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2023年06月09日 13:01 更新

梅雨~夏に気をつけたい! 食材を傷みにくくする対策と管理術

気がついたら食材が傷んでしまうことも多い梅雨の季節。気温や湿気の上昇とともに食材の管理が難しくなってきますが、どのようなことに気をつければいいでしょうか? 少しでもムダなく使い切るための、ちょっとした対策や管理術をピックアップしました。すぐにできることばかりなので参考にしてみてください。

こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

ジメジメっとした季節の到来は、あちらこちらで心配なことも出てきますよね。特に切実な問題となるのが食材の傷む速さ。まだ大丈夫と思っていたら変色していたり、カビが生えてしまっていたり……。ほかの季節では考えられないスピードでダメになってしまうことも多いですよね。

今回はこの季節に食材が傷む原因と、それに対する対策や管理の仕方を再確認してみましょう!

梅雨の時期に食材が傷みやすくなる原因

ミニトマト

梅雨から夏にかけて急上昇するのが気温と湿度。このうちのどちらかひとつでも食材が傷みやすくなる原因となりますが、このふたつが組み合わさることで、食材が傷む速度は急速にUPします。

それはどうしてかというと……食材を腐敗させる雑菌が元気になる環境だから!

キュウリ

水分
梅雨の時期は雨が続くこともあり、湿度も高くなりますよね。日本の夏はジメジメむしむしした状態が続きますが、これが食材にとっても大敵。

野菜の瑞々しさはおいしさにつながる大切な要素ですが、瑞々しいということは水分が多いということ。実はその水分は、食材表面から少しずつ蒸発しているんです。

野菜をポリ袋に入れたままにすると、蒸発した水分が蒸れて水滴がついてしまいますし、温度差によっても水滴は発生します。水滴によって常に濡れた状態になることは、食材が傷む原因に。

Photo by ThermoPro on Unsplash

温度
気温の上昇は雑菌が活発化し、増殖する要因になります。真夏時にはひと晩で嫌なにおいがするようになって、処分しなければならないことも。季節的な気温は変えられないので、食材を置く環境に限定して、適切な温度にコントロールすることが大切です。

ウイルス・菌
細菌やカビなどの雑菌は食材に付着し、増殖します。色が変わったり、カビが発生したりすれば見た目でわかりますが、中には目に見えない雑菌もあり、食中毒などを引き起こすこともあります。食材がムダになるだけでなく、健康被害にもつながるので注意が必要です。

雑菌などは常時空気中に浮遊しているようなものなので、家庭内で完全になくすことはできませんが、梅雨~夏にかけては活発化しないよう、こまめな対策が効果を発揮してくれます。

害虫
湿度と温度が上昇すると、元気になるのは雑菌だけではありません。この季節に怖いのが食材を狙う害虫!! できれば遭遇したくはないので、雑菌だけでなくこちらの対策も必須!

Photo by Dan Gold on Unsplash

気温や湿度の上昇は、雑菌や害虫が活発化する環境を作り、それによって食材の傷みにつながります。

この季節には食材の環境を整えることで雑菌や害虫が増殖しないように気をつけ、できるだけ入り込まないような対策や管理をしていくことがポイントとなります。

梅雨の時期の対策と食材管理術

水分対策

キュウリ ぶどう

水気は拭き取ってから保管
野菜や果物、肉、魚など、水分を含む食材は蒸発してきたり、温度差によって水滴がついたりしてきます。このままにしておくと雑菌が繁殖してしまうため、キッチンペーパーやふきんで水滴を拭き取ってから保管するようにしましょう。

とはいえ、瑞々しい食感はキープしたいのですよね。乾燥させず適度に水滴を取るために、キッチンペーパーで包んだうえでポリ袋に入れて保管するのも有効。その場合は蒸れないように、ポリ袋の口は緩めに閉じる程度に。ある程度の通気性がある状態にします。

保存食品 瓶詰め 缶詰 乾物

湿気が入らないように密閉
乾物などは湿気不要なので、しっかり密閉して保管。瓶や密閉容器に入れていても、この季節は湿気が入り込んでしまうこともあるので、乾燥材や珪藻土アイテムを一緒に入れておくと効果的です。湿気の溜まりやすい場所などを避けることも大切です。

温度管理

保冷バッグ 保冷剤

保冷バッグ・保冷剤を活用
まずは買い物をする時点から対策をします。

食材は気温変化によって水滴がついたり、移動中にも傷みが進んでしまう可能性があります。品質が劣化してしまうので、冷たい状態で販売されているものは、そのままの温度をできるだけキープしたまま持ち帰って、そのまま保管できると◎。

外の気温に負けないように、保冷バッグや保冷剤を持参して買い物へ行くようにしましょう。100均でも大きめの保冷剤が販売されているので、常時冷凍庫で待機してあるとイイですね。

冷蔵庫 冷蔵保存

冷蔵保存
冷蔵庫は多くの食材にとって適した温度。根菜類や低温障害が起こりやすい野菜など、ほかの季節であれば常温で保管するものでも、湿度が高い暑い時期には冷蔵庫や野菜室で保管すると安心です。

どうしても冷蔵庫に入れたいものが増えてしまうので、何を入れたか忘れてしまうこともありますよね。特に小さいものや料理の残り物など、行方不明にならないような工夫が必要かもしれません。中身が一目でわかるような保存容器を活用すると、忘れずに見つけられるのでオススメ。

冷蔵庫 冷蔵保存 ホーロー容器 

温かい料理を冷蔵庫に入れたいとき、そのままでは冷蔵庫の中や隣の食材を温めてしまいます。冷蔵庫の負担も増えて故障したり、電気代が上がったりしてしまう心配もあります。蓋に水滴がついてしまい、それが傷みの元になってしまうこともあるので、しっかり冷やしてから冷蔵庫に移動しましょう。

