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嘔吐下痢の対策グッズを準備してみよう!【ママ女医と娘の○○な日常 vol.31】

嘔吐下痢の対策グッズを準備してみよう!【ママ女医と娘の○○な日常 vol.31】

突然やって来るのが嘔吐下痢。「困った! どうしよう!」と焦らないために、対策グッズとして準備しておくと便利なものをご紹介します。


記事の著者  
のんびり子育て中のママ女医   HAL先生
内科医。大学病院研修中にうつ病を発症し、数年間療養生活を経て復帰。その後、病気の間支えてくれた医者の夫と結婚し、娘を出産。現在は田舎で夫、3歳の娘と暮らす。自身の出産・育児の日々をもとに、医学的なエビデンスを交えて育児情報・ニュースなどをブログで発信。またTwitterでは、娘との会話や、ほっこりあたたまる育児エピソードも紹介し、注目を集めている。
http://halproject01.blogspot.jp/
https://twitter.com/halproject00

嘔吐下痢、流行ってますか?

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今年は比較的、ノロウイルスなどの感染性胃腸炎の流行がゆるやかな印象です。毎年初冬から12月頃にできる最初のピークを比較すると、昨年は定点あたりの報告数が20.89(2016年50週)だったのに比べ、今年度は8.65(2017年50週)、半分以下となっています。

さて、ピーク後学校などが冬休みになると流行が一旦落ち着きます。そして、年が明けてから春頃にかけて次の流行の山がじわりとやってきます。今年は例年より立ち上がりがゆるやかですが、こればかりは蓋を開けてみないとわかりません。

冬のピークがノロウイルスなどが主体なのに対し、春頃の病原体の主体は、ロタウイルスになってきます。ロタウイルスは感染力が強く、毎年80万人くらいが罹患すると推計されています。また、重症化して合併症を引き起こし、毎年数名の死亡者が報告される、特に乳幼児にとって非常に怖い感染症です。

ロタウイルスについては2011年からワクチンが導入されています。重症化しやすい3歳頃まで90%の重症化予防効果があるとされており、ぜひ受けてほしいワクチンの一つになります。が、値段が非常に高い!定期接種になり公費負担になる事を願ってやみません。

嘔吐下痢対策グッズをご紹介

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さて、ノロウイルスにしろロタウイルスにしろ、その他の様々な病原体にしろ、突然やってくるのが嘔吐下痢。いざという時になにも準備していないと、かなりその後の対応に苦労すると思います。というわけで、今回は「嘔吐下痢対策グッズ」のご紹介を致します。

■使い捨て不敷布マスク

沢山準備しておきましょう。汚物を処理する時には必ずつけてください。気づかない間に飛び散って、口に入る事があります。処理をした後は外して、新しいものにつけかえましょう。

■ハイター類

消毒には、安価で簡単に手に入り、確実な「次亜塩素酸ナトリウム」をおすすめしています。商品名で言うとハイターです。キッチンハイターでもOKですが、ワイドハイターは成分が違いますので消毒には使えません。

開封して年月が経った物は、効果が落ちている可能性があります。いつ買ったか思い出せないものは、一度買いなおしておくことをおすすめします。

■空のペットボトル

2本ほど捨てずにとっておくと、消毒液を作る時に役立ちます。ラベルを剥ぎ、「消毒液・危険!」などの注意書きを書いたものを用意しておくのもよいでしょう(消毒液を作った場合は、必ず子供の手が届かないところに保管してください)


■ゴミ袋・ポリ袋(大小取り混ぜて多めに)

嘔吐や下痢で汚れたもので、捨てられるものは丸ごと捨ててしまうのがベストです。大きめのものと中くらいのもの、多めに準備しておきましょう。

■使い捨てビニール手袋

手に汚れがつくと、洗い流すのがとても大変です。しみ込まない素材の手袋を用意しておきましょう。

■使い捨てビニールエプロン

服にも汚れが付くと消毒が大変なので、できれば使い捨てエプロンを用意しましょう。大きいゴミ袋を切って代用する事も可能です。

■キッチンペーパーやペーパータオル

吐いた物などを拭き取る時にティッシュやトイレットペーパーでは追いつかないので、厚手のキッチンペーパーなどを多めに用意しておきましょう。捨てられる雑巾も便利です。

■ペットシーツもしくは介護用使い捨てシーツ

ペットシーツとは、ペット用のトイレに敷くシーツです。布団など、洗うに洗えないものを吐物から守る事ができます。小さいサイズであれば、裏からガムテープなどで張り合わせると、汚れた部分だけ捨てる事もできます(大きい方が布団を包み込むのには楽です)。

■経口補水液

スポーツ飲料ではなく、経口補水液を是非用意してください。自作する事も可能ですが、焦っていると作り間違えますし、作りおきもできません。

OS-1でOKですが、小さい子供であれば、アクアライトORSの方が飲みやすいかもしれません。賞味期限が12ヶ月なので、もし昨冬や夏の熱中症対策に購入したものがあったら、一度チェックをしておきましょう。

■大きめのバケツ、桶(金属製でないもの)

衣類など汚れたものを、次亜塩素酸ナトリウムで作った消毒液で浸けおきするために使います。金属製のものは腐食しますので、プラスチック製などの素材のものを用意しましょう。

心構えと知識

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「嘔吐下痢が来ないといいな」と思いつつも「嘔吐下痢がいつか来た時はどうしたらいいかな」というシミュレーションをしておきましょう。少し知識があるだけで、いざという時にさっと動けます。
消毒液の作り方から、消毒のやり方(スチームアイロンを使用する方法など)、安全なゴミの捨て方、ゴミ袋で使い捨てエプロンを作る方法、経口補水液の作り方、経口補水液の上手な飲ませ方などを筆者ブログ内でまとめていますので、参考にどうぞ。もしもの時用にブックマークをしておいても便利です。

●感染性胃腸炎・ノロウイルス・嘔吐下痢症 総合対策ブログ
http://halproject-gast.blogspot.jp

個人的にペットシーツは本当にお勧めです。娘が1歳の時に嘔吐した時も、最初は布団にバスタオルだけをかぶせていたのですが、全く洗濯が追いつかなくなりました……。ペットシーツを敷けば、汚れたところを丸めて捨てるだけ!簡単!しかもしみ込まない!安心して布団に寝かせる事ができます。

どれも極端に高価なものではなく、他の用途にも使用できます。どうしても子供が小さいうちは、知らないうちにどこかから病気をもらってきてしまいます。特に保育園や幼稚園で集団生活をしていると、一気に流行してしまいます。いざという時に焦らないために、可能な範囲で「嘔吐下痢対策グッズ」、用意してみてはいかがでしょうか。


(HAL)

※記事内の画像はすべてイメージです

〈参考サイト〉

●ロタウイルスワクチンに関する最近の知見
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000128400.pdf

●感染性胃腸炎/国立感染症研究所ホームページ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/intestinal.html

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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