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2023年05月24日 10:55 更新

一般社員の6割、中間管理職の8割が「新年度に入って特にストレスを感じている」【会社員のメンタルヘルス調査】

精神科医監修のオンラインカウンセリングサービス『よりどころ(yoridocoro)』を運営しているポルムスは、一般職/中間管理職の会社員を対象に「会社員のメンタルヘルス状況」に関する調査を実施しました。

中間管理職の7割以上、一般職の5割以上が「心身の不調を感じたことがある」

はじめに、一般職の人に「最近、心身の不調を感じたことはありますか?」と質問したところ、「よくある(15.7%)」「ややある(36.2%)」「あまりない(33.3%)」「まったくない(14.8%)」という回答結果になりました。

同様の質問を中間管理職の人にしたところ、「よくある(33.3%)」「ややある(44.4%)」「あまりない(16.6%)」「まったくない(5.7%)」という結果になりました。

心身の不調を感じたことがあると答えた一般職の人は半数以上、中間管理職の人は7割以上いることがわかりました。

では、どのような不調を感じているのでしょうか。

一般職の人に、「それはどのような不調ですか?近いと思うものを教えてください(複数回答可)」と尋ねたところ、「気力が低下した(57.7%)」「疲れやすくなった(57.7%)」と回答した人が最多となり、次いで「何となく身体がだるい(50.9%)」と続きました。

同様の質問を中間管理職にしたところ、「気力が低下した(49.4%)」と回答した人が最多に。次いで「疲れやすくなった(43.6%)」「漠然とした不安を感じる(35.0%)」と続きました。

役職を問わず、「気力が低下した」「疲れやすくなった」と感じている人が多いようです。

新年度に入って特にストレスを感じるようになった中間管理職が8割以上

続いて、新年度が始まった今の時期に、特にストレスを感じるようになったかを聞きました。

一般職に、「最近、特にストレスを感じるようになりましたか?」と質問したところ、「とても感じるようになった(19.6%)」「やや感じるようになった(42.1%)」「あまり感じない(28.7%)」「まったく感じない(9.6%)」という回答結果になりました。

同様の質問を中間管理職にしたところ、「とても感じるようになった(37.1%)」「やや感じるようになった(47.6%)」「あまり感じない(12.9%)」「まったく感じない(2.4%)」という回答結果になりました。

最近特にストレスを感じるようになったと答えた一般職は6割以上、中間管理職は8割以上いることがわかりました。

では、どのようなことが原因でストレスを感じているのでしょうか。前の質問で「とても感じるようになった」「やや感じるようになった」と回答した人全員に聞きました。

「どのようなことが原因でストレスを感じていると思いますか?思い当たるものを教えてください(複数回答可)」と聞いたところ、「仕事の悩みがあること(内容や不慣れ、ミス、多忙など)(56.3%)」との回答が最も多くなりました。

次いで「対人関係で悩みがあること(同僚や上司、付き合いなど)(39.9%)」「職場の環境が合っていないこと(通勤がストレスなど)(30.3%)」と続きました。仕事、対人関係、職場環境など、さまざまな要因によりストレスを感じているようです。

また、ストレスについて心がけていることや対処法、解消法などを聞いた結果、次のような回答が得られました。

ストレスに対して心がけていることは?
・休みの日のトレーニングや、朝晩のコーヒーを飲む習慣でリラックスするようにしている(30代/男性/神奈川県)
・休日はゆっくり休む。友人同士でおしゃべりする(50代/女性/埼玉県)
・気持ちの上でオン、オフを切り替えるように意識している(50代/男性/三重県)
・明日出来ることは、今日やらない。無理はしない。休息は、充分にとる(50代/男性/東京都)

ストレスについて相談できる相手がいる一般職は4割、中間管理職は6割に

先程の調査結果で、一般職、中間管理職のどちらもストレスを感じている人が多いことがわかりました。

では、ストレスを感じた際に、相談できる相手などはいるのでしょうか。一般職の人に、「ストレスの原因について相談できる相手はいますか?」と質問したところ、「はい(44.6%)」「いいえ(55.4%)」という回答結果になりました。

同様の質問を中間管理職にしたところ、「はい(60.5%)」「いいえ(39.5%)」という結果に。わずかではありますが、中間管理職の人のほうがストレスの原因について相談できる相手がいる人が多いようです。

では、どのような相手に相談しているのでしょうか。「はい」と回答した人に聞いています。

一般職の人に、「どのような相手に相談していますか?(複数回答可)」と尋ねたところ、「友人や知人(47.7%)」と回答した人が最も多く、次いで「配偶者や恋人(36.9%)」「家族(36.9%)」と続きました。

同様の質問を中間管理職にしたところ、「配偶者や恋人(33.6%)」と回答した人が最も多く、次いで「同僚や同期(32.8%)」「家族(30.6%)」となりました。

ストレスの原因について誰かに相談したいと答えた人は6割以上!

では、ストレスの原因について産業医に相談したことがある人はどのくらいいるのでしょうか。

一般職の人に、「ストレスの原因について、産業医に相談したことはありますか?」と質問しました。その結果、「ある(現在も相談している)(4.3%)」「ある(過去に相談したことがある)(12.2%)」「ない(83.5%)」という回答となりました。

同様の質問を中間管理職にしたところ、「ある(現在も相談している)(26.7%)」「ある(過去に相談したことがある)(14.4%)」「ない(58.9%)」という回答結果になりました。

産業医に相談した経験があると答えた人は一般職で1割以上、中間管理職で4割以上で、どちらも相談したことがない人のほうが多いことがわかりました。

相談した経験がない人は、どのような理由で相談できていないのでしょうか。「ない」と回答した人に詳しく聞きました。

相談できない(相談していない)理由とは
・ハードルが高い。誰に相談していいかわからない(30代/女性/岐阜県)
・まわりに知られるんじゃないかと相談するのが不安(40代/女性/神奈川県)
・悩みを話すことに恥ずかしさを感じる。自分で解決したい(50代/女性/東京都)
・誰に相談したらいいか、分からない(50代/女性/東京都)

周りの人に知られてしまうのではないかと思って相談すること自体が不安だったり、恥ずかしかったりといった理由で相談できていないようです。

では、ストレスについて相談できる相手がいれば相談したいと思うのでしょうか。ストレスについて産業医に相談した経験がない人全員に聞きました。

「もしストレスについて相談できる相手がいるとすれば、相談したいと思いますか?」と質問したところ、「とてもそう思う(13.6%)」「ある程度そう思う(46.9%)」「あまりそうは思わない(28.3%)」「まったくそうは思わない(11.2%)」という回答結果になりました。

「とてもそう思う」「ある程度そう思う」と回答した人を合わせると、相手がいれば相談したいと思う人が6割以上いるようです。

調査概要

「会社員のメンタルヘルス状況」に関する調査
【調査期間】2023年4月13日(木)〜4月15日(土)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「RRP」によるインターネット調査
【調査対象】調査回答時に一般職/中間管理職の会社員と回答したモニター
【調査人数】1,070人(一般職:541人/中間管理職の会社員:529人)
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

ポルムス
https://yoridocoro.link/

(マイナビ子育て編集部)

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