3年保育はここがスタート
・年中組:2年生。満4歳児~満5歳児の学年です。2年保育はここがスタート
・年長組:3年生。満5歳児~満6歳児の学年です

最近では年少組から入園させる3年保育を選ぶ親御さんが増えていますが、年中組から入園させる2年保育を希望するご家庭も多いです。

ただ、年中組からの募集定員を少人数にしている幼稚園もあるため、注意が必要です。

入園時の年齢は、3年保育は満3歳・2年保育は満4歳が基本

基本的に、4月の入園時に満3歳になっている子供は3年保育・満4歳になっている子供は2年保育となります。

いずれも、卒園時には満6歳になっている計算です。

ただし、法律上は4月2日の時点で満2歳であっても、3年保育に入園することが可能です。例えば、7月に誕生日を迎えて満3歳になった後に、年少組に途中入園をすることが可能ということです。

この場合は周りの年少組のお友達よりも実質1年ほど年下になってしまうということと、翌年の4月2日の時点ではまだ満3歳のままのため、もう1度年少組をやり直さなければいけないことになります。

満3歳児保育を実施する幼稚園も

最近では、年少組のさらに下の学年となる満3歳児だけのクラスを設ける幼稚園もあります。

同じ学年の子だけの独立したクラスで学べる「満3歳児クラス」

満3歳児を4歳児が基準の年少組への入園させるのではなく、満3歳児だけを独立させた「満3歳児クラス」(年少組のさらに下の学年)を設けている幼稚園もあります。

幼稚園によっては。4~7月生まれであれば、満3歳になっていなくても4月から「満3歳児クラス」に入園可とするところもあります。

例えば、満3歳児を通常の年少組に入れてしまうと、

・年上が多いため、クラスの子供と成長度合いの差が開いている場合がある
・学年の途中からの入園となるため、クラスのペースについて行けない
・翌年の4月にはせっかく仲良くなったお友達とクラスが離れてしまい、さみしい思いをする

などのデメリットがあります。

しかし、同じ学年の子供だけを集めた「満3歳児クラス」ならそういった心配はありません。
満3歳児に合った教育も受けられますし、お友達とも卒園まで同じクラスで過ごすことができます。

入園時期を考える際に押さえておきたいポイント

幼稚園・保育園で先生に教えてもらう子供たち。
Lazy dummy

幼稚園の入園時期を決める際、経済的負担と子供の発育状況を考慮することが大切です。

経済的な負担について考える

令和元年10月より、幼稚園、保育園、認定こども園などの利用料無償化がスタートしました。
無償化といっても対象は利用料で、教材費や給食費はこれまでどおり支払わなければなりません。

文部科学省の「令和3年度子供の学費調査」によると、幼稚園にかかる年額費用は公立でおよそ17万、私立で31万。

子供が通う幼稚園ではどれぐらい費用を負担するのかおおまかに計算し、保育期間を決める1つの要素としましょう。

子供の生まれ月と発育状況を踏まえて考える

早生まれの場合など、自分の子供が周りの同級生と比べて発育が遅いと感じることがあると思います。

体格や体力に不安があったりトイレトレーニングが済んでいないなどの場合は、無理をせずに入園を1年遅らせるのもいいでしょう。

入園時期は、実年齢にとらわれず子供のことを第一に考えてマイペースに決めましょう。

入りたい幼稚園の定員も調べよう

幼稚園の募集定員は年齢で変わってくることもあります。年齢ごとの募集定員はチェックしておきましょう。

特に人気幼稚園の場合は、5歳児の募集定員が「若干名」というケースが少なくありません。

どうしても入れたい幼稚園がある場合は、下からの進級がなく募集枠が大きい3歳からの入園を検討しましょう。

入園時期について考え始めるタイミングは?

幼稚園・保育園に子供を預けるママ。
Lazy dummy

入園時期について考え始めるタイミングや、入園する幼稚園を選ぶ指針ともなりうるプレ幼稚園などについて説明していきます。

幼稚園の下調べは早めに行おう

入園時期から逆算すると、遅くとも入園から1年前の4〜5月頃には地域の幼稚園についての下調べや子供を入れたい幼稚園の候補をピックアップしておくのがおすすめです。

その際、次の点は必ずチェックしておきましょう

・保育期間
・募集時期、
・見学会、説明会などの日程

プレ保育への参加も検討してみよう

未就園児に向けて「プレ保育」「プレスクール」を実施している幼稚園もあるようです。

「プレ保育」とは、2歳児もしくは3歳児を対象に幼稚園での生活を体験してもらう目的の取り組みのことです。

2007年の「構造改革特別区域法の一部を改正する法律」の公布に基づき、文部科学省から「幼稚園を活用した子育て支援としての2歳児の受入れに係る留意点について(通知)」が通知されたことに伴い、2歳児保育である「プレ保育」を実施する幼稚園も増えてきました。

学校教育法に規定する幼稚園児としての入園ではなく、あくまでも「幼稚園を活用した子育て支援としての受入れ」を目的としており、正式な入園というかたちにはなりません。

保護者としては「プレ保育」を通して幼稚園の方針と子どもが合っているのかを判断したり、子どもに園に慣れてもらうことが期待できますね。

週1回〜月数回の親子通園で、子供を預ける訳ではありませんが、家庭では体験できない季節の行事を親子で楽しんだり、2歳頃から始まるイヤイヤ期に親子関係が煮詰まってしまった場合のいいリフレッシュにもなります。

また、人気の幼稚園のなかには「プレ保育」の参加が入園条件になっているため、募集開始初日に定員に達してしまうこともあります。

人気幼稚園に入れる場合は、「プレ保育」の段階から入園条件や募集時期などをしっかり確認しておきましょう。

2021~2023年生まれの幼稚園入園年齢早見表

2021年度、2022年度、2023年度に生まれた子供が何歳から3年、2年保育の幼稚園に入園できるのかチェックできるよう、生まれた年度別の早見表を作成しました。

入園準備を始めるタイミングの参考にしてみてくださいね。

幼稚園入園年齢早見表

早見表の見方

2017年度、2018年度、2019年度の4月、10月、2月生まれの子供を目安に、いつから幼稚園の満3歳児の年少組、満4歳児の年中組に入園できるかを表にしています。

・それぞれの年度における期間は、4月2日〜翌年の4月1日です

・黄色の部分は、入園不可能な期間です(ただし、幼稚園によってはプレ保育が可能)

・幼稚園は3歳になれば年度の途中でも入園ができるため、緑色の部分が入園可能期間となります。
 *その場合1学年上の子供がいる年少組に入ることになり「4年保育」となります(ただし、満3歳児保育を実施する幼稚園を除く)

・年度の途中で入園した場合は、再度4月入園の「3年保育」の子供と一緒に入園式を迎え、「新年少組」で幼稚園生活をスタートします(ただし、満3歳児保育を実施する幼稚園を除く)

まとめ

幼稚園・保育園のスクールバスから降りて手を繋いで横断歩道を歩く子供
Lazy dummy

子供を幼稚園に入れる時期は、子供の誕生日により違いがあります。
また、保育期間によって入園条件も違ってきます。

各家庭によって子どもへの教育方針や学ばせ方はさまざまかとは思いますが、保育期間を決める際は、子供の成長を考慮することを最優先に、幼稚園の入園の準備がいつから始まるのかなど、早めに情報収集をしておくことが必要です。

入園前のプレ保育などにも参加しながら、子供に合った幼稚園をみつけてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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