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2019年09月26日 22:03 更新

崖の上のポニョのあらすじ・登場人物とは!気になる4つの都市伝説

かわいい主題歌が大ヒットしたジブリ映画「崖の上のポニョ」は、大人も子供も楽しめる長編アニメーションです。久しぶりの宮崎駿監督作品ということで、公開当時は大きな注目を集めました。海を舞台に、5歳の男の子とお魚の子が出会う物語です。あらすじや登場人物について、ご紹介します。

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子供も大人も楽しい! 映画「崖の上のポニョ」

崖の上のポニョの概要

「崖の上のポニョ」は、アンデルセンの童話「人魚姫」を思わせるファンタジックな物語です。主人公のポニョは、人間になりたい魚の女の子。宗介という5歳の男の子に恋をしたのです。CG全盛、デジタルが主流になっていたアニメーション業界で、徹底的に手描きにこだわった作品でもあります。まるで生きているような波の描写は、観客を魅了しました。

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崖の上のポニョのあらすじ

宗介は、5歳の男の子。父親の耕一は船乗りで、あまり家には帰ってきません。宗介は母親のリサと仲良く暮らしています。ある日宗介は、瓶の中に閉じ込められた赤い魚を助けました。ポニョと名付けられたその魚は、家出をしてきた海の女神の娘。ポニョは宗介に恋をし、人間になりたいと願います。そして父フジモトが精製していた生命の水を浴びたポニョは、魔力を手に入れ宗介の元へ。ポニョの力が世界を破滅させかねないと考えたフジモトは、妻である海なる母、グランマンマーレに諭され、ポニョを人間にすることを決めます。そのためには、宗介の愛が本物であることが必要でした。ポニョの決意は揺るがず、宗介の愛も真実であることがわかり、ポニョはとうとう人間の女の子になりました。

崖の上のポニョの音楽・歌

「ポーニョ ポニョ ポニョ 魚の子」という歌い出しで大ヒットした主題歌「崖の上のポニョ」は、映画の公開より半年以上も先行して発売されました。作曲者は、宮崎駿監督作品には欠かせない久石譲さんです。単純なメロディーとわかりやすい歌詞なので、小さい子もすぐに歌えるようになりますよ。

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声優に豪華芸能人! 崖の上のポニョの主な登場人物

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ポニョ(声優:奈良柚莉愛さん)

物語の主人公。母なる海、グランマンマーレと元人間の魔法使いフジモトの娘。家出をしていたところ、宗介に助けられて彼に恋をする。人間になりたくて妹たちに助けられながら父に反抗し、魔法の力を得て自由奔放にふるまう。ほぼ口がきけず、自然児のように自分の心に忠実に行動するところが魅力。本当の名前はブリュンヒルデ。

宗介(声優:土井洋輝さん)

船員耕一と、リサの息子。5歳の割にはずいぶんしっかりした男の子で、ポニョに興味を持つ。明るく元気で賢いので、同世代の女の子からも人気。嵐の中、職場の様子を見に行く母を見送り、翌日は母を心配してポニョと一緒に探しに行くなど、大人顔負けの冷静な判断と行動力を持つ。

リサ(声優:山口智子さん)

老人用のデイケア施設で働く元気なお母さん。設定は25歳と若い。そのせいか、息子に呼び捨てにされても無頓着。親子というより、宗介を対等な人間として扱っている印象を受ける。軽自動車を操り、嵐の中、湾岸線を飛ばす様子は、宮崎作品に頻出するカーアクションの見せ場。夜食に作ってくれるラーメンがおいしそう。

耕一(声優:長嶋一茂さん)

船乗りのため、なかなか家にいられないお父さん。リサと宗介が崖の上に住んでいるのは、沖合の耕一とモールス信号で会話するためなのかも。出番は少ないが、宗介一家と海のつながりを感じさせる大事な存在。嵐のときは船の上で大変だった。

フジモト(声優:所ジョージさん)

元人間の魔法使い。グランマンマーレと出会って恋に落ち、ポニョをはじめとする多くの娘たちをもうけた。海中至上主義の人で、海の水から精製した「生命の水」を使い、芳醇な海の時代を取り戻したいという野望を持っている。人間嫌い。ポニョをとっても大事に思っている子煩悩なお父さんでもある。

グランマンマーレ(声優:天海祐希さん)

海そのものでもある、すべての生命の母、グランマンマーレ。フジモトのどこを気に入ったのかわからないが、夫婦です。美しく壮大な彼女は、心も寛大。ポニョが人間になりたいという気持ちを応援してくれる。いつもどこでなにしてるんでしょうね。神様だから自由なのか。ポニョは母親似の性格のようです。

嘘? 崖の上のポニョの有名な都市伝説

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崖の上のポニョは死後の世界?

「崖の上のポニョ」には、有名な都市伝説があります。それは、津波のあとのシーンは、すべて死後の世界を描いたものだという言説です。その根拠をいくつかご紹介します。

津波のあとの世界の様子が美しすぎる

津波が街を襲ったあと、街は海の中に飲み込まれてしまいます。しかし、水は澄み、水中なのに干したままの洗濯物がひるがえり、海というより湖の底にある街のように見えます。現実ではあり得ない光景です。

トンネルは死後の世界へ続いている?

