保育園の連絡帳(おたより帳)には何を書く? 内容など具体的な書き方は?
保育園に通うことになると、連絡帳(おたより帳)を使うことになります。連絡帳は、家庭と保育園をつなぐ大切なツールですが、「毎日書く必要はある?」「特に書くことがないときは何も書かなくてもいいの?」とお悩みのママも多いでしょう。この記事では、連絡帳の具体的な書き方や、活用のコツをご紹介します。
ママの悩み! 保育園の連絡帳
保育園の連絡帳(おたより帳)とは
保育園の連絡帳とは、保護者と先生で子供の様子を共有するコミュニケーションツールです。園によって呼び名が違い、「おたより帳」「連絡ノート」などと呼ばれることもあります。連絡帳には、保護者は家庭での食事内容や、就寝・起床時間、体温などを、保育園の先生はお昼やおやつの内容、お昼寝の時間、保育園での過ごし方などを記入します(項目は園によって異なります)。
「毎日チェックしたり、書き込んだりするのは大変」と感じるママも多いようですが、子供が毎日安心して保育園で過ごせるように、帰宅後は必ず連絡帳に目を通し、書き込む習慣をつけましょう。
連絡帳の役割
連絡帳には、家庭と保育園が子供の様子を伝え合うことで、子供の園生活をスムーズで快適にする役割があります。また、気づいた点や注意して欲しい点、お互いの要望や感想を伝え合う役割も果たします。特に、病気やケガ、お迎え時間の変更などは、口頭で伝えると伝達ミスが起きてしまう可能性があるため、連絡帳に書き留めておきましょう。
連絡帳の基本的な内容
連絡帳に記載する内容ですが、園により内容が異なる場合があります。ここでは基本的な内容を確認していきます。
体温・体調
毎朝できるだけ同じ時間に子供の体温を計り、記入します。保育園で子供の平熱を把握するためにも必要な項目なので、必ず記入しましょう。
食事内容
前日の夜と、当日の朝の食事内容や時間を記載するスペースです。食事内容は、「ごはん」「おかず」と抽象的に書くのではなく、できるだけ「豆腐とワカメのみそ汁」「焼き鮭」「ほうれん草のごま和え」といった具体的なメニューを記入するようにしましょう。また、連絡帳によっては「すべて食べた・まあまあ食べた・食べなかった」といった食事量に丸を付ける項目も追加されています。保育園からは、お昼ご飯とおやつが記入されて戻ってきます。
家での様子
帰宅してから、次の日に保育園に行くまでの子供の様子を記入する欄です。帰宅後の機嫌の良し悪しや、自宅で遊んだ内容、親子・兄弟の会話、睡眠中の様子など、自宅で気づいた点を書き込んでみましょう。
連絡事項
この欄には、先生に留意してもらいたい内容を記入します。例えば、体調の些細な変化も忘れずに伝えておきましょう。
<記入例>
●今朝少し便がゆるめでしたが、熱もなく元気そうなので登園します。
●昨夜から少し鼻水が出ています。
●昨夜、右の人差し指を折り紙で切ってしまい、絆創膏をしています。今朝確認したところ、血は止まっていて痛がる様子はありません。
また、お迎え時間の変更や出欠に関することもこちらでOKです。
<記入例>
●今日のお迎えは17時30分で祖母になります。
●6日は家族旅行のためお休みする予定です。
連絡帳を上手に活用するコツ
子供が喜ぶことを共有する
子供はみんな、褒められるのが大好き! 上手にできたことやがんばったことを、先生にも親にも褒めてもらえたら、「もっとがんばろう!」という気持ちが生まれ成長に繋がります。自分で靴を履けた、トイレトレーニングが上手にできて一日パンツで過ごせた、いつもは嫌がるお風呂をがんばって入ったなど、子供のがんばりを先生と共有してみてくださいね。
また、乳幼児期の子供の成長はめざましく、日々少しずつできることが増えるもの。連絡帳で情報交換することで、離れている間の子供の「できた!」を、見逃さないようにしたいものですね。
返事する形で書く
「特に書くことがない……」とお困りのママは、先生からのコメントに返信してみては? 例えば先生から、「お友だちの○○君と積み木を崩して、楽しそうに何度も笑っていました」とあったら、「早速家でも積み木崩しをやってみたら、大ウケでした! 家での遊びのネタがひとつ増えて助かりました」と返せば、交換日記のように先生とのコミュニケーションを深めることができます。
