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2023年03月02日 11:50 更新

【少子化に関する意識調査】日本の結婚しやすさ・少子化対策はともに「10点満点で4点以下」

紀尾井町戦略研究所は月に2回程度、時事関係のトピックを中心としたWeb調査を、18歳以上の男女に実施しています。今回、「少子化に関する意識調査」の結果を公表しました。

2022年の出生数は、調査開始以来初めて80万人割れに

2022年の出生数は速報値で調査開始以来初めて80万人を割り込みました。岸田首相は「異次元」の少子化対策を最重要政策に位置づけており、今年4月にはこども家庭庁が発足します。

そのような背景を受け、今回は「少子化に関する意識調査」を、2022年12月21日から23日にかけてYahoo!クラウドソーシングで実施。18歳以上の全国の男女2,400人からの回答を集計しています。

子どもを持たない理由「経済的不安」がトップに

日本が結婚しやすい国かどうかは10点満点で4点以下が28%と最多。少子化対策も同4点以下が41%でトップでした。

今後、子どもを持とうと思うかどうかは「現在未婚で、将来単身のままでも結婚しても子どもを持とうとは思わない」25%が1位で「結婚するなら子どもを持ちたい」17%が続いています。

自身やまわりが子どもを持たない理由として考えられることを複数回答で聞くと、18歳から45歳では経済的不安の39%が最多に。46歳以上では経済的理由であきらめた人は3位でした。

子育てに必要だと思う世帯年収は500万円以上600万円未満が19%で1位。若い世代が安心して結婚できるように必要なことを複数回答で聞くと「安定して賃金を得られる支援」73%が最多でした。

産後パパ育休を利用したい、利用してほしい人は18歳から45歳で43%を占めています。

■調査結果(一部抜粋)
・今後、子どもを持とうと思うかどうかは「現在未婚単身で、将来単身のままでも結婚しても子どもを持とうとは思わない」人が25.1%で最多だった。次いで「結婚するなら子どもを持ちたいと思う」の17.8%で、そう思う人は男性20.9%、女性14.8%だった。(Q12)

・子ども持つことをためらう理由について複数回答で聞くと、18歳から45歳では「経済的に不安がある」39.7%が最多。男女・年代別に見ると、女性31歳から35歳、女性36歳から40歳がいずれも9%超で最多だった。次いで8%台が男性31歳から35歳と36歳から40歳、女性18歳から25歳と26歳から30歳だった。自身や周囲が子供を持たない理由として考えられることを46歳以上の人に複数回答で聞くと、「そもそも子どもを持ちたいとは思わなかった」が最多で、次いで「経済的理由であきらめざるを得なかった」「結婚できなかった」の順だった。男性では「経済的理由であきらめた」、女性では「妊娠に挑戦したが恵まれなかった」がトップだった。「今の社会には不安があり子どもに不安を感じさせたくない」ということを挙げた人について、男女・年代別に見ると、女性31歳から35歳が8%台で最多だった。(Q13)

・子どもを育てるのに必要だと思う世帯年収は500万円以上600万円未満が19.0%で最多だった。男性に限ると21.2%を占めた。(Q14)

・子どもがいる、あるいは子どもを持ちたいと考えている人に対し、配偶者の育児と仕事のバランスの理想を聞くと「子どもはいないし持ちたいとは思わない」27.5%が最多で「職場の制度で許される間は休む」14.3%が続いた。(Q16)

・「産後パパ育休」を利用したい、利用してほしい人は18歳から45歳で43.4%に上った。46歳以上の男性では「今後、子どもを持つつもりはない」が最多で「利用したい」が続いた。(Q17)

【調査概要】

・調査期間: 2022年12月21日から23日(3日間)
・調査機関(調査主体): 紀尾井町戦略研究所
・調査対象: 全国の18歳以上の男女
・有効回答数(サンプル数): 2,400人(男性1,200人、女性1,200人)
・調査方法(集計方法、算出方法): インターネット上でのアンケート
※「Yahoo!クラウドソーシング」(https://crowdsourcing.yahoo.co.jp/)を活用

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