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2018年09月11日 17:20 更新

子供の買って買って病への対処法!おもちゃのおねだりを我慢させるには?

子供は2歳〜3歳頃になると、お店でおもちゃやゲームなど欲しい物を目の前にすると強くねだるようになるもの。時には我慢をさせる事も必要ですが、この年齢の子供を上手に説得するのも難しいですよね。今回は、子供のおねだりを我慢させる事の必要性や上手に我慢させる方法についてご紹介します。

子供の「買って買って病」は成長の証?

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子供がおもちゃをしつこくねだってきた時、ダメだと言っても聞き分けられない時、ママが考えるのはどんなことでしょうか?「子供がワガママになってしまった」とネガティブに捉えてしまっていませんか? でも、この時期に物を欲しがるのはとても自然なこと。まずは、子供が物を欲しがる心理について解説します。

子供が物を欲しがる心理

子供が物を欲しがるのは、自分の好みがはっきり出てくると同時に「これが欲しい」といった自分の意思が芽生え、その意思を通したいという気持ちのあらわれです。つまりは、成長のひとつ。好きな物を手に入れたいという想いが、「おねだり」という形で出てきているのです。

子供に買い与えすぎていませんか

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子供が欲しがる物を買い与えるのは、子供の意思を尊重し、気持ちを満たしてあげることにつながります。子供のためであるようにも見えますが、こういった姿勢は時によって、子供の成長を妨げてしまう恐れもあるのです。次は、子供に物を買い与えすぎてしまう事によって考えられる影響についてご紹介します。

物をすぐ買ってあげる親に多いパターン

まずは、子供に物をすぐに買い与えてしまう親にありがちなパターンをいくつか挙げてみましょう。

ひとつは、裕福な家庭にありがちな、子供が欲しがったら無条件で買い与えるケース。ほかには、子供がダダをこねて仕方なく折れてしまうケースや、親が他の人の家と比較してプレッシャーを感じ、買ってしまうといったケースもあります。

買い与えすぎが招く悪影響

物を欲しがるままに買い与えることによって、子供は欲しい物がすぐに手に入る環境が当たり前になってきます。つまり、欲求が何でも通るのが当たり前になってしまうので、我慢する力が育たなくなってしまうのです。

さらに、我慢をしなくても欲求が通る環境で過ごしてしまうと、努力をする事を覚える機会も失ってしまいます。

上手に我慢させるには?おねだりへの対処法

Lazy dummy

欲しがったら買い与えてあげるというのは、必ずしも子供の幸せに繋がるとは限らず、むしろ長い目で見ると悪影響を及ぼす恐れも。時には、我慢をさせる事も大切な事なのです。それでは、子供がおねだりしてきた時、どのように対応すれば良いのでしょうか? そのコツや注意点をいくつかご紹介します。

前もってルールを決めておく

子供が物を欲しがるシチュエーションになる前にしておきたいのが、物が欲しくなった時のルール決め。ルールは、その家庭・育児の方針として親自身が決めてOKです。

たとえば、2個以上の物を欲しがる時には「1個だけにする」、高級な物や大きな物を欲しがる時には「誕生日やクリスマスに」「お手伝いをしたごほうびに」「お年玉やお小遣いを貯めて買う」など。

ルールを通じて欲しい物を我慢させる事は、ルールを守る力が身につくほかモチベーション維持にもつながります。ただし、親自身も決めたルールや約束事は必ず守るようにしましょう。

買えない理由をきちんと説明す

子供に物をねだられた時に、「ダメといったらダメ」で通そうとする親も多いはず。しかし、これで子供が納得してあきらめるケースは少ないでしょう。かえって泣き出したりダダをこねたりと収支がつかなくなりかねません。

おねだりが盛んになってくる3歳頃は、話がきちんと理解できるようになっています。買わない理由をきちんと説明してあげましょう。前述したように、あらかじめルールを決めておくと説明しやすくなります。

「お金がない」を理由にしない

子供に「お金がないから買えない」といった現実的な説明をする親も少なくないはず。これは、OKなのでしょうか?

たとえば、「今日は○○を買いに来たからその分のお金しか持ってきていない」といった、一時的に持ち合わせていないという内容なら問題ありませんが、家計が苦しい、家が貧しいといった状況を連想させるような説得は避けましょう。

子供は大人が想像する以上にデリケート。お金を使うと住む家や食べる物がなくなってしまうのではないかなどと必要以上の不安を覚え、欲しい物があっても我慢し過ぎてしまうようになることがあります。そうなると、将来面でもお金への執着が強くなり、必要以上に消費に抵抗を感じたり、我慢の反動から物欲が強くなってしまう恐れがあるのです。

子供が泣いてもNGを通す

おねだりを親が受け入れなかった場合、子供は素直に納得するわけでもなく、泣き出したりダダをこねたりする事も多いでしょう。そんな時、よくやってしまいがちなのが、「大変だから」「面倒だから」「周囲の目が気になるから」などといった理由でつい根気に負けて買い与えてしまうパターンです。

しかし、ここでは何が何でも態度を変えずに意思を通しましょう。泣いてもごねても無理だと通すことで、"ねばれば買ってもらえる"という風潮を絶対に作らないことが大切です。

親・家族も普段から意識が必要

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欲しい物を上手に我慢させるために、日常生活の中で日頃から心がけておきたい事もいくつかあります。最後に、親として普段から意識しておくべき事についてご紹介します。

親が自分の物をポンポン買い過ぎない

親は子供と違って買い物の決定権は自分自身にあるので、買いたいと思ったらすぐに買えてしまうもの。バーゲンやその時の気分で、大して必要でもない物を衝動買いしてしまう親も多いのではないでしょうか。

親自身が自分の物を買い過ぎてしまう場合、子供に対しても甘くなってしまいがち。また、しつけようとしても説得力に欠けてしまいます。自分の行動も見直してみることも大切です。

おじいちゃん・おばあちゃんにも協力してもらう

せっかくルールを決めるなどの対策をして、欲しい物をあえて我慢させていても、「おじいちゃん・おばあちゃんが買い与えてしまった」ということもあるのではないでしょうか。

基本的には、孫がかわいいあまりの行為なので、あまり神経質にならずに素直に好意を受け取る形で問題ありません。ただし、子供には、おじいちゃん・おばあちゃんに感謝の気持ちとお礼をきちんと伝えるように教えましょう。

子供の成長に支障をきたしてしまいかねないほどに頻繁に買い与えてしまう場合には、きちんと理解と協力をお願いするようにするといいでしょう。理解を得ることがなかなか難しい場合には、こちらから誕生日やクリスマスなどのイベントの日に大きなプレゼントをお願いするなど、やんわりと頻度を減らす方向に持っていくと良いかもしれません。

おもちゃを整理しよう

家では、おもちゃの保管場所を決めておき、今遊ぶもの以外は保管場所にしまっておくようにしておきたいところ。新しいおもちゃをねだられた時に、それをどこに置くのか、他のおもちゃはどうするのかをきちんと話し合うようにしましょう。日常生活内で、むやみに物を増やさずごちゃごちゃした環境にならないように心がけることも大切です。

まとめ

聞き分けが難しい年頃ならではだからこそ、我慢させるのは難しいです。しかし、そこで親が感情的になってしまうと子供もヒートアップしてしまい、かえって悪い状況を招いてしまいかねません。子供が物を欲しがるのは、成長過程のひとつ。それを踏まえて、おねだりをされた時の対応方法をあらかじめ意識しておくことで、いざその場面に出くわした時に冷静に対処できるのではないでしょうか。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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