正直なところ、暑い季節はこれがなかなか大変ですよね。そもそも気温が高いので、熱い料理がなかなか冷めません。時間がかかりすぎるのも、傷みやすい状態が長くなるので心配。

そんなときは保冷剤で冷ますのも手です。耐熱ガラスなどの急冷却がNGの容器ではこの手を使えないので、熱伝導率のよいホーロー容器をオススメします。

ネギ 冷凍保存

冷凍保存
冷蔵保存しても寒い季節よりも食材が傷みやすいので、使い切れなさそうなときには早めに冷凍してしまうのも◎。保存期間も長くなり、焦って使う必要もないので計画的に使うことができます。

ただし凍った食材は固くて切ることが難しく、冷蔵庫からの出し入れで必要以上解凍してしまうことも。再冷凍は品質の劣化につながるので、必要な分だけサッと取り出し、すぐに調理できる状態にしておくことが、上手に冷凍食材を使うカギとなります。

パッと見てすぐにわかるように、フリーザーバッグに入れることや、使いやすい形と量にしておくことがポイント。冷凍前にそのまま調理できるような形に切り、使い切りの量で小分けにしてラップで包んでおくと◎。急冷凍すると品質を保てるので、金属製のトレーに乗せて冷凍するとイイですよ。

コストコ デニッシュ

パンなど冷蔵保存に向かない食品は即冷凍庫へ。空気に触れないようにラップで包んでフリーザーバッグに入れたり、密閉できるシールラップがあると便利です。

下味冷凍

余った料理の保存や下味をつけて料理キットのようにする場合にも、冷凍保存はオススメ。フリーザーバッグにそのまま詰めて冷凍する手軽さがイイですよね。暑い季節だからこそ、調理時間が短縮できるのがうれしい♪ 

ウイルス・菌対策

ジャム 瓶詰め

清潔に保つ
食材の痛みや食中毒の原因となる雑菌の繁殖を防ぐには、なんといっても雑菌がつかないようにし、増やさないことが近道。

そのためには、保管する容器を清潔にすることが大切です。調味料の注ぎ口、瓶の縁など、使用後に付着しているものがないように拭き取ってあげると◎。容器の外側にもついていたら拭き取ってきれいにしておきましょう。スプーンなどを入れるときは清潔なものを使い、雑菌が入り込むのを防ぐよう心掛けます。

消毒 殺菌 パストリーゼ 

殺菌・消毒
少し長めに保管したいときには、容器をあらかじめ殺菌しておくと安心です。

この季節には、できるだけこまめに殺菌・消毒する習慣をつけると文句なし。熱湯消毒、煮沸消毒、アルコール消毒など、方法はさまざま。食品に直接噴きかけられるアルコールスプレーがあると、容器も手軽に使え、食材自体にもシュッとかけられて便利です。

酢 酢漬け 梅干し

殺菌効果が高い酢や梅干しなどを使用するのも◎ 酢で拭いたり、食材を漬けたりしても効果があります。料理に使えば傷みにくい料理に。

害虫対策

冷蔵庫 保存袋

密閉して保管
そして、いままでご紹介してきた水分や温度対策、雑菌の繁殖を防ぐ方法は、そのまま害虫対策にもなります。

特にホットケーキやお好み焼きのミックス粉など、小麦粉以外の原材料が入っているものは、見えない小さな害虫被害に遭って健康被害に遭うことも。しっかり密閉することが重要です。使いやすい量に小分けして、密閉して冷蔵庫に保管すれば、被害の心配はさほどありません。

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防虫アイテムを活用
虫が嫌う成分や香りのある材料を使って作られた、防虫アイテムを活用することもイイですよね。古くから用いられるトウガラシやハーブなど、口にしても安心な自然素材のものがいろいろあります。

早く使い切る

野菜

買いすぎない
なんでも冷蔵庫や冷凍庫に入れていたら、いくらスペースがあっても足りません。保存容器にも限りがあります。

やはりなんといっても、新鮮なうちに食べ切ってしまうことが一番です。旬の食材は安く購入でき、つい買いすぎてしまいますが、食べ切れるかどうか、保管するスペースがあるかどうかを考えて購入するように心がけましょう。

加工して保存をよくする

ジャム ラペ ジェノベーゼソース

ついつい買いすぎてしまったら、少しでも長持ちする状態に加工してしまうのもアリ。塩分、糖分、油分、酢を多く加えれば長期保存ができます。ジャム、塩漬け、オイル漬け、酢漬け、塩麹漬けなど、おいしく保存できるものがたくさんあります。煮詰めて水分を少なくするソースなんかも保存できたりします。

夏は家庭菜園でたくさん収穫できた! いただいた! なんてときには、食材の大量消費もできるので、ぜひいろいろ試してみて♪

鮮度保持アイテムを活用

鮮度保持袋

ちょっと違うアプローチでは、食材自体の鮮度をキープするようなアイテムを活用するという方法も。食材が成熟するのを遅らせるアイテムが100均でも多数手に入ります。

こちらでも、梅雨~夏にかけて傷みにくいお弁当作りのポイントを紹介しています。

まとめ

湿気や温度が上昇する梅雨~夏にかけての季節は、食材が傷みやすく、害虫の心配もあります。蒸れや温度に気をつけ、雑菌や害虫が入り込まない工夫をすることで、かなりの被害を防ぐことができます。

ひとつひとつの対策や管理術は、すぐできる小さなことばかりですが、少しでも食材をムダにすることなく使い切れるよう試してみてくださいね♪

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