ポニョと宗介が手を取り合って進む暗いトンネル。この中でポニョは魔法を失い、魚の姿に戻ってしまいます。このトンネルが、あの世とこの世を結ぶ通路だという見方があり、死後の世界だという都市伝説が生まれました。

老人たちが、なぜか走れるようになる

老人介護施設「ひまわりの家」のおばあちゃんたちは、身体が不自由で車椅子に乗っていました。しかし終盤で施設が海に沈むと、なぜかおばあちゃんたちは走っ回ったり水中で呼吸ができるようになったります。脚が悪かった人たちが走り、人間が水中で呼吸をしている……。現実的にはありえないことが起きていることから、老人たちはみんな死んでしまっているのではないかと推測されています。

ボートに乗った家族の正体は?

街が津波に飲み込まれたあと、大きくなったおもちゃの船に乗った宗介とポニョは、ボートに乗った夫婦と赤ちゃんに出会います。映画のパンフレットでは、この家族は「大正時代の人」であることが明言されています。宗介の服装やリサが車を使っていることから、時代設定がそんなに古いはずはないのに、なぜ大正時代の人間が……? という疑問から、「あの夫婦は成仏できずに、さまよっている魂だ」という見解があります。

ポニョは死神!?

ではなぜ、夫婦は成仏できないのでしょうか? それは「赤ちゃんが未浄化霊であったから、夫婦は一緒にあの世へ連れて行けなかったから」ともされています。

宗介とポニョが夫婦と別れる際に、赤ちゃんが突然泣き出すシーンがありますが、それを見てポニョは自分のおでこをグリグリと赤ちゃんにこすりつけ、キスをします。この行為が、未浄化霊でさまよっていた赤ちゃんに引導を渡し、家族であの世へ行けるようにしてあげたのではないか、と推測されています。

そもそも「ポニョ」という名前は、宗介が付けたもの。ポニョの本名は「ブリュンヒルデ」といって、北欧神話に出てくる半神半人の女戦士たちの軍団「ワルキューレ」の長女の名前です。ワルキューレは戦場で生死を決め、死者を天上(あの世)に連れていく役割を果たしています。

そんな、あの世へ連れて行く人を決めているような姿から、ポニョは死神のような存在なのではないか、という都市伝説が生まれたようです。

散りばめられた数字の「3」の意味とは

「崖の上のポニョ」には、「3」という数字が頻繁に登場します。ポニョが3つの姿(魚、半魚人、人間)に変わる、水道・電気・ガスの3つの確認、リサの車のナンバーが「333」、ポニョの寝る回数が3回、最後のグランマンマーレから宗介への3つの質問……。

3という数字は、いろいろな宗教で神や天使を示している(ポニョが住民を天国へ連れて行くこと)という説や、そもそも数字の「3」自体に神秘的・魔法的な意味合いがある(昔話「3枚のお札」や、3種の神器)という説など、さまざまな捉え方ができるようです。

どんな意味にしても、明らかに意図的に出てくる数字の「3」は、宮崎監督の何らかの意思が表現されているとみて間違いなさそうです。

あなたはどう解釈する? 都市伝説の理由

宗介たちの街を襲った津波は、本物の災害とはいえないのではないでしょうか。この津波は、生命の水があふれ、魔力に満ちた海の水が、ポニョの意志「宗介のところへ行く!」によって増幅され、街へ押し寄せたものです。その時点ですでに街は魔法に包み込まれており、津波後の水がすっかり澄んでいるのも、街がいつも通りなのも、本物ではないからだと解釈することもできます。

そもそも、海は生命の源であると同時に、死と直結する脅威でもあります。ポニョと宗介が旅する世界は、生と死の狭間にある世界なのかもしれません。どちらに転ぶかわからない中間地点であり、どちらも内包する複合地点であるため、最後は宗介の愛で、世界が生の方向へ傾いたということなのでは? さまざまな解釈が可能な作品ですが、童心にかえって、素直な気持ちで不思議な世界を不思議なものとして楽しむといいのではないでしょうか。

レンタルもできる! その他の親子で観たいジブリシリーズ

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となりのトトロ

不思議な世界を描いた子供向けの作品としては、「となりのトトロ」がおすすめです。こちらは、テレビのない時代、山間の村で起こる不思議な出来事を描いています。ポニョと同じく魔法的な存在が、トトロです。主人公は小学校6年生のサツキと、4歳のメイという姉妹。森の中で出会ったトトロと、空を飛んだり、森を育てたり、夢のような体験をします。小さい子でも楽しく観られますよ。

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パンダコパンダ

1972年の古い作品ですが、宮崎駿さんが手がけた「パンダコパンダ」も子供に人気です。主人公のミミちゃんの家に、動物園から逃げ出してきたパンダの親子が居候。みんなが家族になって楽しく暮らすというお話です。制作から45年たったいまでも愛される作品で、公式ページも稼働しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

●パンダコパンダ 公式サイト
http://www.pandakopanda.jp/

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まとめ

「崖の上のポニョ」は、自由奔放な子供の発想にそのまま寄り添うような作品です。物事を理詰めで考えるのではなく、感覚でとらえて生きている小さい子にはぴったり。感性を刺激し、親子で楽しく観ることができます。大人が不思議に思うことでも、子供にとっては当たり前なのかもしれません。津波のシーンも、波が大きな魚の姿になって動き出し、ポニョが波の上を走るという演出で、恐怖感よりもワクワク感が沸き起こるようになっています。ハッピーエンドなので心配しないでくださいね。

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