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2023年02月16日 11:13 更新

古い家に住んでいて感じる不満、1位は「断熱性能が低い」。見た目の悪さが気になる人も

「解体無料見積ガイド」は、全国の男女502人を対象に「古い家ならではの不満や不安に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。

古い家の実態をアンケート調査

大事に住んでいても、古くなってきた家にはさまざまな不具合が現れるもの。古い家の雰囲気が気に入って住んでいる人でも、「寒いのはツラい」「設備が古くて使い勝手が悪い」と感じることがあるかもしれません。

今回のランキングからは古い家について、どんな実態がうかがえるでしょうか。

古い家に住んでいて感じる不満1位は「断熱性能が低い」

古い家に住んでいる502人に、「古い家に住んでいて感じる不満」を聞いたところ、1位は「断熱性能が低い(261人)」でした。

2位「見た目が悪い(98人)」、3位「設備が古い(64人)」、4位「建て付けが悪い(57人)」と続きます。全体的に断熱性能や設備など「機能面の弱さ」を挙げた人が多くなりました。

建築資材や住宅設備は年々進化していますから、新しい家と比べたときに「うちの家は機能面で劣るなぁ」と感じることも多いのでしょう。

コメント

<1位 断熱性能が低い>
・築90年の木造平屋建てに住んでいます。どの部屋に行っても隙間風が吹いていて、とにかく寒すぎます。暖房をつけていてもあまり効果がありません(29歳 女性)
・断熱材が入っていないため、夏は暑く、冬は寒さがダイレクトに入ってきます。とくに冬の寒さはこたえます(36歳 男性)
・冬はとにかく寒いです。家の中より外の方が暖かく感じる日も多いです(50歳 女性)

「冬が寒くてツラい」という意見が多数。古い家が寒い理由としては「断熱材が入っていない」「二重サッシではない」「気密性が低く、隙間風が入りやすい」などが挙げられます。

断熱性能が低いと光熱費がかさむことになり、日々の家計を圧迫します。

<2位 見た目が悪い>
・外観が悪い。汚く見える箇所が多い(20歳 男性)
・まわりの家が建て替えをして、自分の家だけが古く見えてしまう(36歳 男性)
・外装も内装も汚くて、快適な生活が送れない(59歳 女性)

古い家の「外観」「内装の古風さ」「汚れ」を気にしている人も多くなりました。「古いのが味」と思えればよいのですが、「汚れや傷などが目立つ」「周りに新しくてきれいな家が多い」といった場合には恥ずかしく感じる人もいるようです。

「子どもが恥ずかしがって、友達を家に呼ばない」といった体験談も寄せられています。

<3位 設備が古い>
・冷暖房の設備が古いため、夏は冷えにくく、冬は温まりにくい。換気扇の設備も古く、ほとんど機能していない(27歳 女性)
・背が低かった祖母に合わせて台所を作ってあるので、皿洗いなどをしていると腰が痛くなることです(38歳 女性)
・トイレが和式で、足腰に負担がかかりイヤになります。またお風呂がバランス釜なので、浴槽に水を貯めてからガスを点火して沸かさなければならず、面倒です(41歳 男性)

設備が古いと「使い勝手が悪い」「故障や不具合が起こりやすい」というデメリットがあります。とくにトイレやお風呂など、毎日使う水回りの設備が使いにくいと、ストレスが大きくなりそうです。

また設備については「コンセントが少ないため、新しい家電や住宅設備を導入できない」という不満も寄せられています。

古い家に住んでいて感じる不安1位は「災害に耐えられなさそう」

続いて、「古い家に住んでいて感じる不安」を聞いたところ、圧倒的1位は「災害に耐えられなさそう(277人)」でした。

2位「今後メンテナンスが大変そう(98人)」、3位「雨漏りや腐食が進みそう(44人)」、4位「防犯性が低い(40人)」と続きます。

地震や大雨などの災害を心配している人が多数。全体的には「家や設備の耐久性」と「メンテナンス」に不安を感じている人が多いとわかりました。

コメント

<1位 災害に耐えられなさそう>
・耐震性に不安がある。「大きな地震がきたら」と思うと怖い(29歳 女性)
・築年数が古く、耐震基準が阪神淡路大震災前のものであること。近郊に将来動くと予測される活断層があるので不安(48歳 男性)
・熊本地震で家が少し傾いたようになり、玄関の引き戸の隙間が大きくなりました。今度また大きな地震や台風が襲ってきたらと思うと、不安は尽きません(63歳 男性)

古い家だと現行の耐震基準を満たしていないことも多いため、「地震が怖い」という人が多くなっています。

実際に地震を経験した人からは、「家が大きく揺れて怖かった」「地震のたびに壊れる部分がある」という声もありました。

また屋根が古い場合には、台風や集中豪雨で雨漏りしたり瓦が飛ばされたりする可能性があります。

<2位 今後メンテナンスが大変そう>
・不具合がおこり、メンテナンスの必要な箇所が一気に出てきそう(32歳 女性)
・「風呂」「給湯器」「屋根」「外壁」など、メンテナンス費用が増えてきていて困る(48歳 男性)
・今はこまめな修理で使えていますが、いつか水回りの大規模修繕が必要になるかもしれないことです(57歳 男性)

大切に使っていても、家自体も住宅設備も経年劣化していきます。

部品の交換や簡単な修理程度で済めばいいですが、設備が古いと部品・材料が手に入らないことも。設備そのものの入れ替えが必要になると、まとまった費用がかかってしまいます。

<3位 雨漏りや腐食が進みそう>
・天窓から雨漏りすることがあり不安(34歳 女性)
・天井のシミがどんどん大きくなっているので、そのうち天井に穴が空くのではないかと心配(40歳 男性)
・雨漏りしてくるようになったら大変だなと思っています(55歳 女性)

屋根や外壁が紫外線などで劣化して破損すると、雨漏りが起こりやすくなります。またベランダのヒビや天窓のコーキングから雨水が入ってくることも。

雨漏りが原因で木材が腐ったりカビが発生したりするため、不安に思っている人が多くなりました。

調査概要

調査対象:古い家に住んでいる人
調査期間:2023年1月5日~13日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:502人(女性298人/男性204人)
回答者の年齢:10代 0.8%/20代 17.5%/30代 31.3%/40代 29.3%/50代 16.7%/60代 4.4%
解体無料見積ガイド:https://www.kaitai-guide.net/

あんしん解体業者認定協会
http://anshin-kaitai.or.jp/

(マイナビ子育て編集部)

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