気になっていることや相談ごとも
子供が楽しんで保育園に通えるよう、園生活での疑問や不安があれば、ぜひ連絡帳を使って解消してみましょう。「昨日読んでもらった絵本のタイトルを知りたいので、教えていただけますか? 子供がとても気に入ったようです」といったライトなものから、「お友だちの○○ちゃんとケンカをして手をひっかいてしまった件ですが、親としてすべきことはありますか?」といったデリケートな内容のものまで、園の方針を踏まえて先生がアドバイスしてくれます。お迎えの時などに口頭で話すこともできますが、自宅でゆっくり自分の考えや疑問をまとめてから記入できるのが連絡帳でのやり取りのメリットでもあります。
誰が書いたかわかるようにする
連絡帳には「記入者」の欄があり、ここに「母」や「父」といった連絡帳に記入した人の続柄を書き込みます。時々はパパにも積極的に記入してもらい、夫婦で保育園とのコミュニケーションを取りやすくしておきたいものですね。
無理して書かない
「連絡事項」や「自由記入」の欄にどうしても書くことがないとき、忙しくて書けないときは、無理をせず書かなくても問題ありません。保育園側も「特に問題なく生活できているんだな」「お仕事やお家のことで忙しいんだな」と察してくれます。ただし、体温、排便、食事内容などの基本項目は忘れずに記入しておいてくださいね。
シーン別の書き方ポイント
初日の挨拶
初めて保育園に登園するときには、あいさつにプラスして、子供の性格を中心に簡単な自己紹介を踏まえた文章にしてみましょう。特にアレルギーの有無や好き嫌いなど、留意しておいて欲しい点なども記載しておくとよいですよ。
<記入例>
●本日よりお世話になります。○○の性格は活発なほうです。歩き始めたばかりですが、お散歩が大好きで公園でも積極的に歩いています。よろしくお願いいたします。
●○○と申します。絵本を読むことが大好きで、自分でページをめくって読んでいます。書類を提出した通り牛乳アレルギーがありますが、よろしくお願いいたします。
●○○の母です。3つ上のお兄ちゃんが大好きで、甘えん坊な子です。保育園ではお友だちに刺激を受けて、肉と魚嫌いを克服させたいと思っています。よろしくお願いいたします。
イベントなどのお礼
保育園では、遠足、運動会、クリスマス会、豆まき(節分)などのイベントがあります。イベントの前、先生たちは普段の保育のほかにそのイベント準備で大忙し。感謝の気持ちも込めて、イベントの感想などを書いてみてはいかがでしょうか?
<記入例>
●運動会、本人も家族もとても楽しく参加させていただきました! ダンスでは、○○があんなに上手に踊れるだなんて、パパと感動しました。それも先生たちのご指導のおかげです。ありがとうございました。
●クリスマス会の準備、お疲れさまでした。素敵なプレゼントとケーキに、とても楽しんだようです。家に帰っても何度も「サンタさんが来たんだよ!」と興奮気味で話をしてくれました。ありがとうございました。
相談ごと、心配ごと
育児の悩みや心配ごとは尽きないもの。特に働きながらの育児は大変ですよね。そんなときこと、連絡帳に不安な点を書き込めば、先生がよき相談相手になってくれるケースもあります。連絡帳に書くことで悩みが家庭と園で共有化され、アドバイスを書き込んでくれる先生もいますし、子供の様子に変化があれば教えてくれる先生もいますよ。
<記入例>
●仕事が忙しく、帰宅後も構ってやる時間がなかなか取れません。保育園では普段と変わりない様子でしょうか?
●トマトをどうしても食べてくれなくて、料理に混ぜても嫌がります。嫌いなものの食べさせ方のコツがあれば、教えていただけますか?
まとめ
子供を共に保育するにあたって、家庭と保育園の連携は欠かせません。連絡帳はそのための重要なツール。上手に活用して、子供が充実した保育園ライフを送れるようにサポートしてあげてくださいね。