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2018年09月21日 10:21 更新

子供へのスキーの教え方!ターン・曲がり方を上手に教えるコツは?

ウィンタースポーツの代表格ともいえる「スキー」。今回は、小さな子供へのスキーの教え方や上達方法、子供のスキーウェア選びのポイントなどをご紹介します。

子供とスキーを楽しもう!

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「真っ白なゲレンデを、親子そろって滑りたい!」と思うママにとって、気になるのは子供のゲレンデデビューの時期。子供連れに優しく安心して滑れるスキー場もどこだか知りたいですよね。ここでは子供のスキーデビューの時期、スキー場やウェアの選び方についてまとめました。

幼児のスキーデビューはいつから?3歳は早い?

「スキーは子供が〇歳になってから」という明確な決まりはありませんが、多くのジュニアスキースクール・キッズスキースクールは、子供の身体能力や指示を理解できる力、安全性といった点を考慮し、4歳以上を対象にしているところが多く見られます。

しかし、子供の心身の発達を身近で見ているママやパパの判断によって、3歳にスキーデビューしている子供も少なくありません。スキー板に乗って滑るためには、ある程度の脚力が必要。そのため、子供がしっかり歩くことができるか、脚力はあるかなどが目安のひとつになるでしょう。教える人の指示をある程度理解できるかも大切になってきます。

スキーデビューする前には、子供とそりで遊ぶなどして、雪に慣れさせておくことも大事です。「雪遊びが楽しい」と実感できるだけでなく、親が滑っている姿を見て、自然に自分もスキーに興味を持つようになるでしょう。

子供と行くスキー場の選び方

子供と一緒にスキーに行く場合、ポイントとなるのがスキー場の選び方です。雪遊びやそり遊びなどができるキッズゲレンデ、子供対象のスキースクールのあるスキー場がおすすめ。キッズゲレンデの中には、遊具が充実していたり、ゲレンデの上にさまざまなアイテムが用意されているところもあります。これなら、子供は飽きずに雪遊びできそうですね。

いよいよスキー板を付けてスキーデビューとなったときは、ファミリーゲレンデのあるスキー場を選ぶと安心です。傾斜がゆるやかなので、練習をはじめたばかりの子供にぴったり! 子供連れの家族を対象としているスペースなので、一般のスキーヤーが入ってくることはなく、自分たちのペースで練習することができます。

また、幼児にとってはゲレンデまでの移動もひと苦労。駐車場や宿泊施設から近いゲレンデを選ぶと、無駄な体力を使うことなくスキー遊びが始められます。

スキー板・スキーウェアの選び方

スキーを始めるのに必要な道具は、スキー板、スキーウェア、手袋、ブーツ、ゴーグルなど。転んだときのために、スキー用ヘルメットがあるとより安全ですね。

スキー板は、子供の身長よりも短いものがおすすめです。身長マイナス10cmくらいが目安に選ぶといいでしょう。ストックは持っていると転んだときにうまく手をつくことができないので、最初はストックなしで始めることが多いようです。ブーツは、足の実寸プラス0.5cmくらいがおすすめです。

ウェアは、ウェア内への雪の浸入を防ぐスノーガードが付いているものがよいでしょう。また、色が目立つウェアの方が、もしもスキー場ではぐれてしまった時も見つけやすくなります。子供のやる気を引き出すために、子供と一緒にウェアを選ぶのもいいですね。

道具類は一式買いそろえてもいいのですが、子供は成長してすぐにサイズが合わなくなるため、レンタルを利用するのもおすすめです。ただし、レンタルの場合、子供に合うサイズのものがあるか事前にスキー場に確認しておいた方が良いかもしれません。

初心者幼児・子供への教え方

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道具もそろえて、ウェアにも着換えさせ、いざゲレンデへ! でも全くの初心者の子供には、まず最初に何から教えたらいいのでしょうか。ゲレンデデビューの第一歩から、ターンができるようになるまでのポイントを解説します。

まずは道具に慣れさせよう

早く滑れるようにさせたいと、スキー板を付けたい気持ちはわかりますが、初めての場合、大切なのはスキー板やブーツに慣れること。いつもの動きやすい靴とは違い、スキーブーツは可動域が狭いので、それに慣れるために、ブーツを履いて雪の上を歩かせたり雪遊びをさせてみます。

ブーツに慣れてきたら、片足だけスキー板を付けて歩かせてみましょう。しばらくその状態で雪の上を滑る感覚がつかめてきたら、次はも片方にスキー板を付けて練習を始めます。小さな子供にとって、両足をスキー板に固定するのはとても怖いもの。様子を見ながら、スキー板を付けたり外したりして、徐々にスキー板に慣らしていきます。

最初はストック無しで

ストックを持っていると、転んだときに手を付きにくくなります。最初はストックなしで滑る練習をしましょう。

まず、ひざに両手を当てて前かがみの姿勢を取らせ、バランスを取りながらゆっくりと滑る感覚をつかませます。両腕を前ならえをし、前方を見て滑ってもいいでしょう。転びそうになったときは、斜め後ろに体を倒し、お尻から着地するようにします。

