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2018年12月04日 16:48 更新

リトミック教育はいつから始める?特徴や効果、教材などについて

今や幼児の習い事の定番「リトミック」。幼稚園や保育園のプログラムに入っているところも少なくありません。小さな頃に伸ばしておきたい様々な能力が身につくため、人気となっているリトミック。一体どのようなものなのでしょうか。

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リトミック教育の特徴

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リトミック教育とは、ウィーン出身のスイスの作曲家・音楽教育家エミール・ジャック=ダルクローズ(1865~1950)によって考えだされました。体を動かす運動によって音楽を学ぶ音楽教育法で、子供のためのリトミック教育は、リズム遊びを通じて音感やリズム感を養うことを目的とします。
また、それだけでなく、音楽を使って自分を表現したり、集中力を養ったり、潜在的に持っている基礎能力を引き出せるといった特徴があるため、人格形成や情操教育としても用いられています。この教育では、子供の自由な表現が優先されるため、遊び感覚で楽しく学べるのも特徴です。

●リトミック研究センター ホームページ「リトミックの歴史」
https://www.eurhythmics.or.jp/whats/history.php

リトミックとは

リトミック教育について、リトミック研究センターが提唱しているのは次のとおりです。

「情操教育」「音感教育」「生活習慣」の三位一体の一貫した指導システムを取り入れることで、子供にとって今後役に立つ力が自然と身につくようになるというものです。リトミックは、もともとリズム遊びを通じて音感やリズム感を身体で覚えるものでした。しかし、ここに独自の教育法が取り入れられ、今のようなリトミック教育が誕生しました。

この中で大切な要素にもなっているのが、「リズム体操」です。リズム体操は様々な楽器の音に合わせて身体を自由に動かすものです。この体操を通じて、リズム感覚や音楽による感情表現、想像力を身につけることができます。

●リトミック研究センター ホームページ「リトミックとは」
https://www.eurhythmics.or.jp/whats/

リトミックの歴史

このリトミックとは、いつ頃から誕生したのでしょうか。前に述べたように、リトミック教育はエミール・ジャック=ダルクローズによって考案された音楽教育法で、19世紀末〜20世紀初頭にかけて、西欧を中心に活発になりました。その後、板野平(いたの・やすし)によって日本に取り入れられました。

そして1988年に、リトミック教育を広めようという目的から、リトミック研究センターが設立されます。その後2002年NPO法人化になり、現在もリトミック教育は徐々に浸透しつつあります。

●リトミック研究センター ホームページ「リトミックの歴史」
https://www.eurhythmics.or.jp/whats/history.php

●リトミック研究センター ホームページ「リトミック研究センターとは」
https://www.eurhythmics.or.jp/about/

リトミックと体操やお遊戯との違い

リトミックは、音楽に合わせて体を動かします。これだけを見ると、お遊戯や体操と同じでは? と思う人もいるでしょう。しかし、この2つは全く違うものになります。お遊戯や体操では、決まった動作を何度も反復練習させて習得させますが、リトミックは違います。五感で感じたことを頭で考え身体で表現する「思考」する要素が組み込まれています。自分で考えたことを自由に表現できる、つまり創造力が必要とされるのが、リトミックだと言えるでしょう。

リトミックの効果

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さて、リトミック教育は、具体的にどのような効果があるのでしょうか。一言でいうと、「成長するにつれて役にたつ力がたくさん身につく」ということです。大人になった時に要求される能力は様々です。その子供自身の、特性や得手不得手もあるでしょう。でも、長所を伸ばしていけるといいなというのは、親なら誰しも思うことではないでしょうか。そこで、リトミックの効果として代表的なものを1つずつ紹介していきましょう。

社会性を育む

リトミックは、1人でやるのではなく、仲間で一緒になって行います。コミュニケーションの取り方や協調性、社会性が身につくと言われています。

想像力が豊かになる

リトミックの中には、音楽に合わせて、想像力を働かせて、自由な動きをするゲームがあります。たとえば、音楽に合わせて動物の動きをするお題が出た時、子供は、その曲に合わせた動物を連想し、さらに動物の動きはどのようなものかを考えながら表現をします。この一連の動きを反射的に繰り返し行うので、自然と想像力が豊かになっていくのです。

運動能力が鍛えられる

リトミックの指導法は、スポーツトレーニングも取り入れられています。その理由は、全身を使った動きが多くあるからです。全身を動かしていくことで、自然と運動能力が鍛えられます。

集中力が身につく

リトミックでは、音に合わせた表現を瞬時に行わなければできません。最初は全くできなくても、繰り返しやっていくうちに、表現できるようになります。この表現には、集中力が必要不可欠なので、行っていくうちに自然と集中力が身についていきます。

