娘4歳の誕生日プレゼント〜子供が本当に欲しいモノ~【ママ女医と娘の○○な日常 vol.39】
子供の誕生日プレゼント、どうやって決めていますか? 親があげたいもの? 子供が欲しがるもの? 我が家の4歳の誕生日プレゼント決めはこんな感じでした。
誕生日プレゼントリサーチ
そろそろ娘の誕生日。ついに娘が4歳になります。という事で、一月ほど前に娘とおもちゃ売り場にお出かけし、なにが欲しいかリサーチする事にしました。すると、娘は「これがほしい……!」と、あるコーナーで立ち止まりました。キラキラしていてなんだかピンクピンクしていて、ハートマーク飛び交う目に鮮やかな色彩のコーナー……。
そう、プリキュアのコーナーです。今やっているプリキュアの変身用アイテムをびしっと指差す娘。ああ、ついにこの時が来たか……。
親の心情としては、こうです。
•このタイプのおもちゃは、値段の割に機能が大したことない
•どうせすぐに飽きる
•同じお金を出すならもっと面白いものが沢山ある
あ、別にプリキュアを非難しているわけじゃないです。自分自身の経験から、という話ですね。確かに子供の気持ちとしては、手に取ってみたい、自分のものにしたい、あこがれのおもちゃ! なんですよ。わかる。わかるんだけどなあ……。
親のあげたいもの・子供の欲しいもの
おもちゃをあげる場合、親としては
•長く遊べるもの
•コストパフォーマンスがいいもの
•いろいろな遊び方ができるもの
なんかを基準に考えるのかな、と思います。もちろん予算の範囲内で。ところが子供はそんな事考えません。
•欲しいもの
が欲しいものなんですよね。当然なんですけど。今日見たアニメだったり、クラスの友達が好きなキャラクターだったり、CMで気になったおもちゃだったり、まあ理由は色々だと思います。でも、それが親の目には「え、そんなもの」にうつっちゃう時も往々にしてあるわけです。
で、誕生日プレゼントの時に、子供が欲しがるものが親のあげたいものとは限りません。むしろ、違う事の方がほとんどかもしれません。その場合にどうするか。
我が家の結論
子供の気持ちを大切にする
我が家の場合、娘の欲しがるプリキュアグッズを、夫も私もあげたいとは思わなかったのです。ですので、夫と話合いました。そして話の中で出て来たのが、「子供の時に、自分が欲しいものは却下されて、親の欲しいものをもらった」という経験。ちなみに百科事典。
そして私が思い出したのは、「高いゲームソフトをダメもとでお願いしてたら、本当に買ってもらえた」という経験。ちなみにドラクエ4。これはもう本当に嬉しかった。あの時のトキメキを私は忘れない。
そして夫婦で出した結論は、「親があげたいものは、親があげたい時にあげたらいい。誕生日くらい、自分が欲しいものを選ばせてあげよう」でした。
うちの娘は、もちろんワガママを言ったりイヤイヤMAXになる事も沢山あります。しかし、基本的に聞き分けがよく、根気強く説明して説得すると「わかった」と親の言う事を聞き入れます。そして「私もそれが欲しい」というように気持ちを切り替えようとします。とても前向きだし、優しい子です。
でも、逆に自分の言いたい事ややりたい事を引っ込めてしまう事も度々。幼稚園でもやりたい事を我慢して、他の子にいろいろ譲ってあげる様子を見聞きしました。親としては、もう少し自分の気持ちを正直に出させてあげたいな、と。
実際、そのプリキュアのものが欲しいと言いだした後に、「こっちの方がいいんじゃない?」と他のおもちゃを薦めたら、家に帰ってから「ママが言ってたのでいいよ、わたしもあれがほしい」というようにプリキュアを我慢しようとし始めました。我慢も大事です。なんでもワガママが通るもんじゃない。そんなに世の中甘くない。
でも、一年に一回の誕生日くらい、自分のワガママ通していいんじゃないかな。欲しいものを「欲しい」と言って、欲しいものをプレゼントしてもらっていいんじゃないかな。(もちろん予算の範囲内で、ですが)親の「これあげたい」という気持ちだって、言ってしまえば親のワガママなわけですしね。それなら、無理に子供の欲しいものを押しのけてまで誕生日にあげる必要もないんじゃないかなあ、と。
子供の欲しいものをプレゼント
家ごとに考え方はいろいろあると思います。いろんな家族の形があって、いろんな誕生日の祝い方がある。予算もありますし。でも、私はあのドラクエ4を手に入れた時の舞い上がる気持ちを忘れません。きっと私の親も悩んだと思います。ファミコンが流行し、勉強に支障が・悪影響が・ダメな大人に……と、いろいろ騒がれていましたし、そもそも定価8500円ですよ。今考えても高い。
それでもずっとずっと発売日から半年くらい欲しい欲しいと言い続けて手に入れた喜び、1週間に4時間までの約束でコツコツプレイしたあの日々、粘りに粘ってレアアイテムを手に入れた時の高揚感……(以下ドラクエについての愛が詰まり過ぎるので割愛)
親の目から見たら何の役に立たないと思うようなものでも、欲しいものを手に入れる喜びって、あるよ、絶対。
プリキュアは我が家で奮闘中です
そして、誕生日直前になって質問しても「やっぱりぷりきゅあのへんしんするやつがほしい」と娘が言いました。ころころ気持ちの変わる3歳の娘が、1ヶ月「ほしい」と言い続けたわけです。
「じゃあ、買ったら大切にして、きちんとお片付けする。約束できる?」
「できる!」
そんなわけで、ついに我が家にプリキュアグッズがデビューしました。娘は大喜びで、いろいろ遊び方を研究しています。
「ぷりきゅあごっこしよう!」とキラキラの目でパパとママに呼びかけます。「じゃあ、わたしがはぐたん(マスコット的な赤ちゃんキャラクター)になるから、まま、ぷりきゅあにへんしんして!」えっ、そっち? わたしがプリキュアなの? あなたが変身するんじゃないの??
そんなわけで今日も私はプリキュアとして、はぐたんのお世話をするのに大忙しです。
(HAL)
※記事内の画像はすべてイメージです