出産・産後 出産・産後
2019年02月18日 17:50 更新

【助産師解説】人前で授乳OK?授乳ケープの使い方は?<ママ体験談>

乳児期の赤ちゃんとママは、どこに行くにも一緒のことが多いですよね。「近所のスーパーでお買い物」とか「近所をお散歩」ならば気軽に行けますが、遠方へのお出かけとなると、心配になるのは授乳、どうする?の問題。今回はママたちに「出先での授乳」について聞きしました!アッと驚く授乳ケープの活用法も

外での授乳どうしてる? ~ママたちの声~

厚生労働省が行った授乳についての困りごとアンケートでは、母乳育児を行っているママの中で「外出の際に授乳できる場所がない」を挙げたママは14.3%。「母乳が足りているかどうかわからない」40.7%、「母乳が不足ぎみ」20.4%、「授乳が負担、大変」20.0%、「粉ミルクを飲むのを嫌がる」16.5%に次いで多い結果となりました[*1]。実際、ママたちは外でどうやって授乳しているのでしょうか?

「ネットで事前リサーチ」

赤ちゃんの「おっぱい欲しい!」は待ったなしですもんね。事前に調べておけば、心の余裕もできるってもんです。授乳室があっても、授乳ケープは必携ですね。

「授乳室で『ホッ』」

授乳室って静かな場所にあることが多く、なんとなく落ち着くんですよね。ママも赤ちゃんも安心して使えるように、きれいに使わねば。

「赤ちゃんと一緒にママもチャージ」

お腹がすくのはママも一緒。赤ちゃんの上にこぼさないように気を付けてくださいね。

「空気椅子授乳」

トイレで授乳される方も多くいました。個室という意味では安心ですが、衛生面が気になりますよね。空気椅子での授乳について、記事の最後にある佐藤先生の解説をご覧ください。

「車を授乳対応にカスタマイズ」

車で移動できれば、そこは動く授乳室! 取り外しができるサンシェードなどもあるので、車に乗せておけば安心かも。もちろん、運転しながらの授乳はダメですよ。

「抱っこ紐+授乳ケープで移動授乳」

移動しながら授乳とは、究極の時短育児! 赤ちゃんを待たせることがないのもいいですね。

「仕事の会議中も授乳ケープで……」

会議中に授乳、ママも仕事仲間も環境もステキですね! 大人たちの会話が子守歌になって、授乳後は赤ちゃんが良く寝てくれそうです。

「義父母兄妹の前で」

授乳ケープがあったとしても、誰の前なら授乳OKかどうかは人それぞれですね。

「授乳ケープをめくられそうに」

飛行機での授乳は、しているママも多いようです。でも、授乳ケープをめくられるのは困る! ママ以外にも授乳ケープの認知が広まって欲しいですね。

※マイナビ子育て調べ 調査日時:2019年1月22日~1月28日

助産師・佐藤裕子先生からママたちへのアドバイス

ママたちからのアンケート結果を受け、「外出時の授乳」について佐藤先生にアドバイスをいただきました。

姿勢、TPO……授乳の環境には気をつけて

授乳は毎日行うものなので、授乳場所に迷う時がありますよね。

環境によっては、無理な姿勢をとって授乳してしまうかもしれません。アンケートの中でも、トイレの中、空気椅子状態で授乳したというお母さんがいましたが、産褥期(生後6週~8週まで)は特にお母さんの体をいたわる必要があるので、無理な姿勢は控えた方がいいでしょう。

また、姿勢だけでなく、授乳の際の周囲の方々への配慮もできると、大変すばらしいと思います。「隠さないで授乳していいのよ」という方もいれば、「まさかこのケープの下で授乳していたなんて!」という方もいます。授乳ケープを使う・使わないにかかわらず、TPOを考えて、外での授乳はお互いの気遣いが大切ですね。

外出中も授乳を忘れずに

授乳の原則は、赤ちゃんが欲しがったら飲ませること。生後2、3ヶ月頃は、赤ちゃんが欲しがる時、1日に7、8回以上が目安となります。

お宮参りや1ヶ月健診も済んで、短時間の散歩から徐々に外出にも慣れてくる頃ではありますが、場所に迷うあまりに外出先で授乳をしない、なんてことがないようにしましょう。授乳ケープの準備や授乳室の場所の確認などをしておくと安心できますね。

飛行機内でも役立つ授乳

また、「飛行機の中で授乳」というお母さんがいましたが、これは大正解。離着陸時に赤ちゃんが泣きだすときは気圧の変化による耳の痛みが原因のことも多いです。

大人だとバルサルバ法と呼ばれる「耳抜き」(鼻と口を閉じて空気を耳のほうに送り、唾液を飲み込む)ができますが、赤ちゃんにそれは難しいですよね。その代わりに、飛行機の離着陸の時はぜひ母乳やミルクを飲ませてあげてください。特に鼻が詰まっている場合は耳も詰まりやすいので要注意です。

赤ちゃんもお母さんも安心して楽しくお出かけできるよう、授乳ケープや授乳室を上手に使って、外出時の授乳を工夫してみましょう。

(構成:マイナビウーマン編集部、監修:佐藤裕子先生)

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、助産師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-