【助産師解説】人前で授乳OK?授乳ケープの使い方は?<ママ体験談>

【助産師解説】人前で授乳OK?授乳ケープの使い方は?<ママ体験談>

乳児期の赤ちゃんとママは、どこに行くにも一緒のことが多いですよね。「近所のスーパーでお買い物」とか「近所をお散歩」ならば気軽に行けますが、遠方へのお出かけとなると、心配になるのは授乳、どうする?の問題。今回はママたちに「出先での授乳」について聞きしました!アッと驚く授乳ケープの活用法も


この記事の解説助産師
日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院の総合周産期母子医療センターで10年勤務。現在は助産院マタニティハウスSATOにて、妊娠から出産、産後のトータルケアを担っています。「日々ママや赤ちゃんに寄り添い、笑顔になってくれるのが何よりのやりがいです」

「佐藤裕子 先生」記事一覧はこちら⇒

外での授乳どうしてる? ~ママたちの声~

厚生労働省が行った授乳についての困りごとアンケートでは、母乳育児を行っているママの中で「外出の際に授乳できる場所がない」を挙げたママは14.3%。「母乳が足りているかどうかわからない」40.7%、「母乳が不足ぎみ」20.4%、「授乳が負担、大変」20.0%、「粉ミルクを飲むのを嫌がる」16.5%に次いで多い結果となりました[*1]。実際、ママたちは外でどうやって授乳しているのでしょうか?

「ネットで事前リサーチ」

私は、基本的に授乳室を利用していました。

授乳室に個室(またはカーテンなどでの個別の仕切り)がない場合は、授乳ケープを使って。

事前にインターネットで授乳室の場所を確認していたけれど、休日などは混雑していて順番待ちをしなければならないことがあり、赤ん坊の機嫌が悪いときなどは困ったなぁ。

(40代、長女8歳・次女4歳、正社員・内勤)

赤ちゃんの「おっぱい欲しい!」は待ったなしですもんね。事前に調べておけば、心の余裕もできるってもんです。授乳室があっても、授乳ケープは必携ですね。

「授乳室で『ホッ』」

施設にないところも多いので、出かける前に授乳室がどこにあるが確認して行ってました。

授乳室は落ち着くので、中に入るとホッとしてました。いつ泣くかとか迷惑掛けないかなど、肩身の狭い思いをしていたので……。

でも、授乳室の中が汚いときがいやでした。マナーが悪い人がいるんだなーって思ってました。

(40代、長男6歳、公務員)

授乳室って静かな場所にあることが多く、なんとなく落ち着くんですよね。ママも赤ちゃんも安心して使えるように、きれいに使わねば。

「赤ちゃんと一緒にママもチャージ」

飲食店で食事をするとき、他の席と距離があるような場所であれば、自分の席で授乳ケープを使ってあげていました。

その時は、私も食事続行。胸元では赤ちゃんが母乳を、上では私がご飯を、母子同時エネルギーチャージみたいな。万が一こぼした場合を考え、ラーメンなどの熱いメニューは選びませんでした。

食事が終わってふと授乳ケープの中の息子を見ると、頭の上に刻みネギがのっていたことがありました。ケープの隙間から落ちたのかと。

(20代、長男3歳、正社員・医療系)

お腹がすくのはママも一緒。赤ちゃんの上にこぼさないように気を付けてくださいね。

「空気椅子授乳」

授乳室がなく、トイレで空気椅子でおっぱい

(30代、長男3歳・長女1歳、正社員)

トイレで授乳される方も多くいました。個室という意味では安心ですが、衛生面が気になりますよね。空気椅子での授乳について、記事の最後にある佐藤先生の解説をご覧ください。

「車を授乳対応にカスタマイズ」

基本的に授乳室で飲ませていましたが、車の中で授乳することも多かったです。そのために、中を見えないようにするフィルムを車の窓に貼りました。

(30代、長女7歳・次女4歳・長男2歳)

車で移動できれば、そこは動く授乳室! 取り外しができるサンシェードなどもあるので、車に乗せておけば安心かも。もちろん、運転しながらの授乳はダメですよ。

「抱っこ紐+授乳ケープで移動授乳」

抱っこ紐をした上で授乳ケープを使い、自然な感じであれば割と場所を問わずしています。他の人からみると、抱っこ紐で寝ているようにしか見えないはず。

(30代、長女6歳・長男2歳)