リトミックの種類

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続いて紹介するのは、リトミックの種類です。実は、「リトミック」と一言で言っても、その内容は様々。では、一体どのようなものがあり、それぞれの特徴はどういったことなのでしょうか。早速みていきましょう。

幼児リトミック

幼児リトミックは、リトミック教育の基礎的なものです。人間が生きていく上で必要な能力(集中力、思考力、判断力、記憶力など)を養います。「リトミックの基礎」=「幼児リトミック」と覚えておくと良いでしょう。

英語リトミック

音楽と合わせて、英語も学習するのが、英語リトミックです。幼児期にこのリトミックは効果的で、英語を遊び感覚で自然と学ぶことが出来ます。また、早くからやればやるほど、大人では構築出来ない英語耳を作ることが出来ます。英語リトミックは、英語教育で今注目されている指導法の1つです。

造形リトミック

リズムにのって、歌いながら絵を描いていくリトミックです。認知の発達を促すとともに、絵、文字を書く力を育てます。また、身近なものを書かせることで、分析力や空間認識力も自然と身についていきます。

いつからリトミックを始められる?

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様々なリトミック教育がありますが、具体的にいつから始めるのが良いでしょうか。このタイミングは、子供によってそれぞれです。0歳時からでも教育が可能です。

教室・カリキュラムによって0歳からでも始められる

0才からリトミック教育ができる教室があります。ここでは、親がリズムに合わせて抱きあげたりすることで、楽しいコミュニケーションをメインになります。

0~1歳

この年齢の子供は、まだそれほど動くことができなかったり、できたとしてもテーマを理解してそのように動くといったことは難しいですね。そのため、レッスンは大好きなママやパパとのスキンシップを中心としたものになります。具体的には、音楽に合わせてリズムを感じるものがメインになります。

2歳

手が動かせるようになるので、手遊び歌や、お絵かきリトミックが出来るようになります。また、言葉も増え始め、様々なものを吸収する時期になるので、興味を持ったものに関するリトミックをやらせると良いでしょう。

3歳

先生の指示も理解して動けるようになる年齢です。自分なりの表現ができるようになるので、想像力や集中力も伸ばしてあげられるといいですね。

4歳

音楽に合わせながら、絵を描いたり、リズム打ちができるようになります。自分の中に生まれたイメージをふくらませてできるリトミックを積極的にやらせるようにしましょう。

5歳

文字や数字にも興味を持つので、今まで以上に高度なリトミックが可能です。文字を取り入れた表現方法や、実際に楽器を使ってのリトミックもできるようになります。

リトミックはどうやって始められる?

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リトミックはとてもポピュラーな幼児教育。そのため、専門の教室だけでなく、児童館や公民館のようなところでも行われています。どのようにスタートするのが良いのでしょうか。いろいろなところで学べるだけに、迷ってしまいますよね。

教室を探してみる

リトミック教育を取り入れた教室はたくさんあります。教室によってカリキュラムが異なるので、子供が楽しんで出来そうな教室を選ぶようにしましょう。

自宅で始めてみる

リトミックは、家で行うことも可能です。現在、本、DVD、アプリなどの教材が販売されています。これらを駆使すればとてもお手軽にリトミックを学べます。

〈本の教材〉

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「森のくまさん」や「となりのトトロ」「きらきらぼし」など誰でも知っている名曲や人気アニメの主題歌が収録されたリトミック教材。ピアノが弾けなくても学べるので、取り入れやすいですね。

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1歳児から5歳児まで、それぞれの成長に合わせた曲と動きを紹介している教材です。動きはイラストで解説されているため、とてもわかりやすいと定番人気のある教材です。

〈DVD〉

■アンパンマンとはじめよう! お歌と手あそび編 ステップ1 元気100倍! おゆうぎしようね

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子供達が大好きなアンパンマンのDVDです。大人の人と手をつないでする踊りや、手遊びの歌が収録されています。

■しまじろうのわお! うた・ダンススペシャル!! Vol.1

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新カンカク☆キッズ・バラエティー番組「しまじろうのわお!」のDVDです。シリーズで様々なDVDが出ているので、お気に入りを見つけられるといいですね。

〈アプリ〉

■ワンダリズム

まとめ

リトミック教育を行うことで、子供の能力を様々な角度から育てていける可能性があることがわかりました。自宅でもリトミックを学べる環境は作れるので、これから取り入れたいと検討している方は、ぜひ参考にしてください。小さな赤ちゃんのうちはは、DVDや本などで、パパ・ママが一緒に遊んであげる感覚でできると、きっと子供も大喜びしてくれるのではないでしょうか。

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