パラレルスタンスで滑らせない

だんだんと慣れてきたら、スキー板を八の字の状態にして滑る「プルークスタンス」に挑戦しましょう。両足のスキー板を平行にして滑る「パラレルスタンス」はスピードが出すぎるため怖がったり、体がスピードについていかずに転びやすくなるというデメリットもあります。

八の字はこう教えよう

「プルークスタンス」は、スキー板を八の字にする滑り方。でも、まだ文字がわからない小さな子供に「八の字」と説明してもわからないですよね。

そのような時は子供にもイメージできるように、「スキー板でお山の形を作ってみよう」「困ったときのまゆ毛の形はどんなかな?」などの声をかけてみてもいいでしょう。また、子供が八の字の形を作りやすいボーゲン補助具なども販売されているので、試してみるのもいいですね。

ターンはこう教えよう

まっすぐ滑ることができるようになったら、次はいよいよ曲がり方の練習です。でも子供に理論で伝えてもなかなか理解できないため、ゲームや遊びを取り入れて、曲がり方を体で覚えさせるのがおすすめです。

子供が滑っているとき、曲がりたい方向の手を上げさせると、重心がずれて自然に曲がることができます。これを応用して、スタート地点より数メートル先にママやパパが立ち、「ママにハイタッチできるかな?」など促してみましょう。

また、ハイタッチではなく、滑りながらパンチをさせるのも効果的です。例えば、左に曲がりたい場合は右の手でパンチと、曲がりたい方向とは逆の手でパンチをさせてみます。これらを繰り返すうちに、だんだんと子供はターンの仕方を覚えていきます。

上達のためのポイント

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だんだんと滑る楽しさがわかってくると、「もっと上手になりたい」と子供は思うようになるもの。ちょっとしたポイントを押さえるだけで、ぐっと上達のスピードが早くなります。ここでは上達のためのポイントをご紹介します。

目線を上げて滑る

上手に滑るためには、目線を上にすることが大切。でも子供は足元が不安定だと、どうしても慣れていない足元だけに注目してしまいがちですね。そんな時は、視線を足元ではなく、進行方向に向けて滑ることができるように声かけをしてみましょう。ママやパパは前を滑り、「ママの背中を見てね」と言葉をかけたり、手を振ったり、子供が面白がる滑り方をして興味をひいたりするなど、いろいろ工夫してみるのもいいですね。

姿勢に気をつける

また、滑るときの姿勢にも要注意。最初のうちは、バランスをとるために体が後傾気味になりがちです。身体が斜面に垂直になる姿勢になるように、繰り返し声をかけてあげましょう。

子供にスキーを教えるときの親の心構え

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スキーの楽しさを知っているママだからこそ、「早く滑れるようになって楽しさを知ってほしい」と思うもの。でもその思いが強すぎると子供が負担を感じてしまい、スキーに苦手意識を持ってしまうかも……。子供が楽しんでスキーをマスターするために親が心がけたいことはどんなことでしょうか。

親が楽しむ

最も大切なのは、ママやパパが楽しくスキーをしていること。その自然な楽しむ姿を見ているうちに、子供は「スキーは楽しい」「滑れるようになりたい」「練習したい」と思うようになってきます。

転び方をしっかり教える

「転ばないように……」とついつい考えてしまいがちですが、うまく転ぶことを教えるのはとても大切なこと。下手に転んでしまうと、板からうまくブーツが外れず、骨折などのケガにつながる可能性もあります。転びそうなとき、怖くてしゃがんだり内またになってしまう場合もありますが、これは危ない転び方。体を斜め後ろに倒して、お尻から転ぶようにしましょう。

怒らない

動かしにくい板やブーツを履くことも、慣れない動きをすることも、子供にとっては初めての体験で、うまく滑れないのは当たり前。グズグズ言ったり、転んで痛くて泣くこともあるかもしれません。何度も同じ失敗をくり返す子供に、少しでも上達してほしくて厳しい言葉を投げかけてしまうかもしれませんが、怒られると子供のやる気はダウンしてしまうことも……。少しでも上手にできたらほめることを心掛けましょう。

子供のペースに合わせる

早くスキーをマスターしてほしい気持ちから、「よし!できるようになったから、次はこれ!」と焦るママもいるかもしれません。でも、しっかりとスキーの技術を習得する上で大切なのは、繰り返し反復練習すること。そのうち子供の方が「もっと上手になりたい」と、ひとつ上のステップを練習したいと感じるようになるはずです。ゆっくりでも子供のペースに合わせるようにしましょう。

まとめ

Lazy dummy

子供にスキーを教えるには、焦りは禁物。何よりも大切なのは、スキーは楽しいと実感してもらうこと。練習を子供が嫌がったらスキー板を外し、雪遊びに切り替えるという気持ちの余裕も大切ですね。そのうち、自分から「練習したい」と思うようになったときが、成長のチャンスなのかもしれません。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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