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2023年03月08日 11:08 更新

この春、引っ越しが3万円も高くなる!?割引率が高い時期はいつ?物流の2024年問題が引っ越し業界にも

新生活サービスプラットフォーム事業を展開するリベロは、「2023年春、『引越し難民』は発生するのか?」と題して、全国130社の引越会社が加盟するHAKOPLAの定例会で実態調査を実施しました。

2023年の引越し申込件数、「前年と同等以上」が約9割に

2023年の引越し申込件数について引越会社に予測を聞いたところ、2022年と同等、あるいは2022年より増えると回答した引越会社は全体の86%と、かなり多い予測となりました。

「2024年問題」が引越市場へ与える影響は?

2019年の「働き方改革関連法(「働き方改革」)」実施時には、引越しスタッフの労働時間に制限が出たことで、1日に対応できる引越しの作業件数が減り、「引越し難民」と呼ばれる人たちが大量発生しました。

さらに2024年4月には、「働き方改革」の一環としてトラックドライバーの時間外労働の規制が強化されます。いわゆる「2024年問題」と呼ばれるものですね。

その内容は、具体的には以下の通りです。

・ドライバー1日の労働時間が短縮
・走行可能距離約2割減
・時間外労働が年間960時間に規制

この「2024年問題」が引越市場に与える影響はどんなものでしょうか。

長距離引越しの場合、トラックドライバーが増員(現在→ドライバー1名/施行後→交代ドライバー含む2名)が必須になります。

現在のドライバー不足は業界全体の課題となっており、このまま深刻化すると、長距離の引越しは効率が悪く、受注する引越会社が減り、最終的には引越価格の高騰に繋がります。

このような状況の中、2019年に続き、2023年春の引越し繁忙期シーズンは再び「引越し難民」が発生してしまうのでしょうか。

「2024年問題」へ対する各引越会社の対策状況は?

この「2024年問題」に対して、各引越会社が行っている対策状況についてアンケート調査を行いました。その結果、対応を進めているとの回答は66.7%、約7割に。既に完了していると回答した引越会社は2.8%でした。

「2024年問題」が消費者に与える影響について、引越会社はどう捉えているのでしょう。実際の声を聞いてみました。

-引越会社経営者の声-
・繁忙期シーズンは約1,000件受けており、このままだと20%程度のお引越しをお断りさせていただくことになる。
・労働時間に制約が出ることで、これまで受けてきた引越しをお断りする可能性もありえる。(おおよそ4割減見込み)
・長距離対応(福岡〜広島)が難しくなり、受注件数を減らさないと対応が追いつかない。

さらに、こんな声もありました。

・大手物流会社では、物価高や燃料高騰を背景に2023年4月から運賃が10%上がることが決まりました。この影響を受けて業界全体で価格を上げざるを得ない。

「2024年問題」は、引越料金にどう影響する?

2019年の「働き方改革関連法」施行時にも引越価格が高騰していますが、ここまで見てきたように、今回の「2024年問題」も引越価格に影響しそうです。2022年の引越単価と比べて価格の変動はどの程度なのか、各社へ調査しました。

単身・家族引越しどちらも30,000円ほど増額。特に短距離・中距離で高くなるという結果となりました。

また、長距離に関しては対応していないという引越会社も38%ほどあり、今後、長距離の引越し対応を懸念していることもわかりました。

春の引越し、割引率が高いおすすめの時期はいつ?

調査結果により、2023年の春、「引越し難民」が発生する可能性や、価格が高騰する見込みは高いと予測されています。

引越価格を少しでも抑えるために、繁忙期シーズンの割引率が高い時期はいつなのか調査したところ、結果は以下の通りとなりました。

・1位:GW明け
・2位:4月中旬
・3位:5月入ったら

調査概要

●2023年春、「引越し難民」は発生するのか?〜全国130社の引越会社が加盟するHAKOPLAの定例会で実態調査!〜
●調査地域:全国引越業者 / エリア:北海道、東北、中部、関東、近畿、中国・四国、九州地方
●調査期間:2023年1月6日(金)〜1月12日(木)、1月25日(水)
●調査方法:Googleフォームアンケート調査
●調査対象:HAKOPLA提携引越会社130名

リベロ
https://www.livero.co.jp/

(マイナビ子育て編集部)

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