子供へのバッティングの教え方でおすすめな3つのステップとは?
子供に野球をさせたいと思ったら、まず始めておきたいバッティングの練習。野球をするにはまだ早いけれど、幼いうちに練習をさせたい……と思った時におすすめなのが、ティーボールです。今回は、ティーボールでのバッティング練習についてご紹介します。
小さな子供のバッティング練習にティーボール
投げられたボールを打ち返すのは、小さい子供には至難の業。初めは、停まっている状態のボールを打つ「ティーボール」に挑戦してみましょう。まずは、この「ティーボール」についてご紹介します。
幼児・初心者でもできる!ティーボールとは
ティーボールとは、1988年に国際野球連盟と国際ソフトボール連盟によって考案されたボールゲーム。スタイルは野球やソフトボールに似ていますが、ティーボールにはピッチャーとキャッチャーがいません。ボールは、バッティングティーと呼ばれる細長い台に乗せた状態から打つのです。
●NPO法人 日本ティーボール協会ホームページ
http://www.teeball.com/disciple/
ティーボールの遊び方
ティーボールは少人数でも大人数でも遊べる競技となっています。ティーボールにも日本ティーボール協会が定めた「公式規則」によるルールがあり、公式試合などではそれに従ってプレイすることになります。
しかし、遊びとして楽しむ場合には、その時に集まっている人数や参加者の能力、遊ぶ敷地の広さなどを考慮したルールでプレイします。
ティーボールの魅力
ティーボールの魅力といえば、老若男女問わず初心者でも楽しめるところ。本来の野球とは違い、ゴルフのようにその場で固定されているボールを打つスタイルなので、投げられるボールのタイミングや位置を瞬時に見るというバッターならではの技術がなくてもゲームを展開することができます。また、ピッチャーがいないのでデッドボールによる怪我の心配もありません。
幼児がより楽しみやすい「BTボールも」
老若男女問わず楽しめるティーボールですが、幼児の場合はルールが複雑だと理解しにくかったり運動能力の面でもハンデになってしまうもの。そこで、幼児でもティーボールが楽しめるように、幼児向けにルールを一部変更した「BTボール」が普及されてきました。
●横浜市記者発表資料 ~「やきゅうみらいアクション」開始!
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/201707/images/phpDqc63H.pdf
ティーボールを使ったバッティング練習のやり方
バッティング練習も、いきなり野球やソフトボールは意識せず、ティーボールを楽しむ感覚で実践してみましょう。次は、ティーバッティングの練習方法についてご紹介します。
遊び感覚でできるティーバッティング練習
ティーバッティングの練習では、初めのうちは、とにかくボールを打って楽しみましょう。
ボールを打つのに慣れてきたら、狙ったところにボールを飛ばすことを意識して、狙った場所への打ち方のイメージをつかむことを目指します。前方に何カ所か目印を置き、目印を狙ってボールを打っていくといった的当て遊びのような感覚の練習方法を取り入れると、楽しみながら練習することができますよ。
ティーバッティング練習方法
ティーバッティング練習は、基本的には斜め前からボールを投げてもらい、それを打つ方法となりますが、ボールを打ってみて自分の弱点や癖に気付いたら、それらに応じた練習方法を取り入れると良いでしょう。
例えば、突っ込みがちだったり体重移動がうまくできない場合には、真横から投げたボールを打つ練習や、3歩歩いてから軸足にしっかり体重を乗せてティーバッティングする練習などが効果的。
自分の実力に合った練習方法を取り入れることが重要です。
ティーバッティング練習のポイント
ボールを飛ばしたい方向を狙いながらしっかりスイングするのがポイント。この時、強く打つように心がけましょう。また、ボールをどの部分や角度で打てば狙ったところに飛ばせるかをつかむことも大切です。
もう少し成長したら野球練習開始!
ティーボールに慣れてきたら、野球を意識しての練習を始めてみましょう。最後に、野球のバッティングフォームやキャッチボールの練習方法についてご説明します。
野球の基本バッティングフォーム
バッティングフォームは、背筋が伸び、やや前屈姿勢が基本となります。足は肩幅よりもやや広めにし、向きは平行。膝は、軽く曲げましょう。バットを持つ手は、左右くっつけて手首が上下重なるようにします。重心を身体の中心(内側)に向けることも大切です。
バッティングフォームには個人個人に合ったスタイルがあるので、基本ができていればみんな同じである必要はありません。自分自身がプレイしやすいフォームを見つけましょう。
キャッチボールの基本練習・投げ方
ボールを投げたり受け取ったりするのも野球には必要不可欠。是非、キャッチボールの練習もしてみましょう。まず、キャッチボールにはグローブとボールを用意する必要がありますが、ボールは安全面を考えて軟式のものを選びます。初めのうちは、飛んでくるボールに恐怖心を持たないように柔らかめのものを使うのがおすすめです。
投げ方のコツは、前足のつま先を投げる方向に向け、腕だけでなく上半身もしっかり使うこと。視線を開いてのグローブに向けると、ボールの投げる方向をコントロールしやすくなります。
ボールをキャッチする時は、身体の正面の胸の高さでボールを受け止めることを意識するのがポイント。ボールを取りこぼしてしまう場合は、グローブを持つ手にもう片方の手を添えると受け止めやすくなります。
まとめ
幼児のうちは、まずボールを打つ楽しみを知ることが大切。遊び感覚でも、野球に必要なスキルを身につけることができるのもティーボールの魅力です。あとは基本フォームやポイントを心がけながら、どんどん練習してみましょう。