移動しながら授乳とは、究極の時短育児! 赤ちゃんを待たせることがないのもいいですね。

「仕事の会議中も授乳ケープで……」

授乳ケープがあればどこでも平気でした。

駅のベンチや公園のベンチ、仕事の会議中でも

(40代、長男6歳、会社経営)

会議中に授乳、ママも仕事仲間も環境もステキですね! 大人たちの会話が子守歌になって、授乳後は赤ちゃんが良く寝てくれそうです。

「義父母兄妹の前で」

私は授乳ケープがあっても、主人以外の人前での授乳は嫌でした。

主人の母に「家族なんだから、見られても抵抗ないでしょ」と言われ、主人の母や父、兄妹の前で母乳をあげなきゃいけないムードになってしまい……あれは本当に嫌でした。

(20代、娘10歳・4歳・1歳、息子3歳、自営業)

授乳ケープがあったとしても、誰の前なら授乳OKかどうかは人それぞれですね。

「授乳ケープをめくられそうに」

飛行機に乗るときは気圧の変化で耳が痛くなると思い、離陸と着陸のときは必ず授乳ケープをして授乳していました。

授乳ケープというものを知らない人が「赤ちゃ〜ん、寝てるの〜?」と言ってケープをめくろうとしてきて、焦りました。

(30代、長男8歳・長女5歳・次男3歳)

飛行機での授乳は、しているママも多いようです。でも、授乳ケープをめくられるのは困る! ママ以外にも授乳ケープの認知が広まって欲しいですね。

※マイナビ子育て調べ 調査日時:2019年1月22日~1月28日

助産師・佐藤裕子先生からママたちへのアドバイス

ママたちからのアンケート結果を受け、「外出時の授乳」について佐藤先生にアドバイスをいただきました。

姿勢、TPO……授乳の環境には気をつけて

授乳は毎日行うものなので、授乳場所に迷う時がありますよね。

環境によっては、無理な姿勢をとって授乳してしまうかもしれません。アンケートの中でも、トイレの中、空気椅子状態で授乳したというお母さんがいましたが、産褥期(生後6週~8週まで)は特にお母さんの体をいたわる必要があるので、無理な姿勢は控えた方がいいでしょう。

また、姿勢だけでなく、授乳の際の周囲の方々への配慮もできると、大変すばらしいと思います。「隠さないで授乳していいのよ」という方もいれば、「まさかこのケープの下で授乳していたなんて!」という方もいます。授乳ケープを使う・使わないにかかわらず、TPOを考えて、外での授乳はお互いの気遣いが大切ですね。

外出中も授乳を忘れずに

授乳の原則は、赤ちゃんが欲しがったら飲ませること。生後2、3ヶ月頃は、赤ちゃんが欲しがる時、1日に7、8回以上が目安となります。

お宮参りや1ヶ月健診も済んで、短時間の散歩から徐々に外出にも慣れてくる頃ではありますが、場所に迷うあまりに外出先で授乳をしない、なんてことがないようにしましょう。授乳ケープの準備や授乳室の場所の確認などをしておくと安心できますね。

飛行機内でも役立つ授乳

また、「飛行機の中で授乳」というお母さんがいましたが、これは大正解。離着陸時に赤ちゃんが泣きだすときは気圧の変化による耳の痛みが原因のことも多いです。

大人だとバルサルバ法と呼ばれる「耳抜き」(鼻と口を閉じて空気を耳のほうに送り、唾液を飲み込む)ができますが、赤ちゃんにそれは難しいですよね。その代わりに、飛行機の離着陸の時はぜひ母乳やミルクを飲ませてあげてください。特に鼻が詰まっている場合は耳も詰まりやすいので要注意です。

赤ちゃんもお母さんも安心して楽しくお出かけできるよう、授乳ケープや授乳室を上手に使って、外出時の授乳を工夫してみましょう。

(構成:マイナビウーマン編集部、監修:佐藤裕子先生)

参考文献
[*1]平成27年度 乳幼児栄養調査結果の概要
東京都福祉保健局 東京都こども医療ガイド「母乳・ミルクと離乳食の進め方」
JAL「快適な空の旅のために」
ANA「ベビー&キッズの飛行機旅 10のポイント」

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、